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■ニューヨークライフ■
by Hironobu Hamada in New York, 4.10.2000
今回のニューヨークレポートとちょっと関連しますが、今回はマンハッタンにおけるドライビング情報をお届けします。
通常はアメリカでは車は必要不可欠で、車がないと生活できません。それは、日本と違って面積がばかでかいため、郊外に大きな家を立てることができ、それゆえ、生活圏がかなり広くなるからです。一般的なアメリカ人のライフスタイルは、郊外に一戸建ての家を持ち、ショッピングを含めたすべての移動をほぼ車で行います。全米のあらゆるところにばかでかいモールがあるのもそのためで、24時間オープンであるモールも少なくありません。これは日本にコンビニがあるのと同じような感じです。
しかしながら、ニューヨークのマンハッタンでは、基本的に車は必要ありません。地下鉄およびバスが発達していて、24時間走っているた
め必ずしも車を持つ必要がないわけです。
そういった事情はありますが、やはりたまには郊外にドライブに行ったり、夏になるとビーチに行きたくなるので車があるとかなり便利です。すぐ対岸のニュージャージーには日系のスーパーマーケットもあるので、車があればいつでも買い物に行けます。
前置きが長くなりましたが、もともと車が好きだった私は、車を持っていたある駐在員が帰国することになったため、その車を買ったのですが、それによって得た経験を少し紹介します。まず、マンハッタンのドライバーは運転はけっこう乱暴。私もドライビングマナーに関しては「悪名高い」大阪の出身ですが(笑)、それよりもすごいですね。ミッドタウンあたりに行くとキャブが多いのもありますが、どこかでクラクションがなりっぱなしです。割り込みなんかはあたりまえでキャブは客を見つければ突然止まるし、もう何でもあり、といった感じです。ちょっと気が弱い人はここでは運転しないほうがいいでしょう。
次に、パーキング事情ですが、マンハッタンにパーキングはかなりあります。早い話、どこでも見つけられますが値段はどこもかなり高いです。日本以上に高い!ミッドタウンあたりだと最初の30分で$30ぐらい取るところもあります。クオーター(25セント硬貨)を入れて駐車するいわゆるコインパーキングもあらゆるところにありますが、これはあまり期待しないほうがいいでしょう。つまり、夜中でもなければ空いているところはほとんどありません。また、駐車禁止に関しては結構厳しいので、警察は違反を見つければその場でチケットを切ります。日本のようにタイヤにチョークで印をつけて時間をはかってからチケットを切るといったことはありません。ついていない場合だと3分でもチケットをもらいます。しかし、罰金は日本と比べると安く、ミッドタウンだと$55です。私が住んでいるアッパーウエストあたりだと$35です。
次に飲酒運転に関してですが、これはニューヨーク州はかなり厳しく、最悪の場合車が没収されます。しかしながら、ビールだと2杯程度までなら飲んでも飲酒運転にはなりません。
アメリカの高速道路に関しては、日本の場合と比べると値段はかなり安いです。ニュージャージーからマンハッタンに入る場合に$4、JFKあたりからマンハッタンに来る場合に$3.5かかる程度であとは、フリー(無料)かもしくは$2とか$3といった感じです。私が最初高速の料金所を通った時に、日本の感覚で$20程度かかるのかなと思った場合に、$1.20ぐらいしかかからなかったのを覚えています。こちらになれると阪神高速や首都高速などはばからしくて走れなくなるんじゃないですかね。
まとめると、日本とアメリカのドライブ事情の違いは、日本は市内だとほとんどオール駐車禁止、また酒も1滴も飲んではダメといった感じ、つまり法律自体は「かなり厳しい」わけですが、警察がほとんどを多めにみているわけです。まあ、本音と建前といった感じですね。それに対してアメリカでは、法律自体はそんなに厳しくないのですが、違反を見つけると警察はすぐにでもチケットを切ります。つまり、違反は違反なわけで本音と建前みたいなものがないわけです。このあたりが、日本とアメリカの文化の違いを象徴していて、日本は実にわかりにくく、アメリカはイエス、ノーがわりとはっきりしているわけです。
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