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留学生インタビュー



  • 第3回 土屋信之さん(ミズーリー大学大学院 博士課程 物理学専攻)

by Hironobu Hamada


・土屋さんは今どこで何を勉強しているのですか?

University of Missouri - Columbia で物理学を勉強しています。

・それは具体的にどういったことですか?

私の専門は物理でも特に固体物理で、試料に中性子線を当ててその特性を調べ ています。この大学には全米一の強度を誇る研究用原子炉があるので、毎日そ こで実験しています。

・固体物理ですか。 それは、すごいですね。ぼくも理系なので、日本の大学時代に 量子力学あたりを勉強した記憶があるのですが、今ではそのうちどの程度 覚えているのか???  ところで、土屋さんはアメリカに来てどれぐらいですか?

丸4年が経ちました。今年は在米5年目に入っています。

・土屋さんが、アメリカに留学しようと思ったきっかけは 何ですか?

留学は私が中学生の頃からの夢でした。当時は英語がうまく出来ないし、お金 もないのでただあこがれていただけでした。でも、決して諦めてはいませんで した。そして20年後の今、子供の頃の夢を実現しています。

・それは、すばらしいことですね。 でも、なぜ日本の博士課程ではなくて、アメリカの博士課程なのですか? 物理学に関しては、日本の研究レベルも高いと思うのですが。

私は日本で日本の企業に勤めていました。日本では、会社を退職してまた学校 に戻るにはバリアーが高く、イナーシャが大きかったのです。その点、アメリ カの大学は社会人の受け入れ体制が整っているし、私の子供の頃の夢も実現出 来るのでアメリカの大学院に入ったのです。

・それは相当な決断だったんじゃないですか? アメリカに留学したいという夢を持っている人はかなりいると思うのですが、途中で 諦める人も多いと思います。

はい、そうですね。特に、結婚していて子供までいると非常に難しいですね。 私の場合この歳でまだ独身だったのが幸い?しましたよ。自分で言うのも何で すが、私は一部上場の世界的にも大きな会社に勤めていましたからまわりの反 対が非常に大きかったです、『せっかく良い会社に入ったのにもったいない。 』と。

・今奨学金を受けているのですか?

はい、奨学金を受けています。

・外国人が奨学金を受け取るのは非常に 難しいと聞いたのですが、どうでしたか?

理科系大学院の場合、アメリカ人、外国人区別なく奨学金が得られます。当然 大学や専攻にもよりますが、私のクラスメートは全員奨学金をもらっています 。外国人の場合、その多くは入学許可が得られるというと奨学金も得られる事 を意味しています。つまり、多くの理科系大学院では入学許可はもらったが、 奨学金はもらえなかったと言う人は少ないはずです。私の友人で何人かはこの ケース(つまり、奨学金なしの入学許可、他大学です。)になりましたが、そ の他大勢は奨学金付きの入学許可をもらっています。奨学金がもらえないと言 う事は入学が許可されない事を意味しています。

・それは、初年度からもらって いるのですか?

はい、私は初年度から奨学金を受けています。私はアメリカの大学で授業料を 払った事がありません。

・授業料を払ったことがない!それは、うらやましい。 ぼくなんか、大学院に授業料を払うたびに貯金残高が相当減っていきましたよ。 かなりの額を大学に「寄付」してきたかな(笑)。 ところで、土屋さんは、留学をどのように準備しましたか?また、留学のどれくらい 前から準備を始めましたか?

最初は退職せずに会社から派遺してもらって留学できないかと会社と交渉しま したが、どうも難しかったので退職してそのまま留学してしまいました。会社 からの留学だと色々制約はあるものの経済的負担は無いので最初はそう考えた のです。でも駄目とわかってから、会社に勤めながらの留学の準備を考えまし たが知っての通り、勤めていると時間がありません。そこで少々高いながらも 留学斡旋業者を利用しました。ちょうど留学の6ヵ月から8ヵ月前ですね。お かげで会社を退職して4日後にアメリカに来ました。

・留学準備で一番難しかったことは何ですか?

そうですね、推薦状を書いてもらうのが大変でしたね。日本の大学を卒業して 随分経っていたし、会社も私が退職する事に対して否定的だったので書いても らうのが難しかったのです。私の留学は、親、兄弟含めて誰一人賛成してはく れませんでしたね。

・これは、社会人が留学しようとする 場合に必ずと言っていいほど経験する問題ですね。上司が反対したり、親が反対したりと。つまり、 留学に関して理解してくれる人が非常に少ないわけです。今現在も そういったことで悩んでいる人も多いと思いますが、その人たちに何かアドバイスは ありますか?また、最終的に推薦状はどのように準備したのですか?通常、 3通必要だと思うのですが?

