■TRAVEL TIPS■
飛行機が目的地に到着と同時に添乗員はすごく忙しくなります。 座席をなるべく前方の方にしておくのはお客様より早く降り立ち、少し広い場所で
自分のツアー客を集めなくてはいけないからです。 初日は相手もこちらも完全には顔を覚えていないので目印を掲げながら一生懸命です。
ここではぐれると大変なことに・・・
カナダの空港でターミナル移動のためのバスを待っていると金網の向こう (出国エリア)から日本人のおばさまの悲痛な叫び声が!
他社のツアーだったんですが、1人だけはぐれて勝手に出国してしまったよう。 出てしまってから乗り継ぎがあって自分の周りに誰もいないことに気づいたというわけ。
私も自分のツア−客と一緒だったので、とにかくもう一度入国して下さいと案内 しましたが、その添乗員も人数確認をした時ゲートあたりできっと慌てたことでしょう。
そんな悲惨なことにならないように人数確認は正確に!!
スーツケースをポーターに取るように依頼してお客様にはトイレと両替の案内。 荷物の数を確認し、各自にも破損等がないかをみて頂きます。
ロストバゲッジ通称ロスバゲが起きると係官を探して手続。破損があっても大変です。
何事もなくスムーズに行って30分〜40分くらいはかかるでしょう。 全員揃って税関を抜け、出口で空港のアシスタントに会うと本当にホッとします。
実は私の初添乗は中国だったんですが、その出口で待っているはずのガイドがいない! という大変な辛い思い出もあります。
人気があって何度も出ていたツアーだったんですが、その日にかぎって飛行機が変わり 2時間早く着いたというわけ。もちろん現地会社には知らせてあったものの、現場の
ガイドやドライバーには伝わっていなかった・・・・ 中国の通貨は元。両替はガイドからするので私はドルと円の持ち合わせのみ。
空港をかけずりまわって電話を借りたという苦い想い出があります。
ヨーロッパでは殆んどのツアーはガイドがずーっとつく(いわゆるスルーガイド)では なく、その時々でアシスタントやガイドがつきます。(スポット)
おまけに、日本語ガイドは少なく英語ガイドが多いのです。 安いツアーと高いツアーの差はホテルのランクももちろんですが、そんなところにも
影響してきますね。その分添乗員の負担も大きくて疲れます。
アシスタントに挨拶し、荷物の数を知らせてから空港によってはもう一度両替とトイ レを案内してバスへ移動。荷物の数とお客様の人数を再確認してやっとツアー開始。
といってもヨーロッパは大抵、夜の到着のためホテルへ直行ですが・・・ そうそう、アシスタントへのチップも忘れずに渡さなくてはね。
バスの中ではドライバーの紹介とその国の諸注意を話します。でも皆さん長旅で 疲れているため要領よく、しかも後々問題にならないようにしっかり話すべきことは
言わないといけません。こうやって書いていくと添乗員はなんて大変な仕事なんだと思うでしょうが慣れると一連の流れでやっていくので体が勝手に動いていきます。
何より添乗員が楽しいと思わないツアーがお客様に楽しいわけはないと思うから私は いつもその時々で楽しんでいました。
バスもやっとホテルに到着したようです。その先は次回にお話しましょうか。
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