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■Winds from New York■
- ☆☆☆何度でも行ってみたくなる街『New York』☆☆☆
by Junko Kitahama, 3.25.2002
今回が「Winds From New York」最終回の記事となりました。３７回にわたり
ご紹介してきた「私流・NYの楽しみ方」ですが、お楽しみいただけたでしょうか。
いままで何度も海外旅行をして「また行ってみたい！」と思えるところは少な
かったのですが、NYだけは帰国してまたすぐに行きたくなるような、不思議な
魅了がありました。１０年前は必ずNY在住の人にマンハッタンでの移動は
「イエローキャブに乗りなさい！」と言われましたが、今では地下鉄は誰でも
平気で乗ることが出来ます。ラッシュにも遭わなくてすむので時間も節約でき
ます。但し深夜は避ける…とか危機管理は自分でしっかりとしましょう。
素敵なイタリアンレストランに入って、英語がよく聞き取れずひどい扱いをされ
ショックを受けたこともありましたが、それによって「もっとリスニングができる
ように英語を勉強しなくちゃ！」と発奮させられました。ただチャイナタウンに
行ったら、そこはもう中国語だけの世界。キャナル・ストリート添いはまだ英語
が通じますがモットーなど小さな通りに入ると、「ここは北京か上海か…」と思う
程『中国度』が高く、どうしても行きたいお店の名前を漢字で書き、やっと「あっち」
と手振りで教えてもらいました。そのときのお婆さんの顔、今でも思い出せます！
マンハッタンは小さな島。その中に大小あわせて２００以上のミュージアムや
ギャラリーがあるのですから、興味のある人にはたまらなく魅力的な街です。
常設展のほかExhibitionsがあるので、同じミュージアムを何回訪れても違う
コレクションが楽しめます。海外居住者向けの年会員になれば情報誌や特別展
の刊行物も送られてきます。ミュージアム・ファンであれば時々こういったものを
手にするだけで気分はすっかりNYへ…。URLを開いて登録すれば、あなたも
MET(メトロポリタン美術館）やMOMA(近代美術館）の会員にすぐなれます。
クラシック音楽、バレエ、ミュージカル、ジャズやソウル・ミュージックまで、其々
最高のものが楽しめるのもNY！今では見て楽しむだけではなく、自分も実体験
ができるチャンスがいっぱいあります。あまり肩肘張らず、まず気軽に体験留学
や短い期間のホームステイをやってみて、「これならいける！」と確信をもってから
本格的な留学やワーキング・ホリディに行くのも一つの方法です。
ただビジネスやパックツアーで訪れたNYは、あまり魅力的に映らなかったかも
しれませんね。世界中、何処でも同じことが言えると思います。
訪れたところを魅力的にするソース（source）はそこ暮らす人々とコミュニケーション
を持つことと私は思っています。それにはただガイドブック片手に、難しい顔をして
早足で歩いていたのではダメでしょうね。ゆったりと道端のカフェにでも座って
ヒューマンウオッチングしながら外を眺めていましょう。きっと「どこから来たの？」
なんて会話が始まることでしょう。自分からも「きっかけ」作りができるようがんば
らなくちゃあ。
アメリカではお店やレストランで支払いを済ませた後「Have a nice day !」とか
よく言われますね。これに「You ,too. Thank you.」なんてとっさに答えられるように
なったら、もっと訪れたその街が好きになってくると思います。また日本のように
相手の気持ちを汲み取って、なんかしてくれる…などということはめったになく
とにかく、言えばやってくれますが、言わなければ何にもやってくれない「国」なの
です。「ここで言わなきゃ！」という時に妙に引いてしまうのが日本人の悪い習慣。
後で不平不満を言うよりも、折角訪れた街を楽しむべく、自分の意志が伝えられ
るように日頃から勉強をしておけばいいのです。「美味しいものが食べたい！」
「ほしい物を値切って買いたい！」「迷ったら道を尋ねたい！」などと目的があれば
語学の勉強も楽しいはずですものね。私の始まりもそんなところからでした…。
最終回なのにNYの最新スポットのご紹介は出来ませんでしたが、「World Trendy」
になってからも時々アメリカの街やNY もご紹介させていただきたいと思っています。
タイトルも新たにし、また引き続き皆様にお楽しみいただけるヨーロッパや中国の
記事をお届けしますので、どうかお楽しみに。
「Winds from New York」長い間ご購読いただきありがとうございました。
添付画像：Times Squareに立つ筆者
28/2/02
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