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■アメリカ旅行記■
- アメリカ旅行記 アメリカ横断ドライブ編 (7)
ニューオーリンズ 〜 ヒューストン
by Hironobu Hamada, 1.22.2001
*前回までのスト−リー
ニューヨークを8月19日に出発し、ロスに向かったアメリカ横断ドライブ。
まず、I-95を南下してサウスキャロライナのチャールストンに向かった。その後は
フロリダを経由して西に向かい、ルイジアナのニューオーリンズで本場のジャズを
聴いた。
*8/25(Fri) New Orleans, LA 〜 Lafayette 〜 Beaumont, TX 〜 Houston, TX
本日の走行477マイル(トータル2555マイル)
今日も猛暑である。朝から30度以上あるような暑さである。ニューオリンズを
出発した私は、ルイジアナのプランテーションに行ってみることにした。ミシシッピ川を
わたり、マクドナルドを見つけたので、そこで朝食を取ることにしたのだが、なんと
客のひとりがガンをオープンで持っている。このような光景をみたのは初めてである。
噂では聞いていたが、サウスのガン社会は本物であった。しばらくして、彼は別の客と
ガンについて話し出した。これはどんなモデルだ、といった感じである。まさしく、
ガンがユニフォームのような感じであった。
しばらく走ったが、今度はちょっと道がわからなくなったので、その辺の人に聞いてみる
ことにして車を止めたのだが、なんと今度はガンの手入れをしているではないか?
”オー、マイ、ゴッド”と思ったが、もはや引き返すことができず、いきなり撃つこと
はないだろうと思って道を聞く。近くに行ってみると、彼はなんと弾をつめているでは
ないか? またまた、”オー、マイ、ゴッド”である。そのまま逃げたい気持ちもあったが、
いきなりユーターンすることもできず、しかたがないので、とりあえず話し掛けてみる。
そうすると、実は彼は親切であった。手取り、足取り道を教えてくれたが、こんな
ことはニューヨークではちょっとありえないことである。
プランテーションに着いたのは、昼頃であった。このプランテーションは、
昔のままの姿が保存されており、邸宅などを見学できるようになっている。私は、邸宅を
見ただけで、入場はしなかった。
そのまま、ミシシッピ川沿いに走り、インターステートを目指すが、またまた道に迷う。
このあたりは、どうも道が複雑で、いきなり走るとどうも右も左もわからない。しばらく
して、インターステートとは全く逆のメキシコ湾の方に走っていることに気付いた。
まわりはコーン畑が続き、のどかな農村地帯なのであるが、ほんとうにのどかな感じである。
Berwickという町でガソリンを入れたが、意外とアジア系でもエイリアン扱いされている
印象は受けなかった。バージニアでは一気に視線が集まったのを感じたが。
そこで、インターステートに戻ることはあきらめ、US90号線を西に向かい、Lafayette
まで行くことにする。そこで、I-10に合流するからである。Lafayetteまでは、同じく
コーン畑が続き、景色は最高である。ラジオからはおなじみのカントリーミュージックが
聞こえ、アメリカのサウスに来たことを実感する。しばらく走ってモーテルを見つける。
なんと、このようなコーン畑しかないようなところにもモーテルはあるのである。名前は、
プランテーションモーテルであった。だれが泊まるのだろうか、と考えながら、しばらく
して、Lafayetteに到着し、無事にI-10に合流した。
それからは、ひたすら西に走る。目指すはテキサスである。2時間ほど走り、テキサスに
入る。インフォメーションセンターはすでにしまっていた。Beaymontというのが州境の
町で、そこからヒューストンまでは、永遠と直線が続く。流れも早く時速85〜95マイル
で、気分は最高である。ストレスの発散にもってこいのような道路であった。夕方であった
ため、目の前に夕日が見え、ちょっとまぶしかったが、その雰囲気がまたよかった。
そのような中、あっという間にヒューストンのダウンタウンに着いたが、着いてみると、
ダウンタウンはまるでゴーストタウンである。夕方の7時ごろであったが、歩いている人は
非常に少なく、車もほとんど走っていない。ビルが林立するストリートがそのような
雰囲気でなんとも不気味である。ダウンタウンの治安が悪いためか、金曜の夕方であった
ために、すでに家に帰ったあとなのかはわからないが、不気味で、私はそのときニューヨーク
が懐かしくなった。ニューヨークでは、このような光景はありえないからである。おそらく、
アメリカは車社会で、ダウンタウンが栄えているのはニューヨークぐらいなのだろう。
インターネットの普及で、ダウンタウンにオフィスを持つ必要もなくなってきているからで
ある。
そのことは30分後ぐらいに実感した。I-10を西に向かって走り出したが、10分ほど
走ると、大きなムービーシアターを発見したからである。あまりに目立っていたために、
ハイウェイから降りて、ちょっと寄ってみた。ムービーをチェックしてみたが、ほとんど
すべての主なムービーを上映している。このようなところはニューヨークにはない。
そこは、ショッピングモールも隣にあって、人は多く、フードモールにはかなりの
レストランがあった。これが、おそらくアメリカのライフスタイルなのであろう。郊外に住
み、車を足代わりに使い、生活空間はほとんど郊外である。ダウンタウンは、スラム街があ
り、また、パーキングスペースがないため、逆に不便なのである。
見たいムービーはあったが、時間が時間であったため、モーテルにチェックインして、
その日はヒューストンに泊まった。
次号に続く!
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