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    〜 マレーシア編 〜

by Takashi Nishimura , 05.19.2002


「マレーシア」、耳慣れない国名ではありません。  そう、タイとシンガポールに挟まれたマレー半島に ある国です。でもこの国に行く人っていったい どんな目的を持って飛行機のチケットを買うの でしょうか?遺跡めぐり?ショッピング? マレーシア料理?

僕はマレーシアに3回入国したことがあります。あえて入国という言葉を使うのはここへ 何かを目的としてマレーシアに旅行したことはないからです。1回目はタイからシンガポール へマレー半島を縦断したとき。2回目と3回目はトルコへボランティアをしにいくときの往復時 のトランジットでマレーシアに訪れました。3度とも首都であるクアラルンプールでの滞在です。

初めてマレーシアに来た時、タイ側から長距離バスにのってクアラルンプールへ来たん ですがそれまで持っていたイメージとのギャップに驚きました。クアラルンプールは、未来的な 形の建物が建つ大都市だったのです。そびえたつ高層ビル達は日本にあるような縦長の 四角い形ではなく、その一つ一つが独特な形をしており、そのビル郡がまるでお互いを 必要とするように存在しているんです。道路は整備され、頭上にはKTM(モノレールみたい なの)が走るその街は、野性的なタイからきた僕にはあまりにも文明化された世界に映って いました。

でも、その街の中に足を踏み入れると、やはりそこは発展途上国。路肩では ビニール袋のジュースが売られていたり(注文するとおっきな水槽からジュースをビニール袋に 入れてくれる)、ところどころに物乞いをする浮浪者の姿も見えます。ビジネス街をでれば、 街の様子は物が雑に置かれた店やゴミだらけの路地にかわります。タイよりは幾分もまし ですがシンガポールにはまでとはいきません。そう、マレーシアは地理的にも、物質的にも タイとシンガポールの中間のような国でした。

2度目に僕がこの国で最初に泊まったホテルで面白いものを見ました。それは各部屋の 天井に矢印が書かれていたことです。ルームサービスの人に聞くとそれはメッカの方向を 指しているんだそうです。ここはイスラム国家なんです。しっかりモスクもあり、豚肉もほとんど 見られません。イスラム教国であるんですが同時に多民族国家でもあるマレーシアには面白い 現象が起こっています。というのは、5月に釈迦誕生祭、11月にヒンドゥー教の祭りの ディーパバリ、そして12月にはイスラム教の断食祭のつぎにクリスマスといろいろな宗教の 祝祭日が同時に存在しているんです。街を歩いている人の肌の色も様々。中国人っぽい 黄色人種から茶色、アラブ系の黒い人もいます。

ホテルから出たぼくは1度目に来た時行けなかったKLCCの世界一高いツインタワーへ 向かいました。映画好きの僕としてはどうしてもここに来たかったんです。キャサリーン・ ゼタ・ジョーンズとショーン・コネリー主演の「エントラップメント」のハイライトシーンがここで 撮られてたのです。僕は必死に映画のシーンを思い出して、頭の中で再現してみようとしま したが、見上げているとビルの圧迫感に耐えられなくなりついつい目をつぶってしまいました。

次に向かった場所はセントラルマーケット2階にある一番お気に入りのフード・コート。 マレーシア料理っていうのが僕にとってはこのフード・コート、屋台料理の小さな店がたくさん 集ったセルフサービスの大衆食堂です。まずライスだけを頼んであとは並べられたエビや野菜、 肉などの食材を好きなだけとってお金を払います。自分のオリジナルの料理ができてしかも安い! 中華街の出店もよかったけれど高いわりにそんなにおいしくないし、一度行ったマレーシアの 高級料理店ははっきり言ってまずかった。やっぱりフード・コートが最高!

中華街といえば 地元の人々の超人的な行動を見ました。それは3度目に中華街の出店に足をはこんだ時でした。 どこからか警察の車の音がしたとおもったら50メートルぐらい続いていた道路にはみだした 机や椅子が一瞬にして店の中へ片付けられたんです。それまでテーブルで食べていた人の ことなんておかまいなしに片付けられました。どうやら店の敷地の外にはみ出して商売するのは 違法らしく、たまにこんなふうに見回りにくるんだとか。警察が行ってしまうとすぐにもとどうりに 机椅子が並べられ、再び商売開始。すさまじい人達です。

その中華街は夜になるといっそう人が 集り、質は悪いけれど最新の内容がそろう違法DVDコピーや偽者のブランド品などが売り出される ヤミ市に変わります。個人的にこの雰囲気が好きで毎晩ここにブラブラしにきました。でも 日本人の姿を見ることはまれで、ほとんどが欧米人だったみたいです。

昼間に1人でクアラルンプールを歩いているとほんとにたくさんの人に声をかけられます。 僕は1時間に3人の「日本に弟がいるマレーシア人」に声をかけられてしまいました。そして 彼らが言うことは共通して「渡して欲しい荷物があるから家に来てくれないか」でした。そう、ガイド ブックにものっている詐欺の手口、ってやつです。彼等は家につれて行くと賭けカードをしようと 言い出して膨大な金額を請求してきたりするということです。

クアラルンプールに合計で8日間も滞在していた僕はKTMを端から端まで乗ってみたり、映画館に 入って見たり、バスを乗りまわしてみたり裏道を歩いたりしてみました。ここでは晴れていたかと 思えば5分後には交通封鎖するほどのスコールが降り、また10分ぐらいふりつづけるとからっと晴れ、 都会かと思えば少し離れると熱帯雨林が広がっています。メッカの国方向を指す目印があるかと 思えば、仏教やヒンドゥー教やキリスト教の祭日があったりと、マレーシアっていう国のなかには いろんな文化や自然が混ざり合って存在しています。それゆえに特徴がないかもしれないけれど 一度にたくさんの国に来たようなそんな気分にさせてくれる国でした。

次回はこのマレーシアから もう1つのイスラム教国、中東トルコでの話をさせてもらいたいと思います!

 

 

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