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  • カーネギーデリ
by Kozue Endo in New York, 5.6.2000


「アメリカは何でも大きい!」は本当です。 約4リットルある牛乳パックが普通にデリで売られていたり、ラーメンどんぶりとしても使える大きさのマグでコーヒーを出すお店があったり、ダイナーでハンバーガーを注文したら、ハンバーガーの3倍位の量のフライドポテトが付いてき たりします。(きっと日本より小さいのはビッグ・マックだけでしょう。)こうしたアメリカンサイズも長く生活していくうちに慣れてしまうもので、驚いていたのも最初のうち。いちいちびっくりしていてはこちらの心臓がもちません。気が付かないうちに、自分にとっての「基本サイズ」となるようです。

そんな私も思わず息をのんでしまったのが、カーネーギ・デリのサンドイッチ。メニューにはCarnegie Haulとあります。(註:Haulは誤字ではありません。)パストラミ、コーン・ビーフ、牛舌の塩漬けの3種類がたっぷり入った高さ25センチほどのサンドイッチです。(「長さ」ではなく「高さ」であることに注目) 私は「ああ、このお店って有名だったなぁ。どうして有名だったかなぁ?」と、考えながらふらっとお店に入って何も知らずに注文してしまったので、このサンドイッチがテーブルにでんっ!とおかれた時には、「・・・。」しばし言葉がありませんでした。ウェイターはすました顔をして私を見守ってくれているし、まわりの人たちは「Wow !がんばって!」と、声をかけてくれます。また、私はひとりだったため、入り口の側の席に座らされたので、新しいお客さんがくるたびに注目を浴びる人となってしましました。私はそういった彼らと目 が合うたびに苦笑いをしながら、サンドイッチを「横倒し」にして、串を抜いて(倒れないように長い竹串がささっている)、ナイフとフォークで格闘することとなりました。噂通りに、パストラミは美味しいのですが、食べても、食べてもなくならないサンドイッチの山は、後で必ず夢に見ます。おそるべし、アメリカンサイズ。

パストラミとは、もともとはユダヤ人のコーシャーフード(宗教的にふさわしい食物)のひとつで、牛肩肉を薫製したものです。見た目はローストビーフにやや似ていますが、パストラミの方が薄くスライスされているのにも関わらず、よりジューシーで、かるく温めたものが一番美味しく、カーネギー・デリでは、ほかほかを出してくれました。大抵のデリでは機械でスライスしますが、ここでは、パストラミがウリのため一枚一枚ナイフで切っているとのこと。そのせいかどうか、私はここのパストラミがNYで一番(量は多いし)美味しいと思いました。 もし、他のデリで美味しくパストラミを食べようと思うなら、スイスチーズもいっしょに温めてからパンではさんでもらいましょう。これもなかなかいけます。 コーン・ビーフは英語で「コーンド・ビーフ」と発音します。ハムのようにしっかり固めてからスライスされており、あまり油っぽくなく、すっきりいただける味でした。牛舌の塩漬けも同じくさっぱりしているので、25センチの厚さの具の中で貴重なアクセントになっています。焼き肉以外での牛舌を美味しく楽しむ調理法でしょう。

さて、私は結局25センチサンドイッチの3分の1程をなんとか制覇し、後はドギー・バッグに包んでもらいました。ウェイターは「You did good job, Honey!」と私の大健闘を誉めてくれます。やれやれとひといきつくと、彼は「How about any sweets?」と、聞いてきます。「え?いや、そんな、絶対ムリ!」と思いながら彼の指差す方向を見てみると、半径20センチ、高さ10センチのケーキがそびえたっていました。「No. ..No, thank you...」できるだけ、早くお店から退出するのが一番のデザートでしょう。

このように、私はひとりで行ってしまったがために、驚き、戸惑い、喜びなどは一人で味わう事になってしまいました。が、やはり楽しみはひとりでも多くの人々と。ということで、私は最近友人がNYにくるたび連れて行く事にしています。そして「あのね、このサンドイッチね、『ちょっと』大きいけれど、結構美味しいのよ。ほら、やっぱりアメリカに来たのだから、アメリカらしいものに挑戦してみては?」などと言って、楽しんでいます。

もちろん、他にも「普通」のサイズのサンドイッチもあります。なかでも、パストラミの他にお薦めなのが「オムレツサンドイッチ」です。これは、カーネーギー・デリ以外では未だに見つけた事がないので、おそらくオリジナルメニューでしょう。名前から想像できるそのままです。いろんな野菜やハムをいれて焼いたオムレツをパンではさんだけのサンドイッチです。ちょっと懐かしいオムレツの味がなんとも言えず癖になります。もうひとつのお薦めは、オーダーする前から「つきだし」のように出されるボールいっぱいに入ったピクルス山。これもオリジナルレシピらしく、スーパーマーケットで売られているのとはちょっと違う味わいです。25センチと格闘する時には必ず助けとなるでしょう。トマトのピクルスもありました。お店はタイムズスクエアに近いせいか、いつも観光客で うめられています。ニューヨーカーにも人気のお店ですが、彼らはテイクアウトでの注文が多いようです。ビジネスマン・ビジネスウーマンらしき人がいくつもサンドイッチをかかえて買っていくところを何度か見かけました。きっと、会社の同僚の分も買っていってあげているのでしょう。

さて、ひとつ問題があるのです。いつも、いつもカーネーギー・デリに行くとサンドイッチでお腹が一杯になってしまうので、「あのケーキ」を未だ試す事ができないでいるのです。もし、どなたかが果敢にもサンドイッチの後、デザートにたどり着けたという方がいらっしゃいましたら、是非ご感想を教えて下さい。ケーキは入り口をちょっと入ったところ右手に大きなガラスケースにはいってクルクル回っています。見逃す事はありえません。それと、これまた「大きな」パフェもあるようなのですが、そちらの方も興味がありますので、宜しくお願いいたします。




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