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■I Love New York■
From 若菜, 12.10.2000
お久しぶりです。若菜です。日本も寒くなりましたね。早師走です。前回のお話は覚えてらっしゃいますでしょうか。初めての方も
いらっしゃるかもしれませんので、少し紹介しておきたいと思います。
〜前回のお話〜
初めての海外旅行でNYを選び、何もわからず、どたばたとNYのホテルに到着するまでの失敗談などを、紹介しました。現在は添乗員の
お仕事をしておりますが、お仕事を始める前とお仕事を始めてからと、それぞれにいろいろなことを感じたり、発見したりしてまいり
ました。そこで、初めての海外旅行でのお話から紹介していこうと思っています。
■■NYの人々■■
今回はNYで見かけた人々のお話をしたいと思います。NYは「人種のサラダボール」といわれるだけあっていろいろな人種の人々が共存しています。その中で、私が驚いたこと、発見したことをお話します。
NYで初めに驚いたことは、「傘をさしている人が少ないこと」です。私が訪れた時は3月で、まだ雪がたくさん降る寒い時期でした。しかし、傘をさしている人が一向に見当たらないのです。後で聞いた話では、NYに限らずアメリカ、カナダの人はあんまり傘をささないそうです。傘をさすよりかは、フードのついたジャケットを着ていて、雨が降れば、フードをかぶって歩くのが一般的だということでした。さらに、こんな事を言われました。「日本人はすぐに傘をさすね。雨の日、外に出るとすぐに日本人て分かるよ。」文化の違いってこんな所にも出てくるのですね。
また、現地の人は、お財布をあんまり持たないんですね。どうやってお金を持つかと申しますと「くしゃくしゃっとポケットに入れて持ち歩く」という人が多いようです。もちろん、ポケットに入れているわけですから、大金を持ち歩いているわけではないですね。これは、「大金を持ち歩くと恐い」という説もありますが、「ガム一つからカード支払いが可能であるという社会」を反映しているのかもしれませんね。現地の方にこんなジョークを頂きました。「NYにある財布や傘を買ってくれるのは、日本人だけよ!」なんてね。
さて、初めての海外初めてのNYだった私達は、マンハッタンのチャイナタウンも観光に行きました。華僑の人々は世界中に進出しているわけですが、ここNYのチャイナタウンは現在世界1の規模だといわれています。実際、NYの中にあって、ものすごい活気でした。禁煙が進んでいるアメリカで、チャイナタウンに一歩踏み入れると、喫煙者、喫煙者、…・。煙草をくわえて、大きな声で声を掛け合っている姿を目にします。現地でも飲茶などがはやっており、お昼時には本当にいろんな人種が入り乱れ、活気付いています。
ところで、皆さんこんな言葉を耳にした事はありませんか。「日本人は世界で1番の働き者だ。」。実は、違うようです。NYの方に言わせると、「世界で1番の働き者は中国人」だそうです。「中国人は24時間働いているよ。たくましい民族だよ。」と現地では聞きました。確かにチャイナタウンのパワーはすごいようです。チャイナタウン北に位置するリトルイタリーですが、現在、かなりチャイナタウンが拡大しており、その影響で年々範囲が狭まってきているようです。
NY滞在中のある朝、ホテルの窓から外を見ていると、面白い人を発見しました。黒人のおば様で、上着も黒、パンツも黒、首には金のネックレス、指には金の指輪、見るからに、裕福なおうちのおば様でした。その朝は大雪で、寒い朝でした。そのおば様は、BROADWAYを横切ろうとしていたのですが、何と、ミッキーマウスの耳のようなものがついた黒い傘をさしていたのです。現地の方の割には、小柄で160cmあるかないかの小柄なおば様です。見るからにお金もちそうです。どれだけチャーミングだったかわかりますか。朝の6時に大雪の中たたずむ、小さな、耳のついた傘をさすおば様。思わず、笑っちゃいました。
これがNYです。どんな肌の色でも、どんな目の色でも、どんな髪の色でも、どんな格好をしていても、変じゃないのです。人それぞれ、自分が自分、人は人、自分は今ハッピーですか。これがNYです。その日の朝の朝食に、私は堂々とジャージを着て、べーグル屋さんに行きました。
そろそろ今年も終わろうとしています。どうぞ皆様お体にお気をつけて下さい。来年もまた、このコーナーを楽しんで頂ければ嬉しいです。
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