■SERENDIPITY■
- 第3回 Ally McBeal
(アリー・マクビール 邦題:アリー・マイラブ)
by Rieko Shirakura, 05.05.2002
Hello Everybody! 今月はアメリカでは1時間番組のコメデイで大成功したこの番組、 Ally McBeal(アリー・マクビール)をご紹介します。この番組の最大の特徴は、アリー
という主人公の心の動きを映像で見せるということをところどころに取り入れている ことです。この番組が始まったばかりのころ、Newsweekに取り上げられた記事を読ん
だことがあります。そこにはたしか、この番組に出てきたコンピューター・グラフィック を使ってのダンシング・ベイビーについてその斬新さをほめていたと思います。映像
の面白さに加えて、私が気に入っているのはメインキャラクター達が交わす会話の スマートさです。シリーズ第一回目のエピソードの初めに、アリーはこう語っています。
"Love and law are the same.
Romantic in concept but the actual practice can give
you a yeast infection."
(愛と法律は同じよ。概念は夢想的、でもその実践は人に刺激を与えるの。)
舞台はボストンの法律事務所で、アリーはその事務所で働くハーバード大学のロー スクール出身の若手の弁護士です。彼女は自分の働く事務所でセクハラにあい全く
非はないにもかかわらず、自ら事務所を去らなくてはならない羽目に陥ります。荷物 をまとめたダンボールを持ってビルを出たときにたまたま通りかかったのが、ロー
スクールでのクラスメートだったリチャードです。そこからの会話を取り上げてみます。
Richard: Ally, Ally McBeal!
I can't believe. I haven't seen you
forever!
(アリー、アリー・マクビールじゃないか。信じられないよ。久々
じゃないか!)
Ally: Richard, how are you?
(リチャード、元気にしてたの?)
Richard:
You look fabulous!
(君はすごくきれいだね!)
Ally: I know. I just got fired
for it.
(そうよ。そのせいで首になったんだから)
Richard: What?
(何だって?)
アリーはリチャードと歩きながら自分が首になったいきさつをざっと話します。すると、 リチャードはこんなことを言い出すのです。
Richard: This is perfect.
I just started my own practice.
You will join us today.
(完璧だ。ちょうど自分で事務所を開いたところなんだよ。君は
今日からうちに来ればいい)
Ally: Excuse me?
(何ですって?)
何とも話はとんとん拍子に進み、アリーはリチャードがもう一人の弁護士と始めたという 事務所で働くことになるのです。でも、アリーは実はリチャードとはクラスメートであったに
もかかわらず親しくはなく、リチャードの法律に対する哲学が嫌いでした。なぜなら、彼は 人助けのためではなく、Money(お金)だけのために法律を勉強したんだと断言している
からです。とりあえず、事務所につれてこられたアリーはそこで弁護士として働いている 自分の昔のボーイフレンドに再会します。彼(ビリー)はすでに結婚していたという事実を
知り、しかもビリーの奥さんが美人の弁護士ということでアリーはとてもショックを受ける のです。
話はそんなアリーを取り巻く人間模様と恋を描きながら、法廷での様子とともに進んで いくのです。次回もこの続きをお送りします。
|