■Joy of Journey■
- ☆★☆芸術都市「バルセロナ」散策☆★☆
=そのBピカソ美術館とモンジェイックの丘の美術館散歩=
by Junko Kitahama, 03.08.2003
ピカソ美術館
地下鉄4号線・ジャウマ・プリメール駅から歩いて7〜8分
マラガ生まれのピカソは14歳の時家族と共にバルセロナに移り住みます。少年期と青年期を過ごしたバルセロナに愛着をもつピカソは晩年彼とその家族が所有していた多くの貴重な作品をピカソ美術館に寄贈しました。ピカソの友人でもあり秘書でも
あったジャウメ・サバルテス氏の尽力で1963年にピカソ美術館が創立。もともとバルセ ロナ美術館にあったピカソのコレクションとジャウメ・サバルテス氏の寄贈したピカソ
コレクションがこの美術館の大元ですが、1970年ピカソ自身の膨大なコレクション寄贈 により、画家の修行時代に関しては世界的にみても最も重要なピカソ作品のある最高
の美術館となっています。
美術館の建物はアギラール、バロー・デ・カステリェト、メカという3つの中世の館から構成 されています。13世紀頃の建築物ですがその後主が変わるたびに数世紀に渡り何回か
改築増築され、1850年頃バルセロナ市が所有するようになったものです。
美術館の界隈(ゴシック地区)はピカソの住んだ当時のバルセロナが今も生きています。 1895年から1904年にピカソが家族と一緒に住んでいた家や彼の修行時代の学校である
ロッチャ美術学校、実際に絵を描いていたアトリエ、友人と遊びまわった様々なバーや ナイトクラブが実際に今でもそこに息づいていています。夜の一人歩きは決して勧めませ
んがスペイン語に自信があれば、ピカソの足跡をたどって「バール」へ行ってみる?!
ピカソ美術館・正面の門 カタルーニャ美術館
モンジェイックの丘の美術館散歩
スペイン村、カタルーニャ美術館、ミロ美術館、オリンピック・スタジアムなど数々の施設が 集まったモンジェイックの丘は市街の西、標高173mの緑に覆われたなだらかな丘陵地。
丘の上から望む市街や港、地中海など美しいパノラマ風景が楽しめます。
カタルーニャ美術館へは地下鉄1/3号線・エスパーニャ駅から歩いて約15分。直接丘の 上に行くには1/2号線パラレル駅からフニクラとゴンドラで。帰りにミラマル大通りを歩き
ミロ美術館、カタルーニャ美術館に寄るコースもお勧めです。
カタルーニャ美術館
レイナ・マリア・クリスティナ通りの正面にあるロマネスク美術を一堂に集めたこの美術館は 1929年のバルセロナ万博で建てられた宮殿を改装して1934年にオープン。そのとき招待
されたピカソはコレクションンの素晴らしさを絶賛したそうです。
フランス領を含むピレネー山脈周辺の教会、修道院の壁画や祭壇装飾を移送し、館内に そのまま再現しているところは素晴らしく、どれも見応えがあります。特にタウイのサン・クレ
メンテ聖堂の壁画と聖母子像はロマネスク絵画の最高傑作といわれ、必見です。広い館内 はゆっくりと鑑賞でき、ブックショップも充実。ガイドブックなどを落ち着いた雰囲気のカフェ
でじっくり読むのもまたいい感じです。
ミロ美術館
カタルーニャ美術館から300mほど離れた所に位置するミロ美術館はミロが自ら寄贈した 作品、約300点を展示。伸びやかなタッチと原色を大胆に使った抽象画は眺めていると
キュービズム派のように厳しいものではなく、ひょっとすると作者の意図とは異なるかも知れ ませんが肩の力が抜けホッとする気分になれます。
白を基調とするモダンな建物は2階建てになっていて、2階テラスにはオブジェが数点置かれ ています。ブックショップは1階。カフェは1階の中庭にありパラソルの下で絵葉書など書き
ながらオシャレなヨーロッパからの観光客たちの優雅なファッションや会話を見聞きするのも 楽しいものです。
余談ですが、どこのカフェに行っても私は「カフェ・コン・レチェ、ポルファボール」と注文 するだけ。要するにカフェ・オレなんですがそれでは通じませんからね。あっ、それとお水
は「シン・ガス・アグア、ポルファボール」です。ホテルやレストランなど有料でお水を注文 する場合は黙っているとガス入りを持ってくることがあり、軟水に慣れている日本人には
舌がぴりぴりする感じで飲みづらいですからね。
・ミロ美術館・館内展示
http://www.j-newyork.com/picture/Barcelona9.jpg
・屋上テラスのオブジェ
http://www.j-newyork.com/picture/Barcelona10.jpg
さてさて私とK君の旅、次回はバルセロナを後にして空路でスイス・チューリッヒへ。
そこから先はまだどこへ行くか決めていない…。チューリッヒに着いてからゆっくり 考えようっと! では Buen
fin de semana ! (ブエン・フィン・デ・セマーナ)良い週末を!
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