■SERENDIPITY■
- 第4回 Ally McBeal
(アリー・マクビール 邦題:アリー・マイラブ)後半編
by Rieko Shirakura, 05.19.2002
ハーバード大学時代のクラスメートだったリチャードの経営する法律事務所で働くことに したアリーは、元恋人のビリーもその事務所で働いていることを知り、自分がそこで一緒に
働くことに対して疑問を覚えます。なぜなら、自分はまだビリーのことを忘れてはおらず、 好きだという気持ちが残っているからであり、しかもその気持ちは、ビリーが別の人と結婚
しているという事実があるため決してかなうことがないからです。アリーは自分のルーム メートのRenee(レネイ)にこう言います。
Ally: It's probably just stupid
for me to work there.
(あそこで働くのって馬鹿みたいよね。)
Renee: So leave, Ally.
(じゃ、辞めるのね、アリー)
Ally: I can't leave, Renee.
That would make me look weak.
(出来ないわよ、レネイ。そんなの弱虫みたいじゃないの。)
過去に何があったかは詳しく知らないレネイは、ビリーなんて5年後にはきっとつまんない 男になっているんだから、そんなのにいつまでも恋し続けてるのはやめなさい、とアリーを
元気付けるのです。
リチャードの事務所に移ってすぐ任された裁判に負けたアリーでしたが、上告した結果勝利 を得て、別の案件でも大きな契約を取り付け、しかも自分をセクハラした前の事務所の上司
との事件も解決することが出来て、めまぐるしくアリーの最初の一週間は過ぎて行くのです。 くたくたに疲れたアリーは、事務所を出て帰る時のエレベーターの中でリチャードと一緒に
なります。
Richard: Hey, tough day?
(やあ、タフな日だったかい?)
Ally: Well, tough first week,
I guess.
(うん、タフな最初の一週間かな。)
Richard: Ally,...you know,
it's really none of my business,
but well, as senior partner I think I'm entitled
to be avuncular now and then.Love, you know,
it's unsafe bridge. The only thing you can really
take to the bank,.....MONEY. Make enough money,
everything else will follow.
(アリー、まあこれは僕が口出す問題じゃないけど、事務所
の所長としては時々年上みたいなことを言わせてもらうよ。
愛っていうのは、安全じゃない橋みたいな物だよ。唯一銀行
に持っていけるものは、金さ。充分に金をためておけば他の
もの全てはついてくるものだよ。)
先月の新聞のニュースによれば、この番組”Ally McBeal”もあと数回の放映で終了してし まうそうです。最終回はどうなるのかわかりませんが、個人的にはアリーにはHappy End
を用意してもらいたいと思っています。今回ご紹介した初回のエピソードの終わりにアリーは こう言っています。
"The real truth is I probably
don't want to be too happy or content because....then
what? I actually like the quest, the search. That's
the fun. The more lost you are, the more you have to
look forward to."
(実際のところ、私は幸せすぎたり満足しすぎたりしたくないのかもしれない。だって、それが何だっていうの?私は冒険とか探検するのが好きなのよ。それが楽しいの。迷えば迷うほど、何が前方にあるか期待する楽しみが増えるのよ。)
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