■NATURAL COLOR■
by Mariko Iguchi, 08.25.2002
私が10週間通っていたラトローブ大学は、オーストラリアの中でも大きな大学の1つです。 教育・研究の質の高さに定評があり、毎年世界中から多くの学生が入学を希望する
そうです。50ヶ国からの留学生1600人を含む、22000人の学生が現在ラトローブ大学で 学んでいます。その中で私は、キャンパス内にあるLanguage
Center という ELICOS(英語集中講座)で、「Reading・Writing・Listening・Speaking」の4技能を
集中的に他の国(特にアジア諸国)からの留学生とともに自分に合ったレベルで英語を 学んでいました。
驚くことに200ヘクタールもある広大なキャンパスでは、リスやアヒルなどの小動物や小鳥との 出逢いもあり、時にはアヒルたちがキャンパス内の道を横断するため、一時アヒル渋滞が起こり
ます。それぐらい緑豊かな大学(というより公園??)でした。
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▲キャンパス内を歩くアヒルたち
授業内容は、主にテーマ(アボリジニについて・男女の恋愛に対する考えについて・新聞の記事など) に基づいて、ディスカッションをしたり時にプレゼンテーションをしたりするものでした。
ここで、今回はオーストラリア英語「スラング」をいくつか紹介したいと思います。 皆さん、オーストラリア英語ってすごくなまっている!っという印象が強いと思います。
確かに学校でアメリカ英語やイギリス英語を習ってきた私たち日本人にとって オーストラリア英語は、一見とっつきにくいイメージがあります。実際、私も苦労しました。
でも実はすごく可愛らしい表現が多く、そのかわいさにハマッテしまいました。
1; “ Yammy”
発音(ヤミー)
意味(おいしい)
これは、もともとは赤ちゃん言葉ですが、子供から大人まですごくよく使われています。 実際、ホームステイでBrooke (ホストマザー)がよく
“Mariko, yammy???”
といつも聞いてくるので、「Yammyって何だろう?」と思っていたけれど、 これが“おいしい”という言葉だったなんて・・・おいしいというと
“delicious”
“tasty“
“very good!”
“very nice”
などがあるけれど、オーストラリアではみんな“Yammy”でした。
私も留学中“Yammy”を使っていました。なんだか音の響きがかわいくないですか?
2; “Ta”
発音(タァ)
意味(ありがとう)
これは、Thank Youが極端に短縮されて“Ta”になったみたいです。
でもこれは、短縮しすぎですね。いきなり“Ta!”と、言われても
なにがなんだかわからなくなってしまいます。
3; “How are ya?”
発音(ハゥ アィヤ)
意味(元気?)
これは、”How are you?” のYouがYaと短く省略されたみたいです。
“How are ya?” と聞かれたら、“Fine,thank
you!!!”
では、少しワンパターンなのでいろいろなお返事パターンを集めてみました。
“Not bad.” (うん、まぁまぁだよ。気軽)
“Good!” (これも気軽にまぁまぁだよ。少しそっけない印象)
“I’m alright.” (まぁ、そこそこだよ。)
“Pretty good” (まぁ、いいよ。オーストラリアではあまり使われない)
“Great!” (元気元気!!いいことあった日に使われる)
“Hang over.” (二日酔いだ)
“I feel terrible.”
(最悪だ)
4; “Bogus”
発音(ボウガ〈ス〉)
意味(最悪、つまらない)
ある日、Brookeが料理を作っている時、スプーンの引出しを落としてしまった時
“Oh, bogus”
よく聞くと、私には“バカ”と聞こえて・・・それで、その意味がとても知りたくなってすぐ Brookeに聞くと、なにか粗相をしてしまった時に言うみたいで日本語の「バカ」と同じ意味みたいでした。
こんな風にオーストラリアは、スラングが大変多く、スラングばかりの会話は 本当に何を言っているのかさっぱりです。スラング辞典が売っているくらいだとか。
クラスは日本人が多かったのですが、韓国人やタイ人、インドネシア人、マレーシア人など の留学生とともにお互いのコミュニケーションを図るため、積極的に英語で話し掛けました。
当初は、日本人以外の留学生がドンドンと積極的に授業で発言し、とまどうことが多々 あり、日本人同士かたまっていましたが、せっかく英語を勉強しにきているのに・・・と心を
入れ替え、他の国の留学生と仲良くなり、徐々に溶け込んでいくうちに自分が思ったこと、 感じたことを表現できるようになり、学校へ行くことが今まで経験したことがないほど
楽しいものになっていきました。
校外学習もあり、クラスのみんなで先生も一緒にリトルペンギンやウォンバットを見に行ったり、 BBQをしたりととても充実した学校生活を送ることができました。
▲ 私のクラスメイト
特に大の仲良しになったインドネシア人のジェリーとマレーシア人のジェフリーとは、よく一緒に メルボルンのCITYへ行き、マレーシア料理やインドネシア料理(とってもYammy!!です)
を食べに連れていってもらいました。彼らに日本の“お好み焼き”を作ってご馳走したところ、
“Yammy!!! Yammy!!”
と言って食べてくれたのですが、ジェリーはそう言いながら、お好み焼きにチリソースをかけたのには本当に驚きでした。また、唯一ヨーロッパの友達、陽気なイタリア人エリーザとは、一緒に小旅行するほどの仲良しさんになりました。
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▲陽気なエリーザと
彼らとは、いろいろな話をしました。宗教の違いや内部紛争など日本では考えられないことを 彼らは見て経験して考えている。そう思うと日本は、政治問題などいろいろありますが、平和な国
だなぁと思いました。 時には、鬱陶しくなったりもしましたが、それは同時に英語を話すチャンスが沢山あったことでもあり、
何より海外に親友ができたことは、私にとって、留学で得た一番の財産だと感じています。 彼らとは今でもメール交換や電話のやり取りをしています。
留学は、英語力はもちろんのこと、海外で暮らす楽しさや難しさを身を持って知り、そしてさまざまな 国の友達ができ、分かり合えたことは、私にとって、留学で大きな収穫だったと思います。
次回は、週末を利用して友人と小旅行した旅の出逢いをお送りします。 スカイダイビングにも挑戦したので、その時のことも紹介したいと思います。
楽しみに待っていてくださいね!
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