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ユニークワールド体験記



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by Takashi Nishimura , 08.11.2002

自分の中で最高の夏はいつか?と聞かれたら僕は間違いなく2000年の夏だと答えます。 それは自分の可能性の大きさと将来を決定するほど強烈な経験をすることのできた夏だった からです。

その夏、僕はトルコにいました。イスタンブールからバスに揺られること約7時間、旅行 などでは決して外国人の訪れることのないような小さな村で僕は様々な国の人たちと 15日間のボランティア活動を経験したのです。参加しているのはベルギー、ドイツ、フランス、 スペイン、韓国、そして僕以外に東京から来た日本人でした。それぞれ僕らはトルコ人の 家にホームステイをしながら村の中にある古いミュージアムを修復していくというのが今回の ボランティアの最初の目標でした。

ボランティアの初日、各家庭で夕飯を食べた後、結婚式が 少しはなれた街であるということで急遽僕らはそれに参加することになりました。ついた場所で 行われていた結婚式は僕らの想像しているような場所ではなく、遊園地の中にあるディスコでした。

ひときわ目立っている真っ白なウェディングドレスを着た花嫁のそのまわりには招待された 人たちが手をたたきながら踊っていました。唖然としていた日本人をよそに、ヨーロッパからきた 参加者たちは音楽に合わせて踊り始めました。戸惑いながらも勢いにまかせ自分もリズムを とったりしていると、一人のトルコ人に僕の手をつかまれその花嫁たちのまん前まで連れていか れてしまいました。周りのトルコ人たちが手拍子をたて僕をはやしたて、挑発するように踊りだし・・・ ここは恥を捨てて踊ってみよう!と自分の知る限りの踊り(ダンスとは呼べないもの)を披露して みました。

すると予想に反して大歓声!さらにヒートアップする会場とともに汗が吹き出るくらい 踊り続けました。後で知ったのですがそこにきていた人は全員、その村の住人だったのです。 だもんで次の日から村の人に声をかけられること声をかけられること・・・。家にきてくれ、ご飯を 食っていけ、写真を一緒にとってくれとあちらこちらへでかけることになりました。ある日は誘いを 断れず一日に3食も昼ごはんを(それぞれ違う家で)食べたりしました。

こんなふうに村人と交流を深めながら、もちろん本来の目的のボランティアもしっかり力をいれて やっていました。土日を除く毎朝10時から夕方の5時までミュージアムのまわりの柵の壊れた 部分を修復したり、ペイントで色を塗ったりしていきました。でも予定時間どおりに人が集まるのは 最初の2日間だけでほとんどが1時間遅れで始まりました。というのもヨーロッパ組みのメンバーが 時間にかなりルーズで誰かが呼びにいかないと来ないということも多々あったりしたからです。 仕事中も自分たちで勝手に休憩をとったりして協調性にかけた行動をとっていることがほとんど。 それにひきかえ日本人と韓国人は始まる5分ほど前にすでに準備していたり、仕事もひたすら こなしていました。

こういうふうに言うとなんだかヨーロッパ人は仕事をしていないように聞こえる かもしれませんがほんとの所は彼らの仕事量とアジア人の仕事量はほとんど変わらないようでした。 彼らは休むのは多いけれど、やるときはすごい集中力で短時間でかなりの量の仕事をこなして いってました。どちらがいいのかは判断しずらいですが、国や地域によって考え方がちがうんだと いうことを確認することができました。

これ以外にフランス人やスペイン人はなかなか英語で話してくれないことや、自己主張の強いこと、 そしてプライドが高いということを実感させられる事件があったりしました。でも一番人生を楽しんで いるのも彼らのようでした。初日の結婚式以来毎晩行われるパーティーに欠かさず参加して 夜遅くまで遊び次の朝寝坊して・・・腹がたつところもあるけどやることはしかっりやって。言われた とおりに規則を守ってしまう自分や日本人を少し窮屈に思ったりもしました。

毎土日にあるショート トリップや活動後の海水浴でのふれあい、そして実際にお互いの国のことを話したりすることで イメージでしかなかったそれぞれの国のことが具体的にわかり始め誤解などがなくなっていき ました。本や話に聞くだけではわからない、実際にその土地にいったり、その国の人と話すことで 本当に理解ができる。この体験が自分の将来を決めることになりました。それはこのような体験を することができる機会を作る仕事をしたいというものです。具体的には旅行会社や留学斡旋業の 仕事がしたくなりました。自分のしたいことをみつけさせてくれたこの15日間はすばらしくいつまでも 自分のなかで一番の夏になっています。


▲村人たちと



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