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  • 楽しかった!「Weekends home staying」No.3
by Junko Kitahama, 7.22.2001



サンディの姉リンダの家のテラスで「海老のカクテル」と白ワインの アペタイザーを済ませ、リンダの娘クリスと可愛い双子ちゃんにお別れ し、サンディのお誕生日を祝う為リンダが予約してくれたイタリアン・レス トランに向かう。

レストランは車で15分程のところで、小さなお店が4〜5件集まった 一角だった。 特に景色がいい…って所でもなかったが、中に入ると テーブルが6つくらい、壁は黄みがかったクリームに塗られていて 気取らず、くだけ過ぎずで落ち着いた。


(*イタリアンレストラン)

リンダのもう一人の娘、べスが先に来て私達3人を待ってくれていた。 リンダがワインを選び、私は本日のお勧めサラダとカニのリゾットに 決めた。その時ちょうど隣のテーブルに運ばれたリゾットの量を見て びっくり!日本じゃ2人前ほどもある。「量を少し少なめに出来ない かしら…」とリンダに聞くと「私もあんなに食べられないからシェアしま しょう」と言って注文してくれた。

女性4人で賑やかに話していると各々に注文した品が運ばれてきた。 カニのリゾットはサフラン色に輝き、熱々そう…。一口食べて「うーん、 おいしい!」 お米の柔らかさといい、チーズも入っていてそれがトロ トロに溶けたのと相まってこんなおいしいリゾットを食べたのは初め てだった。サンディも大満足そう。「ここのリゾットは本当にお勧めなの よ!」とリンダ。こんなに美味しいんだったら、大皿でも一人で食べられ たかも…とちょっと遠慮した私はなんだかとても悔やんでしまった。

デザートの時、突然照明が落とされ、周囲から「♪Happy birthday !」 が聞こえて、ろうそくが立ったケーキがサンディの前に運ばれてきた。 歌が終わるとサンディがろうそくを吹き消し同時に照明が明るくされ お店にいた全員が拍手して儀式は終わった。

リンダとべスとお店で別れ、サンディと家に帰ってから彼女のアルバム を見せてもらった。娘が2人いる…ということは彼女の話で分かってい たが離婚した夫の写真を自分から見せてくれた。彼女の言った言葉、 「This is the man I used to love…」がいつまでも私の耳に残った。


(*お気に入り)

3日目の午後はアウトレットに出かけた。 NYのウッドベリ−・コモンに比べると 小さなアウトレットだが、私には色々と 見たいお店があった。まず食器のミカサ。 70%OFFと表示されていたカップ&ソーサー、 大皿のセットを4つ購入。ここはNYにもあり、 日本製なのに日本じゃ買えない物ばかリ。 ガラス製品も沢山ある。電気店で一人用 のフードカッター、厚切りトーストが横に 2枚焼ける細長いトースターなど、 どうやって持って帰るの?!と思うほど買ってしまった。実はこの両方ともサン ディが家で使っていたもので、デザインが素敵だったのでどこで買った のか尋ねたのだ。これで家族と離れ一人暮らしする私の準備も整った ようなもの。

アウトレットから帰りに立ち寄った日本食を沢山売っているお店に 「プリクラ」があり、サンディはこれが何だか知らなかったので一緒に写し て出来上がったシールは仲良く半分に分けた。アメリカではまだ流行して いなかったようでとっても喜んでくれたので教えてよかった、よかった!


(*Sandy & Junko)

夕方になりドミトリーに送ってくれたサンディは「3日間本当に楽しかった」 と言って、ビッグハグをして別れを惜しんでくれた。さらに「次にポートランド に来る時も必ず知らせて」と言ってくれ、本当に嬉しくて別れがちょっぴり 悲しくなり私らしくなく(?!)ウルウルしてしまったのだった。

☆3回に分けてご紹介したオレゴン州ポートランドでのたった3日間の  ホームステイ物語でした。寝食を共にするとその家族と不思議な  連帯感が生まれたり、そこに暮らす人々の日常さりげない出来事が  新鮮に感じられます。色々「旅」して思ったことは、一ヶ所に出来れば  数日滞在し観光のみならずそこに暮らす人々の日常をじっくり観察  して見るのが面白いと思うのです。次回からまたNYに戻ります!☆





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