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    〜 第3回 あなたの知らない英語の世界?〜
                     
    by KAORI KIKUCHI , 02.25.2003

私は今スクールバスに乗って地獄?!いや、楽園?!に向かっています。 そうです。そうなのです。記念すべき学校初日。 未知の世界での生活にドキドキしています。日本人学校を卒業してわずか3日後、 International High School of Kuala Lumpur(通称:ISKL)にいざ出陣です!

ISKLは、マレーシアにあるアメリカンスクール。 生徒の半分以上がアメリカ人で、他にはオーストラリア、イギリス、ヨーロッパ圏内からの生徒が通っています。授業はすべてアメリカの高等教育を基盤にして、 英語で行われるのです。アジアに居ながらにしてアメリカの学生気分を味わえる場所でした。

バスの中は外国人ばかり。飛び交う言葉は英語。 「何言ってるのかさっぱり分からないよ.・・・。 目を合わせないようにしよう。話かけられたら大変だぁ。 これから先が思いやられるよ。」 こんな感じで学校に着くまで私は寝たふりをかましました。 運良く、日本人学校から数人一緒にISKLに入学する人がいたので、 初日は日本語の話せるコーディネーターがついてくれました。 ホッとしたのも束の間で、そのコーディネーター、 Amyは私達をある教室に置いてどこかに行ってしまいました。 なんだかいきなり授業が始まるみたいです。 先生(らしき人)はりんごを片手に持ち、時々それをかじりながら足を組み、 机に腰掛けています。 生徒はと言うとじゅうたんの床に女性も男性もあぐらをかいて座っています。 軽いカルチャーショックを受けました。 「先生が授業中に食べ物を食べている。 しかも、机、椅子を使わないで授業するなんて。」でも、私にはなんだかそれがかっこよく見えてしまいました。 「私はマレーシアにいるのに、なんだかここは別世界みたい。」 とアメリカを少し感じた瞬間でした。

Ms.Lemay: ”Okeydokey, class! Let’s get started. Since this is our first lesson for the whole semester, I want every one of you to introduce yourself to the class. Make big circle, so that every one can see your lovely faces!”
(OK! じゃあ、始めましょう。授業の初日なので、クラスのみんなに自己紹介を しましょう。みんなの可愛い顔がよく見えるように丸く円を作って。)

みんな先生の言っていることが分かっていないようで、 顔を見合わせてきょとんとしています。 英語が分からなかったのは私だけではなかったようです。 ここはESLのクラス。英語を第二ヶ国語とする人たちが、 一般のクラス(レギュラー)についていけるようになるまで 英語を習得する場所だったのです。 クラスメイトは日本人、韓国人、タイ人、台湾人が主でした。 私は日本人らしき人を見つけて、日本語で声をかけました。すると...

Ms.Lemay: “You,two! Stand up!! Don’t speak Japanese in this class. You are not allowed to speak other languages. Got it? ONLY IN ENGLISH!!!!”
(そこの2人!立ちなさい!ここでは日本語をしゃべっちゃいけません。 英語以外の他の言葉はしゃべってはいけないですよ。分かった?英語だけですよ!)

「聞かれていたのかっ!そんなに怒らなくてもいいやん。」 英語で怒られたので、あまり怖さも感じませんでした。

Ms.Lemay: “I’ll go first. My name is Margaret Lemay. I’m from Canada. I’ve been teaching English for about 20 years. Any questions?”
(私から始めましょう。私の名前はマーガレット・ラメイです。カナダから来ました。 英語を教えて20年になります。質問はありますか?)

誰も質問しなかったので、次の人に移りました。

Ms.Lemay: “You next.”

いきなり私の番です!「準備できてないよ〜」と思いながらも、

Kaori: “My name is Kaori Kikuchi. I’m from Japan. I like sushi.”
(私の名前は菊池香織です。日本から来ました。すしが好きです。)

こう答えるのが精一杯でした。顔もこわばっていたはず。 自分の番が終わるとホッとしました。 なんとか無事に第一日目の授業を終え、 お昼ごはんを食べにキャンティーン(食堂)に行きました。 キャンティーンにはガラス越しにマレー料理、 ラザニアなどいろいろ並んでいました。もうすでに長蛇の列。 またもや、ここでも緊張です。「どうやって注文しよう?なんて言えばいいんだ?」 周りの人達は何の問題もなくクリヤーして自分の食べたい物をゲットしています。 私の前に並んでいた人は、  

Student A: “Can I get this fried noodle please.”
(この焼きそばください。)

今思い返すとこう言っていたのに、あの当時の私には聞き取れなかったのです。 ネイティブの発音ははやすぎて、真似することすらできませんでした。 そこで、私は考えました。言葉がわからなければ、 万国共通のジェスチャーしかないっ! “This one, this one.”とおもいっきり欲しいものを指さし、 なんとか食べたいものを手に入れることができました。 「英語ができなくてもなんとかなるな」と思った反面、 「こんなのでちゃんと授業についていけるんだろうか?」 と不安になった出来事でした。

午後からはオリエンテーションを兼ねて、 さっきのコーディネーターのAmyと学校の見学に行きました。 キャンパスの壁には頑丈な鍵がかかったロッカーがありそこにはアメリカらしいカラフルでポップな張り紙がされていました。 校庭からはスポーツをしているような掛け声、 そして、音楽室からは楽器の音、コーラスの歌声が響いていました。 けっして広くはないですが、楽しいことがいっぱいつまっているような 感じがしました。これからどんなことがあるのだろう?

次回は、日本の学校では味わえないISKLならではの学校行事、 イベントを紹介していきたいと思います。



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