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  • グランドセントラルステーション その2 オイスターバー
by Kozue Endo in New York, 6.17.2000


さて、前回はグランドセントラルステーションの雑踏と天井を楽しむためには?ということ で、マイケルジョーダンステーキハウスをご紹介しました。今回は、あと2軒ご紹介しま しょう。 ところで、このコラムが始まって以来、どうやら私は肉にこだわり続けてきた ことに気が付きました。カーネギー・デリのサンドイッチといい、シカゴのリブ といい。 ええ、その通り、私はお肉が大好きです。が、そのように偏ってはいけ ない。NYの食は お肉だけではありませんのです。

そこで駅の地下にあるオイスターバーについてお話をしましょう。さて、地下 といえどもそのオイスター・バーはどこにあるか?まず、これがポイントです。 これまで何度も火事をおこし、メインエントランスがつぶれていたり、別なとこ ろに入り口ができていたり、何度行っても迷います。そこで私は勝手に「B1」と名付け、そこを目指すようにしています。え?正式名称?あるんですかねぇ …。グランドセントラル駅は天井がある場所は広々としていますが、それ以外の 階段やら、ホームやらかなり複雑な構造になっています。それに日本のJRのように、あっちだ、こっちだ、と看板のように色分け&矢印で方向をしているわけではありません。ですから、まず、大きな天井のあるドームの中心に立ち(そこ はちょうどインフォメーションセンターになっている)、東西南北を自分でつか むところから始めます。

まず、エスカレーターに向かいましょう。そのエスカレ ーターがある方向が北です。そして、私が勝手に決めたところによる「1階」に あなたが立っていることになります。あなたの左手斜め上には、マイケルジョーダンの受付のお兄さん、お姉さんが見えるはずです。そちらが、西であり、私による「2階」です。これで、東西南北がはっきりしましたね。では、南西に向か いましょう。そこからいつもたくさんの人が波打ってあふれている場所です。なぜなら、その奥に地下鉄があるからなのですが、この波に飲まれぬように、南西の角をまがると、直ぐに、東に曲がりましょう。そこに、がらんとした廊下が見 えるはずです。見えなかったら、もう一度ふりだしにもどります。私の友人はい つもここで曲がる事ができずにいます。さて、その廊下は、私はいつも人影を見 た事がありません。しかし、臆することなかれ。そのくだり廊下を半分行ったと ころで、ふと南を向くとそこにはオイスターバーの入り口があなたを待っている はずです。ああ、遠かったね。 では、オイスターバーに入ります。しかし、まだ方向を失ってはなりません。

ここで、あなたは選択を迫られます。

1)レストラン形式で食べるか?ならば、東 へ。
2)高いイスのバーで食べるか?ならば北西へ。
3)低いイスのバーで食べるか?ならば、西へ。

といったかんじで表現出来るくらい、結構ひろいオイスタ ーバーなのでした。例えば、1)を選択すると赤のタータンチェックのテーブルカバーがかけられ た席へ案内され、生牡蠣のアペタイザーから始まり、白身魚のグリル、やら鶏肉 などのメインを経ての一応のコースを楽しむことができます。何故か家族連れが 多いように思いましたから、静かに頂くという雰囲気ではないことをご承知おき ください。

さて、2)を選んだ人はカウンターでオイスターをつまみながら、奥 に居るお酒好きそうなマスターと今日のニュースについて話をしていたり、あるいは仕事帰りに気になるコとちょっと1杯みたいなノリで、いつも満席だったり します。いわゆる常連さんの席なのかもしれないですね。

さて、3)の場合で す。これははっきり言って吉野屋牛丼式でしょう。つまり、いくつものU字型カ ウンターがあり、それぞれのU字の中にスタッフ1人がいて、すべてを取り仕切る最高に合理的なカウンターです。あなたが席につくと、そのスタッフは無言でメニューを差し出してきます。「ようし、今日はこれにしようかなぁ」と思って顔を上げると、スタッフは「決まったかい?」という表情をしてあなたを見ているはずです。この3つの席からいくと、いかにも「駅の食堂です。」という顔を しているのはこのU字型なんじゃないかと思っています。

では、メニューを見てみましょう。まず、その牡蠣の品揃えの豊富さに最初は 圧倒されました。小さな字でちまちま書かれているのは、牡蠣の名前と、その産 地で、値段は1つあたりで記されています。日本種の「クマモト」があったり、 NY州のロングアイランドからあったり。「全部を味わいたいからここにある1 5種類を1つずつください。」と注文することもできます。そうすると食べ比べ ができるので楽しいですが、最後には牡蠣の味がなんだかわからなくなってしま うかも…。(と、いいながら私もそういう形の注文は大好きです。)もう一つ楽 しいのは、これもまた牡蠣のバラエティにも負けないほどのワインの充実度。特 に白がよいです。殆どがグラスで頂けるので、牡蠣と同じく「たくさん味わいたいからここにある15種類を1杯ずつください。」ということも、できない訳ではありません。ますます、楽しいですねぇ。

生牡蠣以外では、クラムチャウダーが有名です。そう「あさりの牛乳汁煮」で す。(何も日本語でわざわざ訳す必要はありませんでした。)味は濃い目です が、まったりとしたホワイトスープはあさりのダシがでているので、あとを引く美味しさです。ただ決して最初からクラムチャウダーに挑まないで下さい。重過 ぎるのでそれだけでおなかが一杯になり、次に行けません。あしからず。

そんなこんなで、軽く1杯やってから次のレストランへ行くもよし、電車で我が家に替えるもよし。あ、方向忘れないでくださいね。レストランのドアを出て 背を向けた方向が南ですよ。

オイスターバーはNYには他にもまだまだたくさんあります。ちょっとおしゃれにいただきたい方は、プラザホテルの地下へどうぞ。きらきらキャンドルの煌きが、オイスターに反射して、それはそれはきれいでロマンチックでしょう。




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