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    〜 第1回 ジャングル? 〜
                           by KAORI KIKUCHI , 10.06.2002

ぬけるような青い空、どこまでも広がる美しい海、トロピカルな香り漂うエキゾチックな国、 それがマレーシア。”マレーシア航空で行く〇〇にご招待”と、テレビのトップ賞としても地名度を あげている人気急上昇の国なのですが、私が足を踏み入れた数年前は、そうではなかったのです。

父の仕事の関係で、マレーシアに行く事が決まったのは私が中学1年生の時。 友達に「マレーシアに引越しすることになったんだ」と切り出しました。「マレーシアってどんな所?あっ、もしかしてジャングル?ジャングルで竪穴式住居みたいな家に住んで、狩りとかして生活するの?」と友達。「おいおい、まってくれ。こんなに文明が進んでいる時代に・・・それじゃまるで縄文時代やん!」と心の中でつぶやきながらも、なんだか落ち着かない。私ってこれからジャングルで生活するの???そんな不安と期待いっぱいでスタート した未知の国での生活。面白おかしくご紹介していきたいと思います。

関西国際空港から飛行機で飛び立って約6時間。ふと窓の外に目をやると、そこに見えてきたものは、一面のジャングルと赤土の道だけでした。「友達の言ってた通りだ・・・やっぱりジャングルしかないんだ。これからどうなるんだろう。」私は少々、ショックを受けたまま、家族と共にマレーシアのスバン国際空港(注:今は、クアラルンプール国際空港に移転しました。)に到着しました。税関を無事にパスし、荷物を受け取り、一同空港の外へ。

「ムワァ〜ン」なんともいえない、なまあたたかい風が私達をお出迎えしてくれました。 マレーシアは平均気温27〜28度前後の“常夏の国”。最高気温が35度なんて日常茶飯事。 そらぁ、暑いはずです。それに、なんだこの匂いは?今まで嗅いだことないぞ。なんだかインドのお香のような、食べ物のスパイスのような、言葉では表現できない匂いでした。国に匂いがあるということをこの時初めて知りました。(後に聞いた話なのですが、日本にも匂いが あるそうです。どんな匂いだと思いますか?マレーシア長期滞在の方曰く、「醤油」だそうです。 ウソかホントかはあなたの嗅覚しだい?!)

“Selamat Datang”(スラマッ・ダタング/ようこそ!)  の看板を背に空港を去り、第2の我が家に向かいました。

首都、クアラ・ルンプールの西に位置するペタリング・ジャヤ(通称 PJ)に我が家 ”Tiara Damansara”はありました。私が生活していたコンドミニアムは、白い壁に赤い屋根の 5階建ての建物で、マレーシアの国花「ブンガラヤ(ハイビスカス)」の咲いている綺麗なところ でした。駐在員として派遣される日本人のほとんどが、セキュリティーの整ったコンドミニアムと 呼ばれるマンションに住んでいます。現地の人達から、日本人はお金持ちだと思われている ため、安全性の高いコンドミニアムに住む人が多いようです。

住民の安全を守るために、 ガードマンのおじさん達がいます。中国系、インド系、マレー系。それぞれ外見は違いますが、 みんなマレー人なのです。さずが多民族国家マレーシアだと思いました。ターバンと呼ばれる布を 頭に巻き、白い髭を蓄えた、少し強面のインド系ガードマンのおじさんは、リンボーダンスでもできるであろう白黒の棒を上げたり,下げたりしています。許可された人、車のみを通すのが彼らの仕事なのです。マレーシアの人達はとても気さくで、人なつっこい人が多いです。この暖かい気候が人を陽気にさせるのでしょうか。ガードマンのおじさん達にも親切にして頂きました。私が、“Selamat Tengah Hari”(スラマッ・トゥンガ・ハリ/こんにちは)と声をかければ、 “こんにちは”と日本語で挨拶を返してくれるお茶目な人達で、よくマレー語を教えてもらいました。

写真 1: “ガードマンのおじさん達” 
http://www.j-newyork.com/picture/Malaysia1.jpg

写真 4: “部屋からの風景”
http://www.j-newyork.com/picture/Malaysia4.jpg

コンドミニアムのことに話を戻しましょう。 やはり外国とあって、日本の部屋より広々としていました。天井も高く、3m~3.5m ぐらいあったのではないかな?だから、よけいに部屋が広く感じたのかもしれませんね。壁はすべてコンクリート壁。外に出ると直射日光でかなり暑いマレーシアなのですが、湿気が低いため、日中でも室内の壁はひんやりとしていて気持ちがいいのです。

暑い日に壁を触って、涼んでいたことを思い出します。天井からは、大きなファンが回って います。洒落た外国のレストランなんかにあるようなあれです。大きなタケコプターを逆さまにぶら下げたような扇風機なのですが、回転をはやくすると今にも落ちてきそうで、はじめの頃は毎日ハラハラしたものです。マレーシアの暑さをしのぐためには、日本のような小さな卓上扇風機では頼りないのでしょうね。

窓に目をやると、そこには雨戸も、網戸もありません。 雨戸は日本的な文化のものなので、ないのは理解できますが、どうして網戸までがないの・・・。 蚊との戦いがはじまったのは言うまでもありません。私は日本にいる時からよく蚊に刺される 体質だったのに、マレーシアの蚊にも私の血は大人気らしい。蚊に刺され高熱をだし、運が悪かったら死に至るといわれている恐ろしい病気“デング熱”がこの東南アジアに存在するというのに・・・虫除けスプレーとかゆみ止め薬が私の必需品となりました。

「そういえは、長い間トイレに行ってなかったなぁ〜。」そう思い、なんとなくトイレに入りました。日本と同じ水洗のトイレ。でも見慣れない物があります。小さな蛇口の先に 20cmほどのゴムホースが付けてあるのです。「何だ???一体何に使うんだ?」 「トイレ掃除がしやすいように付いているんだろうか?」そんな事を考えながら、この疑問を 解決するべく父のもとに歩み寄りました。私の父が言うには、イスラム教徒のマレー人が使用するらしいのです。彼らは、トイレで用を足すと紙を使わずに左手で拭い、その汚れた手を この蛇口からでる水で洗うのだそうです。(食事中の方、ゴメンナサイ)

エ゛〜!!私は驚きました。初めてのカルチャーショックだ・・・。文化、宗教が違えばこんなにも生活習慣が変わってしまうなんて。今まで日本の中だけで暮らしてきた私にとって、 もっとマレーシアのことを知りたいと思った瞬間でした。

興奮していて全然眠くなかったのに、突然睡魔が。 私はクーラーの効いた自分の部屋で長い一日を終えようとしています。 なにやら小さな気配を感じ、「Thi Thi Thi」という奇妙な音を耳の遠くのほうで聞きながら・・・

この正体は次回明らかに。マレーシアでのワクワク体験はまだまだ続きます。お楽しみに!



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