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  • ☆☆☆奇跡の町ファティマへ☆☆☆
            ===リスボンから一日バス観光===

by Junko Kitahama, 05.05.2002

ポルトガルの首都リスボンに滞在中、上智大・ポルトガル語学科在籍中のK君 に誘われ、Gray Lineの日帰りバスツアーに参加した。アメリカでも観光地で 見慣れたGray Lineがこんな所でも幅を利かせていたのにヨーロッパ初体験 の私はびっくり…でもなんだか親しみやすく嬉しかった。ここでもう一つすごい なと思ったことは、ガイドが降車各地でスペイン語、フランス語、英語の3ヶ国語 で説明をしてくれること。肝っ玉母さんに似たふくよかなガイドはポルトガル語を 含めると4ヶ国語が話せる素晴らしい人だった。

K君が選んだコースは、まず中世のままの姿を残す村ごと観光地というオビドス 次に壮絶なまでの愛を貫いたペドロ1世とイネス・デ・カストロが眠る地アルコバサ へ、それから漁村と観光地が共存する街ナザレで昼食。その後ポルトガルが スペインから独立(1139年)後、1385年再びスペインに侵略されそうになり、3万人 のスペイン軍とわずか6000人のアヴィス騎士団が一騎討ちとなリ、ポルトガル軍が 見事打ち破って独立を守った地、バターリャへ。ここには「勝利したら修道院を建て る」と神に約束して戦いに望んだ団長のドン・ジョアン1世が建立したサンタ・マリア・ ダ・ヴィトーリア修道院があり本堂のステンドグラスは外からの光を受け素晴らしい 光の芸術を見せている。

               
 ▲オビドス村のおみやげ物屋・陶器が多い  ▲サンタ・マリア修道院のステンドグラス

国民の多くが敬虔なカトリック信者であるポルトガルにとって、聖母マリアの奇跡 が起こった地「ファティマ」は特別な「聖地」である。ここを訪れる人々はみな善男 善女となり、キリスト教徒ではない旅人をも厳粛な気持ちにさせる所だ。

日本からのパックツアーでは殆ど訪れないファティマ。奇跡の物語は1917年5月13日 から始まった。荒地が広がるだけの寒村に住む羊飼いの兄妹フランシスコ(8歳)と ジャシンタ(7歳)そのいとこルシア(10歳)の3人が羊の番をしていると、突然空が輝き 樫の木の上に天女が現れ「3つの予言を伝えたい。今日を入れて6回毎月13日にここ へ来るように」と告げたという。奇跡のうわさはたちまち広がり、毎月13日多くの人が 訪れたが天女の声は3人の子供にしか聞こえなかった。1917年10月13日、奇跡最後 の日、雨の中詰め掛けた7万人もの人々の前でルシアが祈ると、突然雨が止み太陽 が輝き、火の玉が空を走った。軌跡は大勢の人に目撃されたが、天女の声はやはり 3人にしか聞こえなかった。

天女は「私は聖母マリアです。この地に礼拝堂を建てるように」と告げた。そして聖母 マリアが3人の子供に伝えた予言とは、ひとつは、「死者の国への訪問」、もうひとつは 「第1次世界大戦の間近な終結」だったという。予言どおり、第1次世界大戦は11月に 終わり、3人の子供のうち2人は幼くして神に召され、死者の国へと旅立った。決して 口外することを許されなかった最後の予言は、今もコインブラの修道院で修道女として 神に仕えるルシアのみが知っている…。

バジリカに向かって、広場の左側には、願いを抱いた人たちが膝で進む道が延びている。 朝から夕暮れまで、ロザリオを手にゆっくりと膝をすりながら歩みを進める人たちの姿が 絶えない。時間をかけてバジリカ前の礼拝堂にたどり着いた信者は、膝をついたまま 中央にある祭壇の周りを1周し、神に祈りを捧げるのである。

      
▲奇跡が起きた「聖地」に建つバジリカ  ▲膝で歩いてバジリカに近づく信者

私が訪れた日も、夕暮れ近いのに1人の老人が付き添いの人と共にゆっくりと膝で 歩いて、一心に何か祈りながら礼拝堂に近づいていた。その姿を目にした瞬間、胸が キューンとしてきて、感動の涙が出てしまった私だった。深い「信仰」とは、本当に 奇跡を起こすものなのかも知れない…。

このバスツアーに参加した日本人はさすが私たちだけ。でも英語ガイドで充分に楽し め異国情緒を満喫した一日だった。英語がわかりにくかった所は帰ってから日本語 のガイドブックで復習すれば解決!先に読んでおけば現地でもっとよく分かる! 料金は昼食込みで6500〜7000円程度。

次回は、ちょっとアメリカに戻り、西海岸の街オレゴン・ポートランドをご紹介をします。 「バラの街」とも呼ばれ6月にはローズ・フェスティバルが開催され賑わいます。4月〜 9月のポートランドは最高に住み心地のよい街で、短期留学には超お勧めです! では皆様、楽しいゴールデンウイークをお過ごしください。 

Adeus!(アデウシュ…ポルトガル語でさようなら!)

 

 

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