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  • Tom's Diner / SUZANNE VEGA                
by Shohei Nomura, 7.1.2000


毎回,ニューヨークにまつわる曲をピックアップして,紹介しているこのコーナー,今回取り上げるのは,ニューヨークをベースに活動するシンガー・ソング・ライター,SUZANNE VEGAの「Tom's Diner」です。

「I am sitting in the morning, at the diner, on the corner.......」,何気な い日常の風景を淡々と歌うこのナンバーは,1987年に出た彼女のセカンド・アルバム,『Solitude Standing』の冒頭を飾る小曲。このアルバムの中では一番のアクセントとなっていて,アカペラで(楽器の伴奏なしで)静かに歌われるが故,逆に大きなインパクトを持って,聴くものの耳を捉えます。そして,その風景描写の巧みさは,まるで名カメラマンによる写真を見るかのよう。さり気ない情景を切り取ることで,間接的に登場人物の感情を映し出すテクニックは見事というほかありません。

ところで,この「Tom's Diner」,実在しているのはご存じでしょうか。コロンビア 大学にほど近い,112thストリートとブロードウェイの角にあるTom's Restaurant。この店こそ,まさに「Tom's Diner」なんです。かつて,スザンヌ・ヴェガはこの店の近くに住んでいて,この曲で歌われているように,毎朝,この店でコーヒーを飲んでから仕事に出かけていたんだとか。そして,彼女がそこで経験した風景を元にできたのがこの曲というわけです。そんなわけで,このTom's Restaurant,興味のある人は一度,訪ねてみるのもいいかも知れません。ただ,歌のイメージほど静かな店じゃなくて,ごく普通のアメリカン・ダイナーなのがちょっと残念かも。でも,良い店ですよ。

さて,この「Tom's Diner」,1992年に再び脚光を浴びることになります。DNAというイタリア出身のダンス・ミュージックのユニットが,この曲を打ち込みのビートに乗っけたダンス・ヴァージョンを作ってしまったんです。しかも,彼らはそれを無許可で海賊盤として販売しました。本当なら裁判沙汰になってもおかしくない出来事なんですが,スザンヌ・ヴェガ本人がそのDNAのヴァージョンを気に入ったことから,正式にリリースが決定。結果,全英チャートで2位,全米チャートでも5位まで上がる大ヒットになっています。元々,フォークをルーツに持ち,アコースティック・ギターを基調とするサウンドを聴かせていたスザンヌ・ヴェガでしたから,これはまさに意外な組み合わせでした。しかも,彼らのデビュー・アルバムでは,スザンヌ・ヴェガが1曲を書き下ろし,なんとラップまで披露するというオマケ付き。それ以降,多くのアーティストがカヴァーしている「Tom's Diner」ですけど,一番最初にカヴァーしたDNAの嗅覚もホント大したもんですよね。





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