■Backpacker's
Scribble ■
by Kazumi Nishiyama, 03.20.2003
2001年4月初旬、レポートやテスト勉強に追われ、ただひたすら忙しい日が続きましたが、それでも頑張ろうと思えた理由が一つあります。それは、イースター休みの旅行!
テストが終われば、イースターで1週間くらい学校が休みになるんです!
*豆知識* イースターとはイエスキリストの復活を祝う日。イエスキリストが十字架にかけられ、死んでから3日後に復活したといわれています。イースターエッグは、ちょうどひよこが卵の殻を破って生まれてくるように、キリストも死という殻を破ってよみがえったことを象徴しているそうです。
今回は初めての一人旅だったのでとても気合いが入っていました。 私の大学には小さな旅行会社のオフィスがあり、休み時間によく旅行の相談に乗ってもらって、航空券の手配をお願いしました。私のプランは『めざせ!タスマニア島』という事で、リズモアから南へ下ることにしました。日数の関係からメルボルンとタスマニアにしか滞在できませんでしたが・・・。
4/13(金)、今日はEaster。前日に、必要なものを全てバックパックに詰め込み、バスでゴールドコーストの空港へ向かいました。一人でドキドキしながら空港をうろつき、チェックインしようと思ったら・・・あまり愛想の良くないグランド・ホステスさんが「Your
flight is cancelled.」って。 自分の耳を疑いました。私の予約した12:00発の飛行機が運休になり、次の運行時間は18:00だというんです!しかたなく18:00のフライトに乗ることにしました。航空券を空港内の飲食店で見せたら無料で食事ができるということだったので、食事をしながら、一人、空港で6時間待っていました・・・。暇で仕方なかったので、新聞を買って読んでいると、「今日は13日の金曜日でイースター。次の13日の金曜日のイースターは2063年だ」と言うことが書いてありました(豆知識)。
夜に無事、メルボルンにつき、街へ向かい、地図を片手に宿を探しました。私のような学生はそんなにいい宿に泊まる余裕もなく、$17くらいの宿(バックパッカーズ)で十分です。こういった格安の宿は、リュック(バックパック)一つで旅をしている人によく利用されています。シングルやツインルームもありますが、安くてメジャーなのが4〜6人の共同部屋。一般的に、大きめの部屋に2段ベッドが2〜3つと人数分のロッカー(鍵は持参)があるだけです。トイレやシャワールームはもちろん共同。知らない人と同じ部屋で寝るのに抵抗がある人もいるかもしれませんが、なかなか快適で、いろいろな出会いがあって楽しいのです。こういった情報は、トランジットセンター(バス停)や、旅行誌に載っていますよ。あと、宿によっては、ドアの鍵がなかったり、ベッドの布団がなかったり、男女混合部屋だったりするので、「ここに決めた!」と、即決する前に、いろいろ宿主さんに聞いてみましょう。安旅には欠かせない「値切り」もやってみる価値ありです。「1週間泊まるから安くして!」と言えば、安くしてくれるところもあります。
今夜泊まった部屋で出会ったのはドイツ人の女の子でした。 お互い疲れていたので、長い間話す事はできませんでしたが、彼女は一人でヨーロッパを旅した後、オーストラリアに来て、旅をしているようです。
翌朝、「いろんな宿に泊まってみたい!」と思った私は、チェックアウトをして、新しい宿を探し始めました。チェックアウトをしたのはいいけれど、宿によってパスポートが必要になるところもあるので、宿を転々と回りました。やっと見つけたところは$24と少し高かったけれど、かなりきれいで、無料でコーヒー・紅茶が飲めるという特典付きでした。この日は荷物を宿において、ひたすらメルボルンの町を散策。とにかく歩きまくりました・・・。やっぱりリズモアよりも都会で圧倒されました。アジア系の人やお店がとても多かったです。歩きすぎたせいか、体中が痛くて夜はなかなか眠れませんでした。
旅行3日目、留学仲間の一人が、メルボルンに来るということで、夕方までその子とメルボルンにある公園で、キャプテンクックの家やきれいな花の咲いている温室を見て回ってのんびりしていました。公園の近くに屋台(?)のソフトクリーム屋さんがあったので、一つ買ってみました。ソフトクリームをチョコレートでコーティングしたものだったのですが、作り方にビックリしました。溶かしたチョコレートの入ったボールにソフトクリームをさかさまにして突っ込むんですが、ソフトクリームがコーンから離れることなく、そして溶けることなく、うまくチョコレートがついて感動!「これはやわらかいチョコなのかな?」と思って、手渡されたアイスを口にすると・・・パリッ!とチョコレートのいい音が!本当においしかったです。
夕方から、私は再びメルボルンの空港へ向かい、タスマニア島へ。飛行機が小さすぎてビックリ!もちろん、滑走路を横切って飛行機に乗り込みました。12列の1列4人掛けなので、約50人乗り。結構揺れて怖かったですが、景色は最高でした(窓際だったし)!1時間弱でタスマニアの州都ホバートに到着。町の中心部にある宿に2連泊することにしました・・・が、この宿はひどかったです。ロッカーもなければ、部屋の鍵もない。それになんと言っても古くて、ベッドも快適とは言えませんでした。
あまり良くなかった宿を出てからのお話はまた次回♪
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