■Malaysia Boleh■
〜 第6回 マレーシア料理に舌鼓 〜 中華・インド料理編
by
KAORI KIKUCHI , 05.12.2003
さ〜て、さて、前回に続きマレーシア食事情のお話です。今日は、マレーシアの中華料理とインド料理についてご紹介していきたいと思います。これは、私の勝手な想像ですが、マレーシアで食べれる中華やインド料理って、きっと本場で作られているものとちょっと違うんでは
ないかと思われます。日本にも中華のチェーン店があったりするけど、本場と比べると味・メニューとも ぜんぜん違って日本流にアレンジされていますよね。あんな感じでマレーシアの中華・インド料理も
マレーシア風にアレンジされているんだわ、きっとっと私は思ってました。
★Chinese Food
中華は日本でも、かなりなじみ深い料理のひとつなんではないでしょうか?そして、日本人の口に一番合う料理だと私は思いますね。基本的に豚を使ったものが多く、マレーシアでは広東省出身が多いことから
広東スタイルが主流となってます。マレーシア料理と同様、屋台で食べる料理も格別なのですが、私&家族は、週末になったら行きつけのレストランへ行くのが習慣になっていました。レストランと言っても、エアコンも付いてないようなオープンレストラン。大きなファン(扇風機の巨大版羽だけが、天井からぶら下がって回っている状態のもの)
が頭上で回っていて、プラスティック製のテーブルと、イスが置いてあります。 まさに、オープンエアーのレストラン。開放感たっぷりですが、外で食べるので、スコール(夕方ごろにまさしくバケツから水をこぼしたような豪雨が降る)の後なんかは、蒸し〜っと熱いし、なぜかハエが異常発生するんです。耳にブンブン響くハエの音は
ちょっとうっとうしいけれど、慣れれば大丈夫。 「料理にハエが止まった!」と、気にしていてはマレーシアでは生きていけません!!マレーシアへ行ってから、なんだか私もたくましく、ズブトクなったなぁ〜。
こういう日常の生活で鍛えられたんでしょうかねー。今、ふと思い出しましたが、うちの父はこのレストランのことをなぜか
「ダブル・ジョイ」と呼んでいました。double joy??? なんだか幸せそうな名前。 ここには、オーダーを取りに来る中国人の男の人が2人います。
話によると、兄弟だそうですが、全然似てない。 それに、1人は見るからにまじめそうでよく働いているののに、もう1人のおじさんは、
こっちのテーブルに行っては、客と話をして飲み、あっちへ行ってはまた話して飲んで・・・そんな感じでした。かなり陽気で、楽しいひとなのですが、朝からでもお酒をぐびぐびやっているんだとか。
でも、その人が進めてくれる新メニューははずれたことがない!日本人に合う味で、とっても美味! 酔っ払ってるとしか見えないのに、あれでもちゃんとおじさんなりにお客さんと
コミュニケーションをとり、役割を果たしていたんですね〜。 ここで、一品おいしい中華料理をご紹介しましょう。
「クレイポット・ミー」&「シズリング・ミー」
イーミーと呼ばれる乾燥めんをシーフード、チキンなどとあんかけ風に鉄板で炒めた料理。 日本のファミレスで、ハンバーグセットなんかを頼むとハンバーグが鉄板に乗っけられて、
ジュージューいってやってきますよね。あんな感じです。 熱〜くっ熱した鉄板にめんと具が乗せられて、テーブルまで運ばれてきます。
「クレイポット・ミー」は、土鍋にはいって運ばれてきます。 これは、一般的なものです。私たち家族が通いつめていた「ダブル・ジョイ」では、
アレンジ料理をよく食べていました。 「シズリング・ミー」の変わりに、「シズリング・豆腐」、「シズリング・ミート」
(牛肉、羊、鹿肉からチョイス可能)、「シズリング・プラン」(えび)などなど。 アイデアをちょっと頂いて、家でも作ってみましたがおいしくなかった・・・
