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■Winds from New York■
by Junko Kitahama, 7.15.2000
NYといえばブロードウェイのミュ-ジカル。タイムズスクエアを中心とした観客席
300席以上をオン・ブロードウェイ、更に規模が小さいショウをオフ・ブロード
ウェイ(オフ・オフ〜もある)とよび主にダウンタウンに散在しています。今日は私がNY在住の友人と観たAstor Place の「ブルーマン・グループ・チューブス」でのハプニングをご紹介しましょう。
地下鉄No.6でASTOR PLACE下車、Lafayette st.に面した小劇場(客席
150くらい?)大きなブルーマン(顔を青く塗りつくし全身黒のボディースーツ
で覆っている)の看板が目印です。2日ほど前ショッピングのついでに劇場
で前売りチケットを買っておいたので前から4列目の中央辺りでラッキーで
した。Tel.予約ももちろんできますが直接行くと席の位置を確認しながら買え
るのが利点かな。
あまり広くないステージには電光掲示板が用意され奥にはバンド用の楽器が置いてあるだけ。開演5分前になると突然ブルーマンが一人現れ客席の背もたれ部分の上をがに股で渡り歩きながら観客に白いテープを渡します。同時に掲示板にテロップが流れ「ショウの進行に協力してくれる有志はテープを取り目立つところへ巻いてください」というので私も鉢巻みたいに頭に巻いてスタンバイO.K. 1F席のほぼ中央までテープは配られました。
場内が薄暗くなりいよいよショウの始まりです。3人のブルーマンが登場しステージで演奏を始めます。そのあと軽業師のような身のこなしでピンポン球を3人で口から口に飛ばしたり(時々飲み込んではまたニューと口から出すのです・・・ウェッ!)フルーツの種を遠くに飛ばしっこしたり、思わず吹き出してしまうような意表をつパフォーマンスの数々にのっけから引き込まれてしまいました。
ステージ上の3人のブルーマンたちの意思の疎通はすべてアイコンタクトのみ。観客席の私達は3人の様子と掲示板のテロップを読みながら何が行われているかを理解していくのです。急に一人のブルーマンが例のごとく客席に飛び込んできて一人一人の観客の顔を見ながらこちらへ進んで来ました。そして私の前に来て、な・な・なんと目が合った瞬間グイッと腕をつかまれ通路へ引っ張り出されそのままステージまでまっしぐら!何が起きたのか分からないまま私はブルーマン達に拍手で迎えられ壇上の人となりました。
それからどうなったかって!? それは実際にショウを観てのお楽しみ!お話したいのは山々ですが何が起きるか分かってしまっては面白みが半減しちゃいますからね。お伝えできるのは一緒に行った友人は私がステージから降りてくるとハンカチで涙を拭きながらお腹を抱えて笑い転げているって感じでした!
1時間半ほどのショウですが終盤の会場内がトイレットペーパーでいっぱいになるパフォーマンスもユニークで面白い!ブロードウェイもすばらしいけれどこういう観客と一体型のショウはオフ・ブロードウェイならではの楽しみ方です。見てるだけでも充分楽しめますがやっぱりチャンスがあればあなたもステージ上がってみましょう!
*前の席を選ぶ *テープは目立つところに巻く *ブルーマンが来たらしっかりアイコンタクトする。以上が私からのアドバイスです。それからあまりいい服は着ていかないこと。ブルーマンの顔のペンキみたいなメークが私のお気に入りの真っ赤なトレンチコートにベタベタと・・・
Good Luck!!
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