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■ニューヨークレポート■
by Yoko Idate in New York, 4.22.2000
今日はニューヨークで生活し始めて2年目のここでの食べ物に関する感想。日本
人同士集まるとたいてい一回は“ああ、日本のあれが食べたいっ”て言う会話が結構
出たりする。同時に“アメリカみたいな大雑把な味”というフレーズもお決まり。
ニューヨークには日本食レストランは目障りなほど多いし、日本食を扱った小さな
スーパーだってマンハッタンにはいくつかある。ミッドタウンなんか一ブロック
にすし屋を含め日本食屋が数件集まっていることもよくあること。普通の定食屋っ
ぽい店、ラーメン屋さんだっててんぷらが有名なところだってある。
でも、やっぱりアメリカ人向けの盛り付け(量がやたら多い、カラフルすぎる色使
い)だし、味だって日本でだったら“何これっ”ていう大味なんだなぁ。例えば
カレーに入ってるにんじんがベビーにんじんとか、お味噌汁が前菜みたいにしてメイ
ンの前にいそいそと出されるとか。それもしばらくここに住むうちに慣れてきて
ラーメンすすって“ああ、やっぱり日本のラーメンはいいねぇ”という感想がもれて
しまう。しかし、日本から観光で来た人からするとここのニューヨークのラーメ
ンは信じられないほどまずい味だそうでショック。ま、私は最初からラーメン通で
はないが。
日本の出前のお弁当屋さんも複数あるみたいで日本企業が多く入るビルに毎日入れ替
わりやってきます。私がアルバイトしている日系企業のオフィスには南米からのお
兄さんが“オベントー”とやってきます。ちゃんと“サワラとかススキ”とか日替
わり弁当のおかずを毎回覚えてきて感動。味も形も???だけどね。
それでもけなげに少しでもおいしい、と言うか日本で食べた日本食に近い味を求めて
友達同士で日本食屋の情報交換は続きます。
Yoko Idate (NYU、国際教育学科修士課程卒業生)
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