|
|
|
■Winds from New York■
- MET(The Metroporitan Museum of Art)の楽しみ方
by Junko Kitahama, 7.1.2000
はじめましてKitahama Junkoです。
このたび私流New Yorkの楽しみ方をご紹介させていただくこと
になりました。皆さんそれぞれにNew Yorkの魅力について感じ
ることは違うと思います。あくまで私流に・・・ということで独断と偏
見に満ちたコラムをお楽しみいただければ幸いです。ではプロロ
ーグはこのへんにして、まず初回は私がもっともNew Yorkでお
気に入りの場所MET(The Metroporitan Museum of Art)のお話
からご紹介しましょう。
5th Av. 82 St.にデ-ンと構えるメトロポリタン美術館。NY市民には
MET(メット)の愛称で親しまれています。その規模の大きさ、所蔵
品数の多さでは世界最大級だけあり、とても1〜2日では観きれま
せん。常設展のほか大きなExhibitionsやCollectionが次々と開催
されているので何度訪れても飽きることがありません。
世界中からの来訪者の為,日替りで定期的に7ヶ国語のウオ-キング
ツアーが行われています。ちなみに日本語は火曜と金曜の11:15
から約1時間ボランティアガイドがミュ-ジアムハイライトを説明しな
がら館内をほぼ一周してくれます。まずこれに参加し、ざっと館内の
様子を把握した後すきなセクションでたっぷり時間を過ごすことをお
勧めします。ウオ-キングツアーは特に予約の必要はなく当日時間
までにインフォメーションデスクに行き参加したい意思を伝えればO.K.
です。ただし夏休み期間はスケジュールが変わるらしいので要チェック!
METに行ったら絶対に行ってほしい場所があります。(実はこれも
5月〜10月初旬の期間限定です。)テラスと呼ばれている場所で2F
の19Cヨーロッパ絵画のセクションを左に見て彫刻が両側に並ぶ通
路を通り抜け突き当りを左へ。右手にエレベーターがありTrrace↑の
表示があるのですぐわかります。これに乗って屋上に上がり、外へ出
たとたん!セントラルパークの緑とその向こうにそびえ立つ摩天楼群が
眼に飛び込んで来ます。METで20年キューレーターとして働いている
大場武光氏に連れられ初めてここへ行ったときの強烈な印象は今でも
忘れられません。そこに広がるパノラマの中心で私は大きく周囲を見渡
しながら”ああっこれぞMETでしか味わえないマンハッタンだ!”と実感
したのです。この異空間をしばしワイングラス片手に(アルコールやソフト
ドリンクを売るカウンターあり)楽しみます。夕方なら摩天楼に沈む夕陽
を眺めていると薄暗くなるにつれビルの明かりが段々と鮮やかさを増し
ます。刻々と迫る闇と摩天楼のペントハウスの窓明かりとの対象が妙に
ノスタルジックな気持ちにさせる不思議な空間をぜひ皆さんもお楽しみ
ください。金曜と土曜は美術館が20:45までオープンしているのでこんな
風景も味わえるのです。
もう一つMETに関して私のお勧めは”メンバーになるコト”です。年間
たったの$45で1年間何回入館してもFreeなんです!私は初めて訪れ
たとき手続きして以来もう6年間ずっと更新を続けています。期限が切る
前にちゃんとお知らせの手紙と更新のための書類が届きます。サインし
て返送するだけ。(ただしこのNational Associate MemberはNY市の200
マイル区域外に住む人のためのメンバーシップです。)
- METとクロイスターズ(マンハッタン北部にあるMETの分館)の入館が無料
- MET発行の季刊美術雑誌Bulletinが毎号届く
- 隔月発行の催し物案内のパンフレットCalendarが毎号届く
- 夏期に(金・土のディナー、ウイークエンドのブランチ)セントラル
パークを見下ろすトラスティ−ズ・ダイニング・ルームを利用できる
- ブックショップで販売している全てのものが10%offで買える
などなど嬉しい特典付きです。
トラスティ−ズはジーンズなんかじゃ場違いな雰囲気のフレンチレストラン
です。セントラルパークに面したテーブルが予約できれば最高です。専用
のエレベーターを利用し一般客は絶対に入れないようチェックがあります。
教育の行き届いたギャルソンがゆっくりとオーダーを取りに来ます。メニュー
はあまり多くなくTodays Specialがおすすめ。量的にコースが苦手な人は
メインディッシュのみでもいやな顔もせず、その上超高級地区にあるという
のに値段が実にリーズナブル!なのに驚くやら嬉しいやら・・・優雅な週末を
ぜひここでお過しください。
#メンバーに関する問い合わせ
http://www.metmuseum.org
今日は初めてのコラムでちょっと長くなってしまいました・・・また機会があり
ましたら「メトロポリタン美術館の三時間」なんてタイトルで(たしかプラド美術館の三時間って本がありましたよね・・・上智大のえらーい先生著ですがこれより断然面白いかも!)私流のお楽しみコースなどご紹介したいと思います。
次回はオフブロードウェイのお話です。
From Jun
|
|
|