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☆★☆ポルトガル・スペイン・イタリアの旅(最終回)☆★☆
==ミラノからチューリッヒ、そして日本へ==

                  
                       by Junko Kitahama, 08.30.2003

3日間のミラノ旅行を楽しみ、再びミラノ〜チューリッヒを3時間40分程で結ぶ特急 列車CIS(Cisalpino)18:15発に乗り込みます。チューリッヒ着は21:53の予定。夕方のミラノ中央駅は大混雑、何か夕食用に食物を買おうと駅舎内のコンビニに 入りましたがレジ前は長蛇の列。CISは振り子式列車なのでまた気分が悪くならないかとちょっと心配でしたが、夕食は食堂車を利用することに決定!

列車に乗り込むと早々に車掌が食堂車の予約を取りに回ってきました。19:00〜 とテーブルNO.を書いたメモのようなものを渡され、コース料理のメニューを聞くと「前菜はサーモンムース・メインディッシュは子牛肉の煮込みパスタ添え・サラダ・ ブレッド・ドルチェ・コーヒー又はティー」と決まっているようでした。 私たちは早速食堂車へ。すでに満席に近く、どこのテーブルも賑やかに食事がすすんでいました。夕暮れ時で車窓の景色はなかなかロマンティック…。

まだ列車酔いもなく、進行方向側に座らせてもらい、3週間に及ぶ自由旅の良き旅友K君と「お疲れさま!」とワインで乾杯。K君はちょっと神妙な顔になり 「いろいろお世話になって、ホントにありがとうございました!」と言ってくれて…。 こちらこそ…ポルトガル語もスペイン語もおまけにイタリア語もまったくわからない私を彼は一生懸命ケアしながら、充分に楽しませてくれました。ありがとう!!

ポルトガルでほとんど日本人の行かない現地ツアーに参加できたのも、バルセロナ で大雨でホテルに帰れなくなりそうだったとき、大きな荷物を全部持って走ってくれた り、治安がすごく悪いからと言ってマドリッドではボディーガードのようにどこの美術館へも送り迎えしてくれてホンマにお世話になったのはこちらの方だったんですけど…。そうそう、ミラノでショッピング中歩道を歩いているとジプシーのおばあさんが近づいて きて空き缶を目の前に出し物乞いをするのです。少しコインをあげた方がいいのかな… と思っていたときK君が「バックに気をつけて!」と叫ぶのではっと気がつくとそのおばあさん、なんと肩からたすきがけにしていた私のバックのファスナーを器用に片手で 開けようとしているではありませんか。「何すんねん!!」…とは言いませんでしたが おばあさんの手をとっさに払いのけると、驚いた様子もなく何やらブツブツ言いながら ゆっくり歩いて通りの向かいに去って行きました。財布を抜き取られず済んだのも すべてK君のお陰です…。

そんな彼は今大手出版社で大活躍!書店に並ぶ「ぴあ」の多様なガイドブックの中の 多くは彼が編集に携わっているのです。皆さん、どんどん買ってあげてね〜!

    
▲旅の始め・陽斜が強かったオビドス村の坂道     ▲3週間後・秋風吹くチューリッヒにて

どうにか食べた物も胃に収まってくれたままチューリッヒに無事到着。 ホテルに戻り預けておいた大きな荷物を整理してパッキング終了したらもう真夜中。 明日はとうとう日本へ帰るんだ…と思うとなかなか寝付かれずいつもよりワインも多めに飲んでいます。仕事で海外に来る時はこうした気分でお酒を飲むことはなく 緊張したまま身体を横にするだけの日も多いのですが、今回は毎晩必ずほろ酔い 気分で眠りにつけて…明日は明日の風が吹く…起きてからその日の行動を考える… 夢のような日々でした。

日本に帰れば10日後にはアマチュア写真家20名とアルバカーキ(USA-NewMexco) バルーン・フェスタとグランドキャニオンの撮影ツアーに出かけます。 チューリッヒの空港で出発を待つ間、だんだん頭の中が仕事モードに変ってきたのが 自分でわかりました。「関空から会社へ直行…キャンセルが出ていないか確認…」 ツアーに関して何か手配上で変更やトラブルがあれば連絡できるようにホテルが変るたび会社にはFAXで所在だけは明らかにしておきました。 幸い何の連絡もなかったのでのんびりしていられましたが、もし何かあったら一体 どう対処していたのだろうかと、今から思えばなんとも恐ろしいことでした…。 そして、このとき私はこれが自分にとって最後の海外ツアー企画・添乗になるとは まだ思っていなかったのでした。

20回にわたりお届けした「Joy of Journey!」ですが今回で終了です。ずっと読み続けてくださった皆さん、本当にありがとうございました。次回からは新しいコラムタイトル「Dreams come True」で私の体験を通して色んな 海外○○事情をご紹介していこうと思います。

See you soon !

 

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