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  • ☆★☆芸術都市「バルセロナ」散策☆★☆                      =ゴシック地区から新市街へ。
               ショッピング後の恐怖の集中豪雨体験=
      

by Junko Kitahama, 02.10.2003

バルセロナ2日目はちょっと曇り空。TVで天気予報を見ると今日は雨も降るという ので折りたたみ傘を持ってゴシック地区にあるピカソ美術館やその周辺を散策。 その後は新市街でショッピング…という計画にしました。 昨日まで暑かったのでヒンヤリした風にちょっと戸惑いながら地下鉄を1度乗り換え ジャウメ・プリメール駅まで20分ほど。ゴシック地区の中を7〜8分歩くとピカソ美術 館があります。美術館の詳細は次号でお話するとして今回は旧市街から新市街へ ショッピングに行った部分のお話しをいたしましょう。 ピカソ美術館からカセドラルに出るまでの通りにはオシャレな文具店や陶器のお店 が並び思わず入って見てしまいます。カセドラル前は観光バスが連なり大勢の見学 者で賑わっています。カセドラルからカタルーニャ広場までぶらぶら歩くこと30分。   ホッと一息つくと何だかお腹も空いたし、小さなお店を見つけて郷土料理の白イン ゲンとソーセージ煮込み(Abada Asturiana)とパンでランチ。今日も同行してくれた K君ですが、「旧市街はスリや強盗も多く物騒だから一眼レフカメラは持って行って はダメですよ!」とか「いかにもお金持ってますと言わんばかりのブランドの財布も 危ないです!」と言うのでNYのダウンタウンを歩く時より緊張ぎみに肩から襷がけ ポシェットにインスタントカメラとコイン用の財布に小額紙幣、クレジットカードは身 に着けて出掛けました。

    
 カセドラル近くの陶器市        カセドラル           バルセロナの庶民の味          
                                          
白インゲンとソーセージ、ベーコンの煮込み

スペインの治安はかなり悪く、添乗員がホテル前でツアー客をバスから下ろし自分 もその後玄関を入ろうとした時、大切な航空券やクーポンの入ったカバンを引ったく られそうになり、盗られまいとカバンにしがみつき1〜2m引きずられた末、彼女の 叫び声に驚いたのか諦めてゆっくりその場から歩いて(走ってではなく…)去って行 ったそうです。後で現地ガイドにその話をしたら「貴女は本当にラッキーです。命が 惜しいならカバンを離して逃げなさい。すり傷だけじゃ済みませんよ。」と言われて 真っ青…。スペインでは前後左右、すべてに「警戒の目」が必要なのです。

今にも雨の降り出しそうなお天気ですが、私達は新市街にあるショッピングセンター 「リーリャ」へ。130店舗も入っている大規模なものでポルトガルにもあったデパート 「マークス&ペンサー」や「エル・コルテ・イングレス」もあります。ユーロに移行する 前の時期で円が強く、つい衣料品やワイン、食料品も安く感じて買ってしまい相当な 量になった為、とうとう布製の大きなキャスター付トランクを買う羽目に…。

買った別な理由としては、布製ならハードケースより軽いしスキー靴やウエアを入れ てカナダに行ってもお土産のメープルシロップやクッキーががたっぷり入る!とも思 いました。ショッピング袋をみんなその中に入れゴロゴロと引っ張って歩きバルセロナ っ子御用達といわれ80ものファッション関係の店舗がある「ペドラルベス・セントロ」 もゆっくり見て回りました。K君は出版社でファッション関係の雑誌に関りたいという 希望を持っているのでかなり熱心なリサーチをしているようです。

気が付けばもう8時。外も暗くなってきたのでホテルに帰ろうと外に出た瞬間、ザー と雨が降り出し見る間に大雨に…。地下鉄駅は大通りの向こう側だったのですが 雨足があまりに強すぎて風も強くて傘もさせないほど。私たち同様たくさんの人々が エル・コルテ・イングレスの軒を借りて雨宿りしています。20分経過してさらに雨は強く なり待ち切れなくなった人が1人2人…と散っていきます。Big bother(大きな厄介物) と名づけたトランクさえなければ私たちも駅に走り込めるのですが雨は道路を川の ように流れているし…。

40分経ち、閉店を遅らせてくれていたデパートもとうとうシャッターを下ろしました。 状況を見てK君が「僕がトランクを抱えて走りますからJunkoさんは後について来て!」 と言うので「OK!」と一緒に走り出し地下鉄駅の階段を途中まで降りましたが「ダメだ! 地下道にどんどん雨が流れ込んで危ない、引き返そう!」とk君が叫び必死でもとの 所まで走って戻りました。2人とももうずぶ濡れ…。マドリッドで買ったばかりのK君の カンペールも無残にドロドロです。

さらに20分経過。ほんの少し雨の勢いが弱くなった気がした頃、震えながら市街地図 を見ていたK君が「少し先のバス停まで頑張って行ってみよう、駅まで循環バスがあり そう。」というので5〜6分ほど歩いて移動。そこにも3,4人の人が待っていて「サンツ・ エスタシオ?」と聞くと「Si(ええ)私も近くまで行くのでバスを待っているところよ」と言う ので「あ〜これでやっとホテルに帰れる〜」と人目もはばからず2人で抱き合って(…は ちょっとオーバーだけど)マジで喜び合いました。

15分程してバスが来た時は雨も上がり、ホテルに着く頃には星が瞬いていました…。 部屋に戻り、体温で生乾きになった衣服を着替えるともう10時半過ぎ。シャワーを浴び ていたら夕食を食べ損ねてしまいそうだったので急いでいつものカフェに行くと案の定 すでにクローズ…。仕方なくバスを下りる時見つけていたピザハウスに行ってみました。 ここはまだ開店中で、さっきの大雨など嘘のように若者達がピザをつまみにビールで 盛り上がっていました。

次の日、部屋に届いた朝刊を見てK君が「昨日あのまま地下鉄に乗っていたら途中 で立ち往生して大変なことになっていましたよ。」というのです。異常気象が続くヨーロ ッパですが、予測も出来ない集中豪雨で地下鉄が浸水の為停電になり一時大パニック になり怪我人まで出たそうです。K君のとっさの判断で昨夜は無事ホテルに帰れ、ゆっ くりベッドで眠れたのですから本当に大感謝!! 窓際にはきれいに洗ったカンペール の靴が朝陽を受けて光っています。予報では今日はまた真夏日に逆戻りとか。

ではこの続きは次回また…。

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