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    〜 トルコ編 〜

by Takashi Nishimura , 06.16.2002

Welcome to Paradise!!
マレーシアから13時間、途中アラブ首長国連邦のドバイにて休憩を取りながらやっと こさトルコへ到着しました。僕が最初にトルコをみて思ったことは「土色の国」ってこと でした。空港からイスタンブール市街地まで専用バスにのって向かう車中、たくさんの モスクを見つけて自分がイスラムの国にやってきたんだってことを再確認。都市部に 行けばきっとターバン巻いている男性や、ベールをかぶった女性がいっぱいいるん だろうなぁなんて思っていると大間違い!ここはヨーロッパか!?と思ってしまいそうな くらい、短パン、ノースリーブ、グラサンにピアスの若者やヨーロッパ風のレストランや カフェがあるんです。

びっくりしながらインフォメーションを探していると一人のトルコ人が 声をかけてきました。「どこから来たの?」とういうので「日本からです。」と答えると、 ニコ−っと笑い「Welcome to Paradise!」と両手をあげてこの一言!もちろんこういう声を かけてくる類の人はどっかのホテルの客引きで別に話は聞かなくてもいいんだけれど、 この人の言ったとおり、僕のトルコで1ヶ月はまさにパラダイスになるのでした。

   
▲アヤ・ソフィア                       ▲エフェソスの古代ローマ遺跡 

アヤ・ソフィアについては、↓を参照 
http://ayazpasa.tripod.co.jp/guide/ayasofia.html 

1個のパンと豪華な料理と
マレーシアで出会い、空港から市街地まで一緒だった「赤カバン」という名の旅人は僕に 一人で旅をする上での重要なことを教えてくれました。それは「なんとかなる」ということを 忘れるなってことでした。トルコ人の異様なまでの客引きに精神的に外に出るのが嫌に なり、ボランティアが始まるまでどこにも行かないでおこうと思っていた僕はこの言葉を きっかけにどんどん外に出るようになりました。

そんなある日、イスタンブールのアジア側 に行った時でした。夕焼けが綺麗だったのでつい港でボーっとしてるとシミットと呼ばれる 丸いパン売りのおじいさんが声をかけてきました。おじいさんは隣に座るとトルコ語で話し 始めました。僕はカバンからトルコ語の本をだして本を見せながら「日本からきました」と 書かれた部分を指差しました。するとおじいさんは他のページをめくり、「ようこそ!」と 書かれた部分を指さしてくれました。そしてまた指差しで自分が学生であることやボラン ティアに行くことを話したり、おじいさんの息子がイズミルで働いていることなどを聞いたり しながら1時間ほど過ごしました。ヨーロッパ側に行く船が来たのでもう行きます、と言うと 「日本人」「出会えてうれしい」というのを指差した後、パンを1つ分けてくれました。

おじいさんの硬くカサカサの手を握った時、胸がジーンとなってしまいました。旧市街地に 戻った僕は夕ご飯を食べにブラブラしていると、レストランの中から客引きが僕を見て こっちへこいと呼んでいました。(僕とその客引きはイスタンブール滞在中に何度も顔を 合わせていたり、喧嘩も一度したりで顔見知りになっていました)

一緒にご飯を食べる ことになった僕は客引きの仕事について話を聞かされました。彼等いわく、日本人って いうのは引っかかりやすいらしく、いいカモらしいです。自分達の武勇伝を笑いながら 聞かせて豪華な料理を食べているのを見たとき、ふとあのおじいさんのことを思い出し ました。同じ日に、日本人に会えたことを喜んでくれたおじいさんと、日本人をカモに している人に出会い複雑な気持ちになりました。

 

ボランティアが始まるまでの1週間、イスタンブールを離れ内陸部と沿岸を旅しました。 そこでは様々な人に出会い、影響されることばかりでした。音声学をマスターするために 各国を回っている人、世界のナイトクラブを制覇するためにアジアから歩いてやってきた人、 戦争カメラマン、オスマントルコの末裔として誇りを持って生きる人・・・。会う人みんなが 目的をもって生きているように見えました。ホテルに帰ってから、自分が何か誇れるものを 持っているんだろうか、なんて悩んだりもしてしまいました。

3日間泊まったペンションの人 たちに見送られながら、僕はボランティアへ向かいました。15日間のボランティアを終えると、 一番仲良くなったドイツ人と旅をしました。この旅っていうのはすさまじいもので、鍵がなく、 明かりもない、血のついた枕がおいてあるホテルに泊まったり、屋根の上で寝てみたり、 山賊キッズに後を追われたり、タクシーにだまされ変なところに降ろされたりしていました。

でも、僕らがはじめての外国人だと歓迎されたような町に行くことができたことや、他には ない特別な経験をいっぱいできた旅になりました。「なんとかなる」。最初に出会った 「赤カバン」の人が教えてくれた、この少し向こう見ず的な勇気は自分が住む世界とはまっ たく違う世界の扉を開ける鍵になりました。

次回はボランティア、まさに「うるるん滞在記」 そのままの15日間の話をさせてもらいたいと思います。

 

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