やっぱり、レストランの味には勝てませんでした。 他にも、おいしいものはいっぱいあるのですが、紹介しきれないのでこの一品だけにしておきます。
★インド料理
びっくりなことに、マレーシア料理の中(マレー料理、中華、インド料理)で一番カロリーが 高いのがインド料理だそうです。私はてっきり、中華かと思っていました。
まぁー、ちょっと納得かもしれませんが。インド人のおばちゃん、おじちゃんたちって貫禄ありますもんね。 でも、太っていればいるほど、あれは富の象徴とされているのです。
貧乏人は太りたくても、太れませんものね。 話がすこしそれてしましましたが、料理の話に戻りましょう。 インド人はやっぱり毎日カレーを食べるらしいです。日本人で言うところの、味噌汁とご飯。
カレーの具、スパイスを変えてバラエティー豊かに味わうみたいです。 インドに行って食べれるかどうかはわかりませんが、マレーシアの庶民的なインド料理に
「ロティ・チャナイ」があります。インド風パンケーキ(ちょっとパンケーキからは遠い気がしますが・・・)
で、朝食の定番メニューとなっています。小麦粉にマーガリン、卵を混ぜてこね、鉄板に油をたっぷり ひいて焼きます。中からマーガリンがたっぷりでてきておいしいんです。カレーのソースにつけて
食べます。プレーンのものから、タマネギ入り、バナナ入りなどがあってバリエーションもあります。 このロティの生地を伸ばしている姿は職人芸!ピザ生地をのばす要領でのばしていきます。
でも、ピザ生地よりはるかに薄いのにどうして破けないのかとても不思議でした。 ところで、生地に入れるマーガリンの話。マレーシアのマーガリンは、しょっぱいのです。
日本のマーガリンは、結構白っぽくてまろやかな味ですよね? 熱帯気候のあつい土地で生活していると、汗をよくかうため体から塩分がでていってしまうんですね。
なので、食品の多くは日本のものより少ししょっぱくなっていると思います。 マレーシアで生活をはじめた当初、ミネラル・ウォーターをお店で買ったら、ちょっと
塩味がついていてまずかったってことがありました。
ところで、この「ロティ・チャナイ」のお共のドリンクと言えば・・・「テー・タリッ」です。
こくのある紅茶に、練乳をグラスの1/4〜1/3ほどたっぷり入れて作るミルクティー。 「テー」は、マレー語で「紅茶」、「タリッ」は、「引っぱる」という意味があって、言葉のごとく、紅茶を引くようにナベに落としてつくります。このほうが、紅茶とミルクに空気が
混ざり合って、よりマイルドに仕上がるみたいです。なんと、「テー・タリッ」の入れ方の全国選手権が、 年に一度行われます。マレーシア全土から集まった選手達が、高さ、味などを競い合います。
選手権の様子をテレビで見たのですが、左手に受け皿、右手に「テー・タリッ」を持ち、 1メートル以上はあると思われる高さから、「テー・タリッ」を線上に一直線に落としていくのです!
よくこぼれないなぁ〜って関心してしまいました。 このような、飲み物は日本の常識でいくとコップに入れますよね?
マレーシアでは、ドリンクをtake awayする場合、ビニール袋に飲み物を入れ、ひもで縛り、ストローをさした状態で持ち歩きます。街中を行き交う人達を注意深く見てみてください。片手に飲み物が入った袋をぶらぶらもってる人が必ずいるはずです。
工事現場なんかには、フェンスに何袋ものカラフルなドリンクがぶらさがっている 光景を目にすることもできますよ。
あまり知られてはいませんがマレーシアは食の宝庫! 安くて、こんなにおいしいものが食べれる国は他にはないと思います。
皆さんもマレーシアを訪れる機会があったら、ぜひいろいろな食べ物を楽しんでみてください。
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