アドバイスと言う程のものは言えませんが、出来るだけ人の言う意見、考えを 聞き、でも最終的には『自分の意志』を貫くだけですね。ただし、人には出来 るだけ迷惑をかけないようにして欲しいですね。例えば、会社を辞めるにあた っては業務の引き継ぎをちゃんとやると言うような事です。『飛ぶ鳥後を濁さ ず』ですね。それに会社勤めをして社会経験のある人が留学する場合、当然す べて自分のお金でまかなって欲しいですね。社会経験がありかつ結婚していて 家族を持つ人が『親のすね』をかじって留学している人を見かけますが、私は そういう人を『認め』ません。経済的に援助する親も親なら、それに甘える子 供も子供です。発展途上国じゃあるまいし、今の日本では自分で留学資金ぐら い稼げるはずです。自分でそれだけの準備をしてこそ『自分の意志』を貫く意 味がありますし、反対にあっても実行出来るのです。

推薦状は、大学の教授からは頂けなかったので、山登り仲間で大学に勤めてい る教官に頼みました。彼は私の指導教官でもなく、また私は彼の講義を聴いた事もないの ですが、留学経験がある人でしたのでお蔭で気安く書いてもらえました。こう してどうにか計3通の推薦状を揃える事が出来ました。人間関係がどこで『幸 い』するかわかりませんね。今の実感としてアメリカでも人間関係は重要なフ ァクターだと感じています。

・ミズーリー大学を選んだ理由は何ですか?

イリノイ州で修士を取ったのですが、当時の私の指導教授がこのミズーリー大 学を卒業している事、世界的に有名な全米一の出力を誇る原子炉がこの大学に ある事が主な理由ですね。

・ところで、今の生活はどんな感じですか?

ほぼ毎日、朝となく夜となく休みもないような感じて学校に行って勉強、実験 しています。冬休みも夏休みもありませんね。ま、生活はある程度充実してま すね、これを望んで留学しているのですから。

・そうですか。それは、かなり忙しい毎日ですね。 じゃあ、休日なんかもほとんどないわけですか? ぼくの場合も忙しい時は、ほとんど 遊ぶ時間がなかったのを覚えています。1週間で金曜の晩かもしくは土曜の晩だけくつろげるというような 時期がずいぶんありました。

休日もあるようでないような感じです。ただ、週末に映画を見る事と、アメリ カ人の友人と会話する事が息抜きですね。

・卒業後はやはり研究者として、アメリカに残る予定ですか? それとも、日本に帰る予定ですか?

はい、卒業後も出来ればアメリカに残って教鞭を取りたいですね。でも言葉の ハンディキャップもあるのでかなり難しいと思います。それがだめなら日本に 帰って職さがしをしなければなりません。

・将来の目標は何ですか?

そうですね、また子供じみていると言われますが火星に行ってみたいですね。 この事は私のまわりの人にも言っています。留学においても誰も私の言葉を信 用しませんでしたし賛成してはくれませんでした。でも、20年後実現させて しまいました。『火星』の夢もまた10年後、20年後ぐらいまでに実現させ るつもりです。

・火星とはすごいですね。ぼくも 2週間ほど前に「Mission to the Mars」という映画を見ましたが、あれを見た後 宇宙旅行がしたくなりましたね。まあ、それはどうでもいいんですが、これから、 留学しようと思っている人に何かアドバイスをお願いします。

月並みなアドバイスしかできませんが、『強い意志』と『健康な身体』があれ ば留学は可能です。たとえば『強い意志』とは、お金がなくて留学が難しいな ら私のように働いてお金をためて留学すれば良い、留学の賛成が得られなけれ ば説得すれば良い、といった物です。また、『健康な身体』とは、身体が健康 でないと気持ちまで弱くなってしまいますからね。そんなこんなで、おかげで 私などドリームズ、カム、トゥルーを地で行っています。ただ、留学は『甘く 』はないですよ。途中で挫折?して日本に帰った留学生を何人も知っています からね。

・どうもありがとうございました。今後の活躍を 期待しています。



今回インタビューに応じてくれた、土屋さんが大学やその郊外の写真を提供してくれました。 土屋さんの写真を含めて、以下で見ることができます。

  • 写真1:大学のシンボル、6本のコラム(柱)
  • 写真2:ユニークなドームを持つJesse Hall
  • 写真3:中世西洋の建築様式を模したMemorial Union
  • 写真4:郊外には、多くの鹿、りす、兎、野鳥
  • 写真5:大出力を誇るリサーチリアクター(原子炉)

今、インタビューに 応じていただける人を募集していますので、あなたの留学体験をウェブ上で伝えたいという人は support@j-newyork.comまでメールください。 資格は、基本的に留学生であればだれでもOKです。

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