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#9
2006年8月17日 Bowery Missionでボランティア!
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〜J-STAR
ボランティア体験〜
NYのボランティア団体と一緒にホームレスの職業訓練施設でスープキッチンというボランティアをしてきました。
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場所はSOHOにある、Bowery
Missionという施設内。ここは1879年から続く信仰をベースにした非営利団体で、現在は主に男性ホームレスの人々を対象に、食事・シェルター・シャワー・衣服を提供するだけでなく、さまざまな職業訓練を通し、社会復帰を支援しています。私たちがまず驚いたのは、そのノリ!陽気な黒人シェフが歌を歌いながらキッチンで料理を準備しており、みんなすごく楽しそうにせかせか働いてこれから押し寄せるホームレスの人たちの波に備えていました。その日のスケジュールでは12時に職業訓練を受けたホームレスの方々を対象に、16時からは路頭の方を対象にしたスープキッチン(サーブ)が予定されていました。
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12時までの間、冷蔵庫や食糧庫を片付けたり、野菜を切ったりしていましたが、これがすごく大変で腰が痛くなってしまいました。
そして迎えた12時。いわゆる給食のようなシステムで私たちが食事を盛り付け、それをホームレスの人たちが受け取っていきます。献立はパエリア、鶏肉、スパゲッティ、パン、プラム、甘い紅茶と飴でした。想像していたよりも豪華な食事を次々に来る職業訓練を受けたホームレスの人たちにサーブ(配給)していきます。
思ったよりも大変な仕事でしたが、これよりも大変だったのが路頭に暮らす人たちを対象にした16時からのサーブでした。
おそらく、衛生的な理由と、安全を考えてだとは思うのですが、まずシステムが違いました。一回目のサーブは取りに来てもらっていましたが、2回目は席まで運ぶという形をとりました。お盆に同様の献立を用意し、ホールに座っている人たちに持って行きます。
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中には「こんなもの食べれない」とばかりに返してくる人も数人いて、正直ムっとしましたが、いちいち腹を立てる時間もないほど次々にホールに入ってきます。ようやく全てを終えたのは17時前。ボランティアとはいえども、終わったときはへとへとでした。時間があるときに職業訓練を受けているホームレスの方々の施設(シェルター)を見せてもらいましたが、なんとも綺麗で、ボランティア参加者の中には「自分の住んでいるところよりも綺麗」と言う人もいるくらいでした。今回のボランティアを通して見えたのは、職業訓練を受けたホームレスの人たちと、そうでない人たちの明らかな違い。復帰する意欲のある人たちは姿勢から違い、笑いかけてくれることが多かったのですがそうでない人たちは悪態をついたり、まるで御飯を食べれる事が当たり前のように振舞う人もいました。
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いろんな理由でホームレスになった人はいるけれど、やはり希望を捨てずに生きようとしている人たちのためには何かしてあげたいと思えるようになった日でした。
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ご参加いただいた留学生のみなさま、
ありがとうございました!!
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