|
|
|
■Songs from New York City■
- New York City Boy / PET SHOP BOYS
by Shohei Nomura, 7.29.2000
毎回,ニューヨークにまつわる曲をピックアップして紹介しているこのコーナー,今回,取り上げてみたのは,80年代から常に第一線で活躍するエレクトリック・ポップ・ユニット,PET SHOP BOYSの「New York City Boy」。昨年リリースされ,全世界で大ヒットしたナンバーなので,ご存じの方も多いんじゃないでしょうか。まぁ,ペット・ショップ・ボーイズってのはイギリス出身のグループなんですけど,たまには新しめの曲を,ってことで選んでみました。
さて,この「New York City Boy」,彼らの最新アルバム『Nightlife』に収録されて
います。ポップでスウィートなメロディと,キラビヤカなアレンジメントをまとっ
た,まさに大ヒットになるべきしてなった1曲。アメリカの超大物DJデイヴィッド
・モラレスの手によるツボを押さえたビートにシンセ・ストリングスのラインなど,
実に「らしい」仕上がりで,このしばらくのディスコ・サウンド復権の流れも追い風
となったようです。
そして,確かにニューヨークの歌ではあるんですが,このベタなメロディーとニール・テナントのヴォーカルは明らかにイギリス的。なかなかうまく説明できないんですが,仮にアメリカ人のプロデューサーが手がけたにしても,ペット・ショップ・ボーイズの音楽はアメリカから出てくるものとはやっぱり違うんです。そんなわけで,この「New York City Boy」は,あの2人だからこそ生まれた一大ニューヨーク賛歌と言っていいでしょう。特に,このキャッチーなサビのフレーズは1度聞けば絶対に忘れられないほど印象的ですよね。
New York City boy
You'll never have a bored day
'Cause you're a New York City boy
Where Seventh Avenue meets Broadway
ところで,歌詞に出てくる,Where 7th avenue meets Broadway.........ブロードェイとセブンス・アヴェニューが出会う場所,ってどこのことだかわかりますか?
答えはそう,タイムズスクエア。ニューヨークに1度でも行ったことのある方はご存じだと思いますが,南北にのびる7thアヴェニューに対して,(大ざっぱに言って)ブロードウェイはマンハッタンを斜めに走っているんです。そして,その2本が交わるのがタイムズスクエアというわけ。まだニューヨークを未体験の方は,タイムズスクエアを訪れる時にぜひ思い出してみて下さい。
|
|
|