■Joy of Journey■
☆★☆イタリアの名画を楽しむ・ブレラ美術館☆★☆
by Junko Kitahama, 08.05.2003
イタリア絵画の宝庫であるブレラ美術館は地下鉄2号線Lanza(ランツァ)駅から徒歩5分。
ギャレリアからでもスカラ座の前を通り、歩いても14,5分のところです。 美術館周辺には他にも市立近代美術館や自然史博物館があり、洗練されたショップや
レストランも多く、緑豊なプッブリッチ公園の中を歩いているとあなたもすっかりミラノっ子 になった気分です。
ブレラ美術館は14〜19世紀のヴェネッツィア派、ロンバルディア派の絵画が多く、回廊式
の展示室は第35室まであり、時代ごとに整然と並べられ大変鑑賞しやすくなっています。 ほとんどが宗教絵画で、聖書に書かれている有名な場面を描いているものが多くその繊細
さ、特に人の表情や衣服の質感といったら今にも動き出しそうなくらいリアリティがあります。 絵画には其々作者や内容の説明がついていますがすべてイタリア語。コレは確か…??と
私が眺めていると横からK君が説明してくれます。イタリア語も3年次に学んだというのです。 さすが神学部のある大学で学んでいるだけあって聖書の場面には詳しいです。でも…何を
隠そう私だって!正式に洗礼を受け汰プロテスタントです。かつては聖書クラスとやらにも 足繁く通った覚えがあるので絵を観ただけで大体は理解できますが、イタリア語が読める
K君はさすがに強みがあります!
切符売り場の側にあるブックショップには日本語で書かれたブレラ美術館所蔵の絵画全作品
ガイドがあり、ほかにもフィレンツェのウフィツィ美術館の日本語ガイドドブックも揃っていました。 今回イタリアはミラノだけの訪問でしたが次回の為に?ウフィツィの本も購入しておきました!
*文化庁が発行している日本語で書かれたブレラ美術館・館内案内図がご覧いただけます。
拡大図は以下をクリック!
http://www.j-newyork.com/picture/Milan52.jpg
さて、ミラノ2日目の夜はホテルのフロントで教えてもらった地元の人お勧めのリストランテに
出かけてみました。歩いて15分ほどで行ける…と聞いたお店にたどり着くのに30分近くかかっ てしまいましたが無事到着。フロントから予約を入れておいてくれたので壁際の落ち着いた席
に座りまずはワインのオーダーから。K君はほとんど飲めないのでリストの中からハーフサイズ を探しても見当りません。ギャルソンを呼び聞いてみるとハーフサイズは置いていないそうで
そりゃあ困ったな…フルボトルを一人で飲むのはちょっと無謀だし…と考えていたらソムリエ風 の人が「フルボトルを半分だけ飲んで戴いて結構です、もちろん料金も半分で結構です。」と
英語で言ってくれて「ラッキー!」とばかり日本円に直して6000円ほどの赤ワインを注文しました。
テイスティングさせてもらうと、なかなかフルーティ。’89ピエモンテ産ガメイとピノノワール主体の
飲みやすいワインでした。お店の名前は思い出せないのにワインだけははっきりと覚えている めっぽう酒飲みの私でした…。
お料理メニューをみるとプリフィックスはないようでアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット ドルチェ…とチョイスします。隣のテーブルのお料理をチラッと見るとどれもかなり量があるよう
なので「2人で各皿をシェアしたいんですけど…」と一通り注文すると「Good choice !」と言って
厨房に消えました。前菜は盛り合わせとサラダ、パスタはシーフード&トマトソース、肉は子羊の オーブン焼き香草添えと、どれも日本で味わえるものでしたが、さすがミラノ…料理のサービス
されるタイミング、種類豊富な自家製ブレッド類、ほのかな塩気のEXオリーブオイルとどれを とっても文句なし!ワインもちょうどボトル半分近くまで減っています。
最後のドルチェは、すでにお腹は一杯でしたが頑張って本場のティラミスをいただきました。 K君はエスプレッソ、私はカフェラテで締めくくり。さてお会計は…。
ギャルソンが持ってきたお勘定書きを見るとワインのフルボトルの値段が書かれているではあり
ませんか!確か半分の料金だけ戴きますからって勧めておいたくせに!とかなり納得いかない私 でしたがK君は「ヤッパ栓を抜いたらつい飲んでしまうからと思ってああ言ったんじゃないんですか」
と当然支払うべき…という意見。でも、こだわる私は思い切ってギャルソンを呼び戻して聞いてみる ことに…。すると「あっそうでしたね、失礼しました!すぐに新しい勘定書きをお持ちします」と
キャシャーへ。そして持ってきたものはちゃんと50%引いた値段でした! 厚かましい…という意見もあると思いますが、かといってワイン党の私はハーフサイズがないので
ビールでイタリアン、という気にもなれず、やっぱり赤ワインじゃないと!ギャルソンにしてもきっと お料理を美味しく食べてほしいと思うから気を利かせて言ってくれたものと信じています。
もちろんこんなにいい気分で食事をさせてくれたお店です、Tipは20%とはずんでおきました。 K君は、よくやるな〜さすがオバタ…と言いたげでしたが今夜も御馳走になった手前、仕方なく傍観
していたようです。(苦笑)
そんなこんなで…ミラノ2日目の夜もふけていきました。 明日は夕方またレンフェでチューリッヒへ戻ります。さあ、いよいよ私の長旅も終わりです。
次回はイベリア半島北上記最終章でお会いしましょ。
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