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  • ☆☆☆メトロポリタン美術館の三時間・後編☆☆☆
by Junko Kitahama, 11.25.2001



前編ではエジプトからヨーロッパ絵画までご紹介したので、後編は アジア、中国、日本美術そして19Cヨーロッパ絵画・彫刻へ、最後は レストラン・カフェとミュージアム(ブック)・ショップへとご案内しましょう。

日本美術のギャラリーにはアメリカンウイング2階からも入れるが順路 としては1階グレートホール正面の階段を上がり、バルコニーの入り口 アジア美術から観ていくほうをお勧めする。照明を落とし石窟象などが 整然と収められているアジア・南アジア美術をまっすぐ通り抜けていくと 中国美術ギャラリーへと続き、アスター・コートと呼ばれる中国式庭園に でる。ここは周囲のギャラリーとは異なり、天井も自然光に近く明るいもの になっている。常時人が少なく、美術館内では異空間とも思えるこの場所 はホット一息…という気がするところである。アスター・コートをぐるっと一周 すると日本美術ギャラリーに進む通路へ続く。

私たちには馴染みの日本建築らしい柱や石の蹲(つくばい)に流水といった 風景が飛び込んでくる。ここはNYなのにその事をふと忘れそうになる。 先ほど観ていた中国美術が導入部となって、自然にアジアの中の日本として とらえているのかも知れない。日本美術のエントランス部分に当るこの「流水と 蹲」の空間はイサム・ノグチの作品。手前にある和風の部屋は日本(京都)から 茶室建築の匠を呼び寄せ作られたものでビデオライブラリーにもなっており コーナーには「生け花」も置かれている。

日本美術の中で一際目立つのが琳派の祖、尾形光琳の屏風絵「八橋図」。 東京・青山の根津美術館でも同類のものが所蔵されている。METでは 学芸員として、また修復の技術者としてもアメリカでは第一人者の大場氏 が「掛け物」や「屏風」全般の管理をしているため、古いものでも大変状態の よいものが展示されているのは素晴らしい。光琳の屏風絵は春と秋、年間 でも数十日しか展示されない。他に「漆器」「能衣装」「陶磁器」も楽しめる。

次に19Cヨーロッパ絵画・彫刻に行くには楽器ギャラリーのほうへ出て、 ヨーロッパ絵画を通り抜けるようにして中央階段を上がった所へ出る。 そのまままっすぐ続く通路を進むと2階南部分に位置する19Cヨーロッパ 絵画・彫刻ギャラリーへ出る。

その前に、このMETは収蔵品や財閥からの寄贈品が増えるたび、増改築を して大きくなっていった建築物なので、その痕跡を残す為通路の手前右部分 に注目すると初期にはセントラル・パーク側の壁だった部分の一部を見ること ができる。すぐ横に説明書き(英語)があるので読んでみると面白い。(この場所 に気づく人は多分100人中1人くらい…。)

19Cヨーロッパ絵画・彫刻といえばフランス・印象派を筆頭に私たちに馴染み 深い画家達の作品がたくさん観られ、美術の教科書に載っている有名な作品 にもお目にかかれそうだ。ドガの彫刻のコレクションもある。

さてさて、前編に続きこれだけたくさん歩き回ったら、どんな健脚な人でもヘトヘト との筈。ブック・ショップでお土産探しの前に大休憩しよう。1階南奥、5番街側 にあるレストラン&カフェは、中央がレストラン、周囲はカフェとなっていて、カフェ では一番奥にセルフで選べるフードショップがある。そこで買ったものを食べること ができるテーブル(5番街側)がと、軽食と飲み物をオーダーできるテーブル(パーク 側)とがある。一段低くなっている中央部分は、きちんとテーブルセッテイングが なされた本格的なレストランになっていて予約もできる。METの年間会員なら3階 にある会員専用のカフェあるいはレストランで食事もできる。詳しくはMETのホーム ページ  http://www.metmuseum.orgで確認を。

最後に行く所は、ブック・ショップ。今ごろはクリスマスギフトのコーナーが大賑わい だろう。毎年METの日記つきカレンダーを送ってくれる友人がいて待ち遠しい。私 も10月早々届くショッピング・カタログの中からいつも数点は買い物をするのがここ 数年来の楽しみとなっている。通販で世界中の友人にMETのクリスマス・ギフトが贈 れるのはちょっと素敵じゃないかなと思う。

カタログが見たい人は http://www.metmuseum.org/store を開いてみよう。 最近直接METで買ったものでよかったのは、特別展(ルネッサンス美術)のBGM だったCD。METのショッピング・バッグの形をした鉛筆立て。象形文字のネックレス (自分で皮紐に名前の文字を通して作るもの)。年会員には10%ディスカウント・ サービスがある。
   METで記念に何か買いたいが、あまりお金を使いたくない人のためにいい情報を あげよう。1階エジプト美術ギャラリーから入り左側の展示室を進むと地階に下り るエスカレーターがある。ここを下りた所にあるショップで売られているの品々は すべてディスカウントされている物ばかり! つまりここはMETのアウトレットなのだ。 上手に素敵なお土産を見つけるのもまた楽しい。

「メトロポリタン美術館の3時間」はいかがでしたか。 実際には紹介したコレクション だけ観ても、もっと時間がかかるかも知れません。インフォメーションでもらったガイド マップを見ながら歩くのは初めてならけっこう難しいかも。時間がない人はコーナーごと に立っている係員に遠慮しないで聞いていく事です。おっと、忘れる所でした、入場する 時渡されたバッジを持っていると、同じ日ならMETの別館クロイスターズにも入場でき るのです。中世美術を中心とした展示で、マンハッタンの北部、ハドソン川を見渡す丘 の上に位置する、中世古代様式の落ち着いた美術館です。詳しくは私のコラムをお読 みください。 
http://www.j-newyork.com/info/winds7.html 

それでは皆様 Enjoy your MET time !




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