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■添乗員のひとり言■
- ポートランド・オレゴンでのホームステイ体験記(2)
by Hisami Mori, 3.25.2001
私が渡米したのは、昨年12月18日からだったので丁度学校は冬休み。
だから入ったのは2週間の特別プログラムコースでした。(8:30〜12:30で$380)
生徒は私を含めて6人。(日本人3人、韓国人、タイ人、サウジアラビア人)
第1週はクリスマス近くなのでTVで放映された「クリスマスキャロル」を題材に、
原本を読んだり、神についての話し合いや各国のクリスマス風景を語ったり・・・・・
自分の考えを常に問われる授業でした。まず言葉を発しなければ相手には伝わり
ません。文法、発音なんて二の次です。日本人のスピーキング下手は授業方法に
あるようですね。
第2週は町へも飛びだし、先生の両親がボランティアをやっている「レスキューセンター」
を訪ねました。そうホームレスの為の施設です。30人程の人達が更正し社会復帰できる
まで1年くらいそこで暮らしているそうです。本やコンピューター等必要なものは何でもある
と言って良いでしょう。食事は朝と夕は並んだ人全てに出されます。昼は住んでいる方のみ。
実はご招待を受け昼食を食べました。なかなかの豪華メニュー。スープにメインはサーモン
と温野菜、デザートまであるのがさすがアメリカですね。ドリンクもダイエットコークがあった
のには驚き!味はちょっと緊張していて・・・・? これらの全部が公的資金援助ではなく、
寄付金で賄われていることにも感動です。いずれにしても本当に貴重な経験でした。
さてクリスマスの朝いつものバスに乗ると、運転手さんが「メリークリスマス」と言って
キャンディー・スティックをくれました。私にだけと思って喜んでいたら、全員にだった
ので1人座席で恥ずかしくなって・・・(自意識過剰な私です)後で皆に聞くと、どうやら
バス路線で彼だけがやっていたようですが。
ところで、なぜキャンディー・スティックかご存知ですか?杖のような白と赤の縞縞模様の
キャンディーです。実はこれは、杖ではなく「J]なんです。そう、JESUS(イエス)の「J」。
赤と白は茨の冠を着けたときに流れた血を表すそうです。
25日の朝はクリスマスツリーの元に置かれたプレゼントの交換から始まります。
ステイして1週間の私にもいっぱいのプレゼントが・・・大した物ではないけれど、気持が
うれしかった。
家ではクリスマスパーティー。大きなハムを焼いて付け合わせはマッシュポテトと缶入り
さやいんげん。ケーキはもちろんアメリカ母の味アップルパイです。すごいご馳走では
ないけれど、会話を楽しむパーティー。各自の皿に名前を書いた筒が置いてあり、
ラッピングを取るとお菓子とメッセージカードが出てきます。例えば、「歌をどうぞ」
「ジョークを言って」「あなたの1番長い日は?」等など。まるで、授業の続きのようで
緊張したけれどみんな熱心に聞いてくれました。
生活の中に溶け込んだクリスマスを体験しに、この時期のホームステイはお勧めです。
是非今年いかがでしょうか?
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