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■ニューヨークレポート■
- ●●●2001年タイムズスクエアでのカウントダウン●●●
by Hironobu Hamada in New York, 1.13.2001
ミレニアムと騒がれた2000年も終わりに近づき、2001年を迎える
ときがやってきた。世紀が変わり21世紀である。その20世紀から
21世紀に変わる記念すべき瞬間を私はニューヨークのタイムズ
スクエアで迎えた。今回の記事はそのカウントダウンの体験記である。
12月29日 午後8時 ニューヨーク ラガーディア空港
9月以来しばらくニューヨークを離れていた私は、この日約4ヶ月ぶりに
ニューヨークに戻ってきた。相変わらず飛行機の到着が遅れ、夜8時に
なってしまったが、飛行機の中からはマンハッタンの摩天楼を見ることが
できた。たった、4ヶ月であったが、この時はずいぶん久しぶりに思えた。
空港からはイエローキャブでマンハッタンに向かい、夜9時にはアッパー
ウエストサイトの友人のアパートに到着した。この日は、インディアン
レストランで夕食を取り、その後ハーレムのジャズバーでジャズを聴いた。
セントニコラス・パブというジャズバーであるが、ここは意外と知られて
いない。しかしながら、ミュージックは一流で、ビレッジのジャズクラブに
決して劣ることはない。値段は、チャージがかからず、ドリンクのみで
ジャズを聴くことができるため非常に格安で、私のニューヨークのおす
すめスポットの一つである。この日のミュージシャンを私は知らなかった
が、今までのなかで最高レベルの演奏であった。
12月30日 カウントダウン一日前
昨日深夜までジャズを聴いていたために起きたのは11時ごろだっただろうか。。。
あまりの静けさのためか、11時ごろまで目が覚めなかった。理由は大雪である。
窓から外を見ると、一面雪化粧されており雪がかなり積もっていた。車は雪に
うずもれており、ストリートを歩いている人もあまりいない。空港は閉鎖され、
ほとんどすべての便はキャンセルされた。飛行機の便が今日であれば、間違いなく
どっかで足止めされていたことだろう。かなりラッキーであったと思う。
今回、ニューヨーク滞在が3日しかなかった私は、そのような大雪の中でも
街にくりだした。しかしながら、外は非常に寒い。気温は−6度程度である
らしいが、ちょっと外にいるだけで凍りそうになる。このような天候の中、本当に
カウントダウンできるのであろうか?
12月31日 〜 カウントダウン
いよいよ、カウントダウンである。カウントダウンは友人と一緒に行った。
この日、私達はまず昼過ぎから10月に結婚した日本人の友人に会うために
ソーホーに向かった。彼女は、現在ニュージャージーに住んでおり、私が携帯に
突然電話をした時はかなり驚いていたようである。彼はインド系であるが、一緒に
来るらしい。
ソーホーのあるカフェで彼女たちとカプチーノを飲みながらしばらく盛り上がり、
夕方の5時前にソーホーを後にした。私達はいよいよ地下鉄でタイムズスクエアに
向かった。時間があったのでタイムズスクエア周辺の映画館で時間をつぶそうと
思っていたが、夕方頃にはすでに閉鎖されていた。42丁目周辺のタイムズスクエアの
中心部は早くもポリスがブロックをはじめており、人もすでにかなり集まっていた。
しかしながら、非常に寒い。そこでカウントダウンまでとても待つ気になれな
かった私たちは8thアベニューに向かう。
8thアベニューを北に向かって歩くが、43丁目、44丁目などはすでにブロックされて
おり、ホテルに滞在している人などを除いて入ることはできない。私達はそのまま
北に歩き、47丁目辺りでレストランを見つけたので、そこで夕食を取りながら
時間をつぶした。8時頃までいただろうか。そろそろタイムズスクエアに向かうが、
47丁目もブロックされており入ることができない。そこで私達はすぐそこのジャパ
ニーズレストランに行くといって47丁目に入った。しかし、7thアベニューにくると
またポリスのブロックである。タイムズスクエアは目の前であるが、入ることができない。
またまた、私達は49丁目のジャパニーズレストランに行くと言ってポリスのブロックを
超える。そこで、やっと48丁目&ブロードウェイあたりの絶好の場所にくることができた。
8時半頃だっただろうか。しかしながら時間はまだ3時間以上もある。あまりの寒さで
とても3時間も待てる気がしなかった私達は、また北に向かって歩き出した。あるバーが
営業中であったが、パーティが行われており予約者以外は入ることができなかった。
そこのバーの店員はトイレを貸してくれと言っている人に$10を要求していた。
なんとまあ、信じられないような光景であったが、このときは立場は完全に彼のほうが
上であった。私達は、その後ちょっと歩くとデリを発見したのでそこに入り、結局そのまま
11時ごろまでそこで雑談していた。暖房も効いており時間はあったが外で待つことと
比べると天国であった。
11頃に店員に追い出され外で待つことになったが、カウントダウンまではあっという間で
あった。場所は48丁目&ブロードウェイあたりである。11半頃から30分をきるとかなり盛り上がりだし、
急にまわりの人が騒ぎ出したりした。10分をきるとライトアップが始まり完全にカウントダウンの雰囲気
になった。人はかなりの数でテレビによると50万人ほどの人がタイムズスクエア周辺に集まっていたらしい。
そして、1分をきりカウントダウンが始まった。10秒をきると盛り上がりはピークに達し観客の声で
ほとんど何も聞こえないような状態になった。そしていよいよ待ちに待った2001年を迎えた!花火が
一斉にあがり、紙ふぶきが空一面に舞った。最高に盛り上がった瞬間である。ニューヨークはストリートで
アルコールが禁止されているためシャンペンを割る人はいなかったが、みんなそれぞれ思い思いの2001年を
祝っていた。花火は5分ほど続き、その間ニューイヤーの感動に酔っていた。私たちは15分ほどでタイムズ
スクエアを後にしたが、非常に長い一日であった。
気温−7度、体感温度−20度という寒さの中、結果的には6時間以上タイムズスクエア周辺でカウントダウン
を待つことになったが、21世紀の瞬間をタイムズスクエアで迎えたことはいい思い出になったと思う。
ある友人は”一回だけで十分だよ!”といっていたが、それも一理あり、私も来年あたりはパーティで
テレビを見ながらカウントダウンを行うことであろう。
しかしながら、”一回だけで十分な”タイムズスクエアのカウントダウンを体験していない
みなさん、2002年のカウントダウンに行ってみてはどうでしょう。きっといい思い出になることでしょう!!
といった感じで、今回のカウントダウンレポートは終わりです。
次号でお会いしましょう。今年もよろしくお願いします。
See you!
Hiro
*雪のニューヨーク写真集
http://www.j-newyork.com/NewYork2/index.html
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