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■New York in Movies■
- 「Fainding Forrester」 邦題「小説家を見つけたら」
by Matthew Akagi, 4.8.2001
今日ご紹介するのは、「Fainding Forrester」 邦題は「小説家を見つけたら」
現在まだ放映中の地域もあると思いますので、是非ご覧ください。見終わった後
なんとなく心が暖かくなるような映画って嬉しいですね。
監督:ガス・ヴァン・サント…
代表作「マイ・プライベート・アイダホ」(主演:キアヌ・リーブス)
「グッド・ウィル・ハンティング」(主演:マット・デイモン)
キャスト:
フォレスター = | ショーン・コネリー (今回プロデューサーも兼ねている) |
ジャマール = | ロブ・ブラウン (オーディションで抜擢されたハーレム生まれ、ブルックリン育ちの新人) |
アンナ・パキン = | クレア・スペンス (ピアノレッスンの子役。11歳でアカデミー賞受賞) |
クロフォード教授 = | F・マーリー・エイブラハム (アマデウスのサリエリ役で有名) |
ジャマールの兄テレル = | バスタ・ライムス (ラップミュージシャンとして有名なアーティスト) |
ジャマールはプロバスケット選手を夢見るブロンクスの高校生。だが彼には誰も知らない
才能がもう一つあった。それは文章を書くこと。学校では文学少年であることなどおくびに
も出さない彼だが読書から得た知識の豊富さと書くことへの熱意は誰にも負けないものが
あった。
彼が家の近所のに住む仲間といつもバスケットをする場所の側に古いビルがあり、そ
このペントハウスになぞの老人(フォレスター)が住んでいた。彼は一歩も外へ出ず、時々
双眼鏡で窓の外を覗く、不気味な老人だった。
ある日ジャマールは「きも試し」に眠っている老人の部屋から何か取って来るよう友達に
そそのかされ忍び込んだ。ところが彼は眠っておらず、見つかって驚いて逃げる時バック
パックを忘れる。その後勇気を出し、謝ってバックを返してもらいに行ったことがきっかけで、
ジャマールと老人はだんだん気持ちが通じ合う親友関係になっていく。老人は只者ではなく
昔有名な小説家だったことから、ジャマールの才能を見つけ、彼を少しずつ、物書きとして
教育していく。
ジャマールが成績優秀でバスケットがうまい…という理由から、マンハッタンにある
エリート高校(メイラー)へ推薦され特待生として通い始める。ここで出会うのが、上流
階級の娘で同級生となるクレアと彼の才能を疎ましく思うクロフォード教授。ジャマールは
クロフォードの授業でフォレスターがかつてピューリッツァー賞を受賞した有名作家であった
ことを知る。勉強とバスケットどちらにも才能を発揮するジャマールは次第に学校でも大きな
存在となっていくが、そこには大きな落とし穴があった…
舞台はマンハッタンのブロンクス、転向した高校はセントラルパーク・イーストと呼ばれる
名門ファミリーやリッチな白人の多い高級住宅街の近く。ロケには実際にブロンクスにある
高校やグリニッジ・ヴィレッジのニュースクールでメイラー校のカフェテリア場面が撮られた。
友人とおしゃべりするレストランはハーレムのマージー・レッド・ローズ。メーラー校の屋上の
バスケシーンは105丁目のコミュニティーセンターで撮影。ヤンキースタジアム、カーネギーホール
の向かいの家(クレアの家)、マジソン34丁目の科学図書館はジャマールがフォレスターの
情報を知る場面で撮影された。
最後に近い場面ではマット・デイモンが弁護士役でチョィと出演している。これは彼が主演した
「グッド・ウイル・ハンティング」の監督が今回のガス・ヴァン・サイトだったことから、友情出演では
ないだろうかと思わせる。
とにかく新人ロブ・ブラウンの新鮮で自然な演技と瞳の輝きも魅力的だし、ショーン・コネリーの
円熟した演技とが自然にマッチしているところが観ていて違和感なく映画に入り込ませるのは
さすが!と言える。
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