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  • 第5回 スペシャル編
by Rieko Shirakura in New York, 12.28.2001


シリーズ最終回の今回はスペシャル編として、3件のレストランをご紹介いたします。 場所は特に限定していませんので、韓国料理、カリビアン料理、アメリカ料理と一貫性 がありませんが、どうぞお楽しみください。


WOOCHON RESTAURANT
10 West 36th. Street
New York City
(212)695-0676

ニューヨークのマンハッタンにはコリアン・タウンと呼ばれている場所があります。そこには 韓国料理の店が軒をならべ、韓国人が経営する本屋、ビデオ屋、カラオケ屋、小さめの スーパーマーケットなど様々な店があるので、その通りを一般にコリアン・タウンと呼んでいる のです。このレストランは、そんなにぎやかな韓国の店が建ち並ぶ通りからは一本通りを 隔てています。ここは韓国人の友達が他のクラスメート共につれてきてくれた24時間営業 のお店です。

私達はその時5人でしたので、少しずついろいろなものを取って食べることにしました。韓国人 のインジャは私にユッケは好きかと聞いてきましたが、”生肉はちょっと。。。”と言うと、”そう、 でもここのユッケは特別においしいから” と言い結局一皿皆でシェアするように注文しました。 最初から注文するつもりなら特に好きかを聞かなくてもいいのに、と思いましたがきっと礼儀上 そうしただけだったんだろうと思いました。焼肉はカルビ、タン、ブルゴギにして、ビビンバと 海鮮豆腐スープを頼んでみました。料理を決めたのはほとんどインジャの一存ですが。

韓国のレストランへ行くと、料理を注文した後にアペタイザーとして様々な”おかず”が小皿に 入れられて運んでくれます。その”おかず”は、たいてい唐辛子が使われている辛いもの ですが、(例として、キムチ、魚介類のキムチ漬け、大根や芋のキムチ和え、インゲンの唐辛子 炒め等)それらは店によってぜんぜん味が違い、おいしい店はやはりおいしく味付けがされて います。ウェイトレスがテーブルに持ってきてくれた、それらを前菜として食べているとすぐに ユッケが大皿に盛られて運ばれてきました。その皿の中には細切りになった牛肉が真ん中に あり、上には生卵が載っています。周りにあるのは白い野菜のようなもので、大根を細く切った ように見えました。玉ねぎの薄切りもあり、ウェイトレスはそこにタレをかけて、肉も野菜も 生卵も一緒に混ぜてくれるのです。それが終わるとテーブルの真ん中にそのお皿を置いてくれ、 ”Enjoy”と言って立ち去りました。”りえこも少し食べてみるといい”と、インジャはさっさと私の 取り皿にユッケをたっぷりと入れてくれました。そのユッケは見た目はまったく生々しくなかった ので、食べやすいかもしれないと思い少しだけ口に入れてみました。同時に、私が全然想像 しない味が口中に広がりました。大根を細切りにしたように見えたものは大根ではなく、果物 の”なし”だったのです。しかもその”なし”はしゃくしゃくと歯ざわりがよく、甘さもはっきりとした もので、肉とタレととても良くミックスされて後味はとてもさわやかでした。”これはすごくおいしい ユッケだね。びっくりしたよ”と言うと、インジャは”韓国でもこんな風にユッケを出す店はあまり ない”と言い、彼女も他のクラスメート達もおいしいを連発して食べていました。

私達はしゃべりながらもすごい勢いで前菜、ユッケを終えてしまったので、ウェイトレスはまた 前菜のおかわりを運んでくれ、それと同時に焼肉の準備もしてくれました。焼肉で焼き方には 順番があるらしく、まずタレにつけていないタンから焼き、それが済んでカルビ、そして鉄板を 変えてブルゴギという順序がいいらしいです。個人的にはそんな順番など無視していろんな 肉を適当に焼いて食べたかったのですが、”When in Rome, do as the Romans do"(郷に入れ ば郷に従え)の言葉もあるので、ここはやはり韓国のやり方に従うことにしました。肉は、どれも とてもおいしくて、特にカルビとブルゴギが気に入りました。その後で、ビビンバと海鮮豆腐 スープが来たのですが、このスープがいろんな魚介類のだしが出ていて辛いんだけど、もう 一口と後を引くおいしさでした。全員食べすぎで大満足して、会計を頼むと、チェックと一緒に フルーツ(オレンジとメロン)を持ってきてくれました。これはお客さん全員に出されるお店から のサービスです。値段は税込みで170ドルぐらいです。これはお酒を飲んだりするともっと かかるかもしれません。チップを入れると一人分40ドルくらいです。


FLORIDITA
3219 Broadway Esq. 129
New York City
(212)662-0090

その日、私の家主のクロードはやけに機嫌がよかった、というのも私が日本人の友達を 自分のアパートメントにつれて来た時にデイナーにさそって近所にあるカリビアン・レスト ランに私と友人を連れて行ってくれると言ったからです。クロードはフランス人ではありま すが、もともとハイチ出身で”昔自分の家は金持ちだった”というのが彼の自慢でもあり ます。そう言われてアパートメントを見回すと、家具や調度品などがお金がかかっている かのようにも見えますが、よく見ると実は安っぽいつくりでしかもここ何十年と手入れが まったくなされていないため、今は単なるガラクタと化しています。

