|
|
|
■USAファッション通信■
- #1.H & M,
5th avenue & 51st street
by Naoko Kurosawa, 7.1.2000
使い捨て洋服!
最近はリーズナブルで便利な使い捨てコンタクトレンズの普及率が
かなり増えているそうであるが、使い捨てというのはなんでもコン
タクトレンズだけではないようである。
今年3月、ニューヨークの五番街、ティファニーやプラダ、ヘンリ
ベンデルなどの流行最先端のお店の立ち並ぶエリアに突然現れた大型
洋品店、H & M。これがいまNew Yorkでかなりホットである。開店
直後は詰め寄った人々の長蛇の列で店内にはとても近づけたものでは
なく、2時間、3時間待たなければ店に入れないほどの大盛況ぶりで
あった。今でも客のその勢いは衰える事なく、日本のバーゲンの週末
のような状況が連日続いている。レディースはもちろんメンズ、キッズ
又化粧品まで扱う大型洋品店である。
何がそんなに特別かというと、その値段である。Tシャツ$8、タンク
トップ$7、スカート$11、ビキニ$17など。バーゲンでもなか
なか$10以下で服は買えないが、この店では買えてしまうのである。
まるで八百屋で野菜を買うように、この店では服を買えてしまうという、
まさに使い捨て洋服である。また一番高いと思われる皮のコートが
$200台という驚きの値段。 $100もあれば上から下まですべて
新しく買い揃える事ができる。しかも、$100の予算でかなり種類
の中から選ぶ事ができる。こんな事をいうとさぞ時代後れのダサい洋服
を想像する人もいると思うが、実はそんなことは全くない。このH&M
というお店はファッションナブルなイメージも大切にしているようで、
広告キャンペーンにはスーパーモデルのジゼルや、おしゃれの代名詞
のような女優、クロエ・セヴィーニを起用し、地下鉄やバス、ビルの
壁などに彼女らを使ったファッショナブルな広告をいたるところに
出している。
こんなスウェーデン発のホットなお店、H & Mはファッションの流行
と値段に敏感なニューヨーカーのハートをしっかり捕まえたようで、
早くも今年中にダウンダウンにも新店舗が出来ることが決まっている
とか。品質はやはりそれなりといったところがあるものの、長く着れ
ない流行アイテムを買うにはぴったりのスポットであり、また、コー
ディネート次第で今風におしゃれに着れてしまうアイテムが破格で
揃う究極の使い捨て洋服の揃うお店が、ここH & Mである。
H & M
640 Fifth Ave. (51th street)
New York
http://www.hm.com/
|
|
|