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■Winds from New York■
- ***何度見ても、やっぱり感動する!***
Junko流マンハッタンの夜景の楽しみ方
by Junko Kitahama, 11.26.2000
NYは初めて…という人を私が必ず連れて行くところがあります。
日中はバスでマンハッタンを観光するも良し、お目当ての美術館を訪れる
のも良し…でも夕暮れが近づくと急いでロウアーマンハッタンへ!地下鉄
@HSouth Ferry下車。地上に出ると目の前が乗り場で非常に便利です。
さて、夏季は日没が遅いので20時ごろ、冬季は17時ごろまでにお客様を
スタテン島行きフェリー乗り場にご案内し,そこから片道約30分の(往復の
所要時間約1時間少々)船の旅(!?)に出掛けます。
このフェリーはスタテン島住民がマンハッタンに通勤等で渡るため運行され
ています。ちょっと前まで島民以外は片道50セント必要だと聞いたものの
どこで支払ったらよいか分からないまま利用しているうち、いつの間にか
Fare Freeつまりタダで利用できるようになっていました。
船内は1階と2階に分かれていて椅子席です。私はどんなに寒くても後部の
デッキに立ち、夕闇迫る中、船が岸を離れるのを待ちます。汽笛が鳴り足元
のスクリュウが勢いよく回り始めると出発です。岸から遠ざかるに従って私達
の目の前にあのマンハッタンの夜景が段々はっきりと浮き上がるように現わ
れてきます。空も徐々に濃紺になり、一番星が輝いています。進行方向右手
に小さく見える自由の女神像の向こうはまだ夕焼けがほんのり空をオレンジ
に染めたまま…こんな美しいNYを見て、感動しない人はいないでしょう !
私事ですが、何回この光景を見ても、冷たい風のせいではなく涙がひとすじ、
ふたすじと流れ出てしまいます。案内した誰もがこのひと時を”最高”と感じ
てくれると信じて行くのですが、この無料の船旅が何度私の寂しい時辛い時
を慰め「大好きなNYに来れたんだから頑張らなきゃ!」と思わせてくれたこ
とか…
時々船内でカリブ出身(?)の少年がスチールドラムを演奏しています。その
音の響きがまた素適なんです。テンポは早いけれどどこか哀愁が漂うのも
カリビアン・ミュージックの特徴ですかネェ。少年の見事な演奏に乗客は拍手
喝采!思わず私もチップを多めにあげちゃいます。音楽がない時はやっぱり
何か物足りない感じ…でも日本だったらこんなこと絶対に許されませんよね。
このいい加減なとこがアメリカのいい部分で私はそこが好きです。
スタテン島に着くと一応下船し、また並んでマンハッタン行きのフェリーに乗り
ます。待ち時間はほとんどなし。帰りは先頭のデッキでまた、今度はすっかり
夜になってさらに輝く摩天楼の夜景を見ながら…船内にはカフェもありコーヒ
ーで冷えた体を温めてはいかがでしょうか。フェリーは大体30分おきに出て
います。 Staten Island Ferry 718−727−2508
次回は今回遠くから眺めた「自由の女神像」の中をクラウン部分まで登って
みましょう!
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