私がこのアパートメントに引越ししてきたのは1年前の9月ですから、ここに住んで約1年 4ヶ月になります。その当時から、クロードに対する私の印象は”いいかげんなおやじ”とい うことでまったく変わってません。私の前に住んでいたロシア人から聞いた話だと、彼女が このアパートを借りたときにクロードに彼の年齢を尋ねたところ、”56歳”と言っていました。 しかし、その質問をした時から4年後、彼女がアパートを出るときにまた同じことを聞いても ”56歳だ”と、まるで答えが返ってきたと教えてくれました。昔クロードは仕事をしていた様 ですが、離婚をした後、働いても収入がすべて奥さんと子供のほうへとられてしまうから、と 言い、親としての、もと一家の大黒柱としての義務をまったく無視した自分勝手な理由により、 仕事を全て辞めてしまって、はや18年になるらしいです。

クロードとは部屋を借りているだけの関係で、それ以上の付き合いはしたくなかった私は はっきり言って夕食などご馳走してもらいたくはありませんでした。そんなものをご馳走に なったらどんな恩を着せらることか。ところが私の友人は、”なんで?いいじゃん。カリビアン なんてさ。”と、行く気まんまんだったため、しょうがなく行くことにしました。もちろん自分の 分はちゃんと払うつもりで。

クロードは張り切って私たちと並んで歩き、とても安っぽい感じのレストランへと案内して くれました。メニューを取ってそれを開こうとしたときにクロードは、”メニュー選びは私に 任せてくれないか”と、やけに気取って言ったので、それじゃどうぞと選んでもらうことにし ました。酒を飲むか?と聞かれましたが、長居はしたくなかったので水でいいと言って断り ました。ウェイトレスに注文を済ませると、クロードは上機嫌にフランス語訛りのただでさえ 聞きずらい、最近では歯を悪くしてさらに発音がはっきりしない英語でハイチ時代の話を 始めました。お得意はつりの話で、自分がどんなに大きな魚を釣ってそれをどう料理したか とか、その後には必ずといっていいほど、”日本人はふぐなんて食べる”と言って大げさに驚 いてみせるのです。その話は何度も聞いていてうんざりだったので、ちょうどいい時に料理が 運ばれてきてほっとしました。

私達にいったい何を選んでくれたんだろうとお皿にあるものを見ると、友人の皿には魚が一匹 どーんと載っていて、たぶんフライされているのだろうと思われました。私のは切り身のやはり 魚でソテーにされているようです。クロードは少し深めの皿に入ったスープのようなものにここ にも魚一匹がどっかりと入っています。付け合せはプランテイン(バナナをもっと大きくしたような 形で皮はグリーン)を揚げたものです。私の魚のソテーは、なんとなくぼんやりとしたはっきり しない味です。カリビアン料理は魚に下味をしないのでしょうか、自分で塩、コショウをふりたく なるようなもの足りない味です。クロードにこの魚は一体何か?と、聞いてみるとクロードの答え は、”Fish”(魚だ)だったので、”だから、この魚の名前はなんだか聞いてるの” と言うと、クロード は今度は少し考えて、”White fish”(白い魚だ)と言ったので、もうクロードには何も聞くまいと 心に誓いました。ここでは付け合せで出てきたプランテインの揚げ物が一番おいしかったです。 料理は一人分9ドルです。


Sarabeth's Kitchen
423 Amsterdam Avenue
New York City
(212)496-6280

この店はどんな料理を出すのかまったく予備知識もなく、ある時クラスメートと一緒に偶然 入ったアメリカン・レストランです。外観がかわいいつくりだったので、まさかアメリカンとは 思えなくて、内装もシンプルでおしゃれにしていたのでフレンチかイタリアンだと思っていた のです。私の知っているたいていのアメリカン・レストランと言えば、ダイナーなどのすごく カジュアルな店で、夜はバーになったりするところが多かったので、この店のようなこざっぱり としたところはとても珍しく感じました。

メニューには、なんと”軽い食事”と書いてある項目があり、それは量も少なめだそうなので、 小食のアジア人にはぴったりです。友人もアジア出身だったので、その軽い食事のコーナー よりメニューを選ぶことにしました。私はツナのサンドイッチにポテト・スープにして、彼女は チキン料理を頼みました。ウェイトレスに注文すると、その後すぐにその店で焼いた3種類 のパンをバスケットに入れて持ってきてくれました。それらは、マフィン、レーズン・ブレッド、 そしてスライスしたバゲットで、全部すごく上品な味でとてもおいしいのです。こんなにおいしい パンは久しぶりでした。

店内は私たちが着いた時にはがらがらで、暇なレストランなのかと思っていましたが、しばらく するとだんだん人が増えてきて、見ていると裕福そうな年配客ばかりが入ってきていました。 確かにメニューの値段も、”軽い食事”意外はわりと高めでしたので、若者はあまり来ないのか も知れないなと思いました。そんなことを思っているうちに食事が運ばれてきました。私には 最初にスープを持ってきてくれて、彼女はチキンにホワイトクリームがかけられ、その周りには グリーンの野菜が並べられていて、盛り付けにこだわりが感じられます。スープが半分くらい に減るとウェイトレスがそれを見計らってサンドイッチを持ってきてくれました。それはパンの 大きさは小さかったのですが、中に挟んであるツナ・ペーストの厚さが6〜7センチぐらいあった ので、サンドイッチをかぶりつくよりもパンにツナ・ペーストを載せて食べないとうまく食べれま せんでした。もっとも、そのように食べるように作ってあったのかもしれませんが。

私は友人とお互いの料理を味見し合い、どれもとてもおいしく作っていると感動し、店を出るとき に入り口近くにあるショー・ケースにあるケーキを見ながら、今度はお茶をしにここに来ようと 決意しました。この店ではジャムやクッキーも作って売っていて、それらがとても人気のようです。 今回の私たちが食べた料理は、一人分約15ドルでした。




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