■NATURAL COLOR■
by Mariko Iguchi, 09.08.2002
皆さん、一度くらいは『空を飛んでみたい』と思ったことありませんか? 広大なオーストラリアだからこそ楽しんでみたいのが,スカイダイビング!!
そうこれが、私のスカイダイビングとの出逢い。 他のアトラクションでは味わえない究極のアドベンチャー、 スカイダイビングに挑戦しました。
スカイダイビングの前夜、家では
MICHAEL Mariko, are you
afraid of doing skydiving?
(真里子、スカイダイビング怖くないの?)
MARIKO A little... but
I wanted to do skydiving
someday! Michael, do you try it? Let's go
together!!
(少し怖いかな・・・でもいつかやってみたいと思ってい
たの。ミッチェルもトライしてみる?一緒に行きましょ
う!)
MICHAEL No! No! No! I'm
very afraid of doing it.
(いやだ、いやだ。ぜったいイヤッ)
と、あんな大きな体で、がっちりしたホストファザーなのに、本当に嫌そうで 怖がっていました。スカイダイビングを終えて家に帰ってきたとき、
一番に私のところに走って来て、『どうだった?どうだった?』と 聞いてきたのは、ホストファザーでした。(笑)
場所は,メルボルンから電車で2時間ぐらいの田舎町EUROA(本当に何も ない所です)。 私と友達2人が挑戦したのは、2人組みの“タンデム・スカイダイブ”
というインストラクターと一緒に飛ぶ最も安全なスカイダイビング。 私たちが、その場所へ行ったとき、まさにパラシュートで降りてくる人たちが・・・
“うわぁ〜“のただ一言。
ついて早速、健康状態チェックなどが書かれた契約書にサイン。 お金は、スカイダイビング+ビデオ+写真付きで、だいたい$400。
当時は、オーストラリア$1=¥80ぐらいでした。(一生に一度の経験だ と思い、思い切ってビデオ+写真付きにしました。スカイダイビングだけなら
$290だったと思います。)
私たちの他にもけっこう人が来ていて、飛ぶまでに時間がかかったのですが、 待ち時間が長ければ長いほど、恐怖感が増してきて・・・
Hi ! I'm your teacher.
(やぁ、私があなたの先生です。)
と、突然陽気なインストラクターのRODがやってきました。なにか安心できそうな できないような・・・
そして、ジャンプスーツに着替えたところ、そのスーツに空気が入っていて 歩きにくくて。これだけで、飛べそうな感じです。
早速、練習部屋(?)で、降下開始の練習です。
少しだけセスナ(飛行機)から出る時のルールがあるみたいで。
1.首をあげる
2.腰をあげる
3.腕をクロス
4.足をそる
これを徹底的に教えられ、あとは心の準備のみ!!
▲練習風景▲
セスナに乗り込みいざ10000ft上空へ! インストラクターの2人、私と友達、そしてセスナのパイロットの5人。
私たち以外は、みんな余裕でRODなんか片手にビデオを持ちながら
『Say to last words for your
mom.』(お母さんに遺言を!)
笑っていたけれど、本当は笑い事ではないほど緊張と恐怖感は破裂寸前。 緊張をほぐすようにとRODは、
『Please sing a Japanese song.』(日本の歌を歌え。)
破裂寸前だったけれど、2人で日本の歌を思いっきり歌っていました。 だんだんと上空に上がっていくのと比例し、緊張感・恐怖感も上がっていき・・・。
『Here we go!!』(さぁ、行くぞ!)
100000ft到着です。 セスナのドアを開けると、そこには青い空と白い雲。 こんなにも上空が寒いのかっと思うくらい、服の上からジャンプスーツを
着ていたのにもかかわらず寒かったのを覚えています。 一番手は、私の友達です。
『Mayuko,fight!!』
と、友達まゆこに声を掛けた瞬間、
『1,2,3、GO!!』
と言うかけ声と共にまゆこが飛んでいきました。
「うわぁ〜本当にいった〜」 と思っていた瞬間
『Mariko, it's my turn!』(さぁ、真里子の番だ!)
ドアの外に半分体が飛び出て、下を見ると想像以上に高くて・・・ 正直「死ぬ〜」と思いました。 今、思い出してもあの恐怖感がよみがえって胸が震えます。
恐怖感が最高潮に達したその時、
『1,2,3、GO!』
『キャ〜〜〜〜』
と共に、インストラクターに押され気づいたら空中に飛び出していました。 実際には、時速220km近い速度で落下。
アドレナリンも急降下!でも、怖いと思ったのはほんの0.5秒程度。 ジェットコースターでよくなる、『胃が浮く感じ』もこの時だけで、
私の体1つで空気を切り裂く感じがなんとも言えない快感に。
頭の中、真っ白になっていたけれど、どういう理由か4つのルールをちゃんとできました。 もっと急速に地面に近づくのかなと思っていたのですが、意外とゆっくりでした。
その時、周りが真っ白になって一瞬息ができなくなってしまいました。 そう、雲の中に入ったのです。
だんだんと慣れてくると、周りを見渡す余裕がでてきました。 RODが、何か言っているのですが、すごい風圧で何を言っているのかわからない。
たぶん、『カメラに感想を!』と言っているのだろう。カメラをこっちに向けて笑っていました。
『I'm a bird. Fantastic!!』(鳥になったぁ。すご〜い)
パラシュートからの眺めは最高!!下には、米粒みたいに小さい人たちが見える。 空を飛ぶってこんなに気持ちいいんだ。
本当に空を飛んでいる。 と、頭の中はもう興奮でいっぱいでした。
▲ I'm a bird!! ▲ ▲Fantastic!▲
地面にゆっくりと着地して(震動はゼロ)、友達のまゆこと合流。
『やったぁ!We god it.』
の一言!一瞬の出来事だったけれど、ちっぽけな悩みなんて吹っ飛びました。 卒業証書をもらい、RODに
『You are very good student.』
と握手をかわし、ビデオと写真をもらいました。
これが、私のスカイダイビングとの出逢いです。できれば、もう一度今度は、 海岸の見渡せるところでチャレンジしてみたいと思います。
皆さんも、機会があればぜひぜひスカイダイビングに挑戦してみてくださいね! きっとやみつきになりますよ!!!
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