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    〜 第9回 知って得する?マレーシアの常識 PART 2 〜
                          
    by KAORI KIKUCHI , 06.23.2003

 もうお気づきの人もいるかもしれませんが、マレーシアはとてもアバウトな国です。 よく言えば、なんでもありでどうにでもなる?!国なのかなぁ〜 今日は、マレーシアの「アバウト」な一面をご紹介します!

◆マレーシアン・タイム
国によって時間に対する考え方も変わってきます。たとえば、日本人は時間に几帳面で、 お呼ばれしたら約束の時間より少し余裕をもって到着するのが常識ですよね。 でも、マレーシアではどうでしょう?あるマレー系のホームパーティーの招待状には 「1時〜5時の間にお越し下さい。」と書いてあったそうです。別に1時に行く必要はなく、自分の都合のいい時間に訪問すればいいのです。これが中国系マレーシア人になると、「3時にお越し下さい。」と書いてあって、3時を過ぎてから行くのが常識。 その理由は・・・はやく行き過ぎると、出される食べ物がみんなに食べられてしまって なくなると心配してはやく来たのかと思われるからなんです。これは注意が必要ですね〜。中国系の家に招待されて10分前に到着したら、そうとうな心配性の大食いだと思われてしまいますよー。 また、水道の修理や注文配達してもらうときもマレーシアン・タイムが大いに 適用されてしまいます。大体の場合、約束していた時間には現れないですね。11時に約束していても、連絡なしで2、3時間は余裕で遅れて来ます。 それも悪気なさそうに。中には、「Sorry」の一言も言わない人が来ることもあります。毎回毎回、腹を立てていてもしょうがないので、マレーシアではこの遅れを見込んで余裕をもって 行動するようになりました。郷に入っては郷に従えです!

◆ミニバス  
1998年に残念ながらミニバスは廃止され、今ではクーラー付きのIntracotaやCity Linerバスが 走っています。ですが、私がマレーシアにいた頃は公共の交通網といえばミニバスかタクシーが主流でした。 日本で昭和30年代ころ走っていた路線バスをもっと小さく、そしてボロくしたようなものです。 (どんなバスなのかが分からない人は宮崎駿監督の「ト○ロ」にでてきますのでご覧あれ。) 車体の前部分が出っ張っていて、運賃を集めにくる人が乗っていました。 もちろんクーラーなんかはなく、窓を開けて走ります。(出入り口も開けっ放し)雨の日は窓を閉めきるので むしむししていて最悪でした。それにミニバス運転手の運転はかなり荒く、26人くらいの小さなバスなので 決して快適とはいえませんが、決められた路線内だったら一律60¢(1リンギット=約30円・ 2003年現在)と格安なので一度味をしめたらやめられなくなります。 一応バス停はあるのですが、赤信号などで止まっていたらバス停でなくても自由に降りさせてくれるのです。 日本でだったらどうなんだろう?実際に路線バスで試したことないけど、バス停以外の所で 「降りたいんですけど・・・」って言えば降ろしてくれるんだろうか? お堅い日本だからきっとだめって言われるんだろうなぁ〜


これがマレーシアのミニバス!(車内より撮影)

◆賞味期限切れの商品
 日本人が住んでいる一般的なコンドミニアムには、コンビニエンス・ストアーのようなミニマーケット があります。そこでは、ミー類(麺類)やフライドライス(チャーハン)などの軽食が 食べられたり、日曜雑貨、時には日本食(倍以上の値段が付けられていて高いのですが・・・) が売られたりしています。コンドミニアム在住者以外でも、わざわざ軽食をtake awayしに 来る人がいたりもします。私もお昼にはしょっちゅう「ホッケンミー」(焼きうどんのようなもの) 「クレイポットミー」(あんかけそばの変形版)をtake awayしに行ってました。 時には、プールサイドで暑い中汗を流して食べることもあって、これが、またおいしいのです! こんな風に人の出入りが多く、流行っているミニマーケットなら問題はないのですが、 中には商品を買う前に十分注意が必要だったりする店もあります。賞味期限が過ぎているのに 堂々と陳列されている冷凍食品。ホコリがかぶって「いつから置いてあるの?」という お菓子や乾物類。お店の人もあまり気にしていない様子で、悪気もないようです。日本のコンビニでは、賞味期限日&時間がちょっとでも過ぎただけで全部処分されるのにこの差は一体?!マレーシアの人ってあまり小さいことにこだわらないんでしょうかね〜

◆停電  
今は大分電気事情もよくなってきているのかと思いますが、10年ほど前はしょっちゅう停電していました。日本にいると停電なんてなかなか経験することもないですよね。 まぁ〜、家の電気を一回に使いすぎてブレーカーが落ちて、家中真っ暗ということはあるかも しれませんが・・・この停電がかなりやっかいで、突発的に起こります。 熱帯夜になるマレーシアの気候なので、夜はクーラーをつけて寝ていました。 「なんだか、暑っついな〜」と思って起きるとクーラーが止まっている。誰かが入ってきて 止めたのかな?それとも、予約して止めたっけ?と、眠い頭で考え、部屋の電気のスイッチを 「パチッ」あれ???つかない・・・窓から外を見ても真〜っ暗! そうです。停電だったのです。網戸がないので窓を開けると蚊が入ってくるし、でも窓を開けなければ暑くて寝れない・・・結局、蚊に食われること覚悟で窓を開けて寝ることに しました。でも、窓を開けても、生ぬるい空気が舞い込んでくるだけで、蚊の餌食になって体中がかゆくて寝れたもんではなかったです。 1992年9月2日に大規模な停電がありました。復旧のめどが立たず丸1日ほど電気が止まってしまいました。この時政府は、発電所に雷が落ちたと発表したのですが、その周りに住んでいる人は雷の音を聞いていないらしいのです。政府の発表したことが正しいのか、一般市民が正しいのかは実際のところ分かりませんが・・・ とても曖昧な発表だったことは確かです。

こんな感じであまり小さなことにはこだわらないマレーシア人。 よく言えば、大らか。悪くいえば適当。これもお国柄の現れなのでしょうか。

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