■SERENDIPITY■
by Rieko Shirakura, 04.07.2002
読者の皆さん、こんにちは!SERENDIPITY(セレンディピテイ)の第一回目です。 このメルマガのもくじにあるように、このコラムは”アメリカのTVから英語を学ぶ”
ということで、私の好みと独断によりアメリカのテレビ番組の紹介と共に、様々な シーンのセリフから英語の言い回しを自分のものにしていこうという趣旨で書いて
いきます。紹介する番組は一ヶ月ごとに変えていきます。
私がタイトルにつけたSERENDIPITYという単語はご存知ですか?NY−Trendy の編集後記に書いておきましたので、勉強家な読者の方はすでに意味を調べて
知っていることと思います。そうです。その意味は”思いがけなく、偶然に発見した もの”です。これは私がアメリカにきて以来、しょっちゅうテレビを見ていたおかげ
で、英語の会話のみならず、習慣やニューヨークのことなどを”発見”していったの です。まさにテレビ番組はわたしにとって、”SERENDIPITY”でした。
さて、今月の番組は日本でもケーブルテレビなどでおなじみのFRIENDS(フレンズ) です。これはニューヨークが舞台で繰り広げられる、男女6人の友情や恋を描いた
コメデイです。1995年以来続いているこの番組は世界中でものすごい人気で、1本 たった30分のエピソードで、メインキャラクターの俳優達6人はなんと100万ドル
稼ぐと言われています。話の面白さももちろんですが、時々ゲストとして有名俳優達 が出演することも、その人気の秘密となっているようです。今回のエピソードはアメリカ
で先週放映されたもので、アレック・ボールドウィンがゲスト出演しています。彼はその 話の中では、フィービー(メインキャラクターの一人)のちょっと元気でかなり失礼な
ボーイフレンドとなっています。 下記は、彼が初めて他のメンバー達に紹介されているシーンです。
Phoebe: Hey. Everybody, this
is Parker. Parker, this is...
(ヘイ、みんな、こちらがパーカーよ。パーカー、こちらが。。。)
Parker: No,no, don't tell me.
Let me guess. Joey, Monica,
Ross, Rachel, and.... I'm sorry. Phoebe didn't
mention
you. Chandler! I'm kidding. Already you are my
favorite!
Why don't each of you tell me a little bitabout
yourselves.
(待ってよ。当てさせてくれ。ジョーイ、モニカ、ロス、レイチェル、
それから。。。ごめん、フィービーは君の事言ってなかったな。
チャンドラーだろ!冗談だよ。すでに君は僕の一番のお気に
入りさ。一人ずつ君たち自身のことを教えてくれ ないか?
Ross: Actually, I'm sorry.
We probably should get going.
(悪いけど、もうそろそろ出かけたほうがいいと思うんだ。)
Parker: Ha, ha, ha! Classic
Ross! Rachel, Rachel, look how you
grow. May I?
(ははは!典型的だね、ロス!
レイチェル、大きくなったね。触ってもいいかな?)
*レイチェルはこのとき妊娠中で、お腹が大きい。
Rachel: I think you already
are.
(もう触っていると思うけど。)
Parker: Rachel, you have life
growing inside you. Is there
anything in this world more miraculous than....ooh!
a picture of a dog! Whose is this?
(レイチェル、君のお腹には命が宿っているんだ。この世の中
でこれ以上にもっと奇跡的な事なんて。。。 あれっ!犬の
写真だ!誰の犬なんだい?)
このシーンではパーカーは子供を生むと言うことについて何か感動的なことを言いそう だったのに、突然近くにおいてあった犬の写真に気をとられてしまい、すっかりレイチェル
に言いかけていたこともほったらかしになってしまいます。そのあとはすぐに出かけること になり、パーカーもフィービー、ジョーイ、モニカそしてチャンドラーと共にアパートを出て
行きます。そのすぐあとのロスとレイチェルの会話です。
Ross: He seems like a nice
guy.
(いい人みたいじゃないか。)
Rachel: Yeah, yeah. I like
him a lot.
(うん、そうよね。気に入ったわ。)
Ross: You want to hang back
and take our own cab?
(少し待ってから俺達はタクシーに乗っていこうか?)
Rachel: Yeah, otherwise, I'm
not going!
(ええ、でなかったら私は行かないわよ!)
みなさん、レイチェルの機嫌が損ねられたのが分かりますか?日本語でもそうですが、 英語でも皮肉っぽい言い方があります。レイチェルが言っている様に、本当はパーカー
のことはそれほど好きではないのに、I like him
a lot と言いながら、彼と同じ車で 出かけなくてはならない羽目になるなら、自分は行かない!と断言しています。
彼らはどこに行ったか?ロスとモニカ(二人は兄妹)の両親の結婚35周年記念のパーテイーのお祝いに出かけたのです。この続きは次回のメルマガでご紹介します。
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