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■Shop In the U.S.A.■
- 第1回 GAP(ギャップ)
赤ちゃん用のBaby Gapから大人のカジュアル・ウェアーを
幅広く手がける、マンハッタンを歩けば必ず見つかるお店
by Rieko Shirakura in New York, 1.12.2002
今回より始まる新しいこのコラムでは、一般のアメリカ人なら誰もが一度は買い物をした
ことがあるというお店をご紹介していきたいと思います。私がまだニューヨークに留学する
前に読んでいたニューヨークガイドに載っているお店を、ある時クラスメートに行った事が
あるかと尋ねてみると、ニューヨーク生まれである彼女はそのお店の名前さえも聞いた
ことがないと言っていたのが印象的でした。時には旅行者のほうがニューヨークに住んで
いる人達よりもいろいろなお店には詳しいのかもしれません。ですから、このコラムでは
アメリカ人なら子供から老人まで知っているようなブランドを5回シリーズでお送りします。
マンハッタンにどのくらいこのGAPがあるのか分かりませんが、私が一番最初にこのブランド
について気づいたこと、それは”人種を選ばず”ということでした。というのも、このマンハッタン
に住んでいると、様々なバック・グラウンドを持った人がいて、話す言葉はもちろん違い、肌や
髪や目の色の違いなど本当に多様性のある街ということにいやでも気づかされます。その中
でよく見ていると、人種によってファッションの傾向とか、着ているブランドなどが違うことが
分かってきます。例えば黒人の好んで着るブランドと韓国人のそれとはまるで違ったり、白人は
彼らでまた違う傾向のファッションがあるようです。そんな中で、このGAPというカジュアル・ウェアー
のブランドだけは、白人、黒人、アジア系、中東系、南米系の人達というように人種に限らずに
好まれて着られています。
一番の理由はやはりその手軽な値段とカジュアルなデザインだと思います。それに加えて、XS
(エクストラ・スモール)からXL(エクストラ・ラージ)まであるサイズの豊富さで、どんな体型の人
でも自分のサイズを見つけられるというのがいいのかもしれません。Tシャツなどは一枚10〜
25ドルぐらいで、セーターも一枚30〜50ドルぐらいです。製品には赤ちゃん用、子供用、
女性用、男性用があり、すこしだけ化粧品とバス用品もあります。最近では下着やナイト・ウェアー
も充実してきたようで、店に行った時には下着コーナーにはたくさんの買い物客達でにぎわって
いました。買い物客は女性達だけではありません。男性用も品数が取り揃えられているので、
買い物客の中に男性の姿がたくさん見られます。カジュアル・ウェアーと先ほど書いたように、
普段の生活で気軽に着ることが出来るものばかりです。
セール時期には20〜50%引きになるので、その時期を待って大量に買い物していく人も大勢
います。クリスマス前からセールが少しずつ始まり、クリスマス直後にはさらに大幅な値下げと
なります。ですからこちらの人達は、普通大幅セールが始まる前にたくさんの品をクリスマス・
プレゼント用に買わなくてはならず、クリスマスが終わってからやっと自分のために買い物をす
るのです。GAPでもプレゼント用に買う人が多いのですが、その人達のためにいちいち箱に
入れる暇がないので、ギフト・ボックスを入り口付近に大量に用意していて、買い物をした人が
勝手に好きな大きさの箱をもらっていていいように配慮しています。
ちなみに私はクリスマスもとっくに過ぎて、年も明けたころ、アップタウンのブロードウェイにある
GAPにぶらりと入り、定価で38ドルとなっていたタンクトップがすでに12ドルぐらいまでに値下げ
されているのを発見して思わず2枚買ってしまいました。ニューヨーク州は100ドル以下の衣料品
には税金がかからないので、100ドル以下の物を買うにはお得です。皆さんもアメリカに来た時に
はアメリカン・カジュアルの店GAPでお買い物をしてみては?
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