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もくじ


アメリカ横断ドライブ編 (22) 〜 アメリカ横断ドライブを終えて 〜

アメリカ横断ドライブ編 (21) 〜 完結編 LA空港から帰国へ 〜

アメリカ横断ドライブ編 (20) ロスアンゼルス(LA)

アメリカ横断ドライブ編 (19) ラスベガス 〜 LA

アメリカ横断ドライブ編 (18) デスバレーからの脱出

アメリカ横断ドライブ編 (17) デスバレー

アメリカ横断ドライブ編 (16) グランドキャニオン 〜 ラスベガス

アメリカ横断ドライブ編 (15) コロラド 〜 モニュメントバレー

アメリカ横断ドライブ編 (14) コロラド・ロッキー

アメリカ横断ドライブ編 (13) "アメリカ最古のコミュニティ" タオス・プエブロを訪ねて

アメリカ横断ドライブ編 (12) サンタフェ

アメリカ横断ドライブ編 (11) エルパソ 〜 アルバカーキ

アメリカ横断ドライブ編 (10) サン・アントニオ 〜 エルパソ

アメリカ横断ドライブ編 (9) シュレンバーグ 〜 サン・アントニオ

アメリカ横断ドライブ編 (8) ヒューストン 〜 シュレンバーグ

アメリカ横断ドライブ編 (7) ニューオーリンズ 〜 ヒューストン

アメリカ横断ドライブ編 (6) パンサコーラ 〜 ニューオーリンズ

アメリカ横断ドライブ編 (5) ハーディーヴァイク 〜 パンサコーラ

アメリカ横断ドライブ編 (4) チャールストン 〜 ハーディ−ヴァイク

アメリカ旅行記 番外編 ニューヨーク

アメリカ横断ドライブ編 (3) ワシントン 〜 チャールストン

アメリカ横断ドライブ編 (2) リッチモンド 〜 ワシントン

アメリカ横断ドライブ編 (1) ニューヨーク 〜 リッチモンド

ワシントンD.C.

ボストン、マサチューセッツ州

ニューポート、ロードアイランド州

フィラデルフィア、ペンシルヴァニア州





アメリカ旅行記




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  • アメリカ大陸横断ドライブ編(3)
         ワシントン 〜 チャールストン
by Hironobu Hamada in New York, 10.29.2000


*前回までのスト−リー

8月19日にNYを出発したLAまでのアメリカ大陸横断ドライブ。まず、南に向かい サウスキャロライナ州のチャールストンを目指す。19日は土曜日の大渋滞に巻き 込まれ、ヴァージニアのリッチモンド郊外までしか到達できなかった。20日は、 ジェームズタウンなどの歴史的なスポットを訪れ、広大なヴァージニアビーチで しばらくバケーションを取る。その後は、バージニア、ノースキャロライナの海岸 沿いの道を南下し、真っ暗闇の大自然の中の道路を走りながら、ワシントン(D.C. とは違う)という町までたどり着いた。夜走った道路は景色を見ることはでき なかったが、あまりの星の美しさに感動した。何もない、観光スポットでもない ところを通ったことになるが、開発されていない真の大自然を体験でき、満面の 星の海を見ることができたのは最高であった。


*8/21(Mo) Washington(NC) 〜 Jacksonville 〜 Wilmington 〜 Myrtle Beach(SC) 〜 Charleston
走行 320Mile(トータル 1134 Mile) 


今日も快晴である。昨日は夜の11時ごろにワシントンについたのでほとんど気付か なかったが、この町も意外と活気がある。ノースキャロライナの一番の大都市であ るシャーロット(Charlotte)からは300マイル以上離れており、空港もなく、 産業らしいものも見当たらないが、町の交通量は多く、マクドナルドやバーガー キングなどのアメリカの定番はここも例外なく一通りそろっている。モーテルも 定番のHoliday InnやDays Innはあり、泊まっている人も多い。何で観光スポット が見当たらないこの町に泊まってるのかわからないが、私達と同じように計画を 立てずにドライブしていて、たまたまこの町にたどりついたという人も多いので あろう。それほど、アメリカはモーテルはどこにでもあり、細かな計画を立てる 必要もないし、週末などを除いて基本的に予約をする必要はない。私は、今回の ドライブで予約なしで直接モーテルに行って部屋がなかったのは一回だけである。 9月前半のLabor Day Weekendのときで、月曜がLabor Dayで休みになり、週末3連 休になったときであった。場所はグランドキャニオンの近くのアリゾナ州のFlag Staffというところである。しかしながら、このときも地元のローカルなモーテル は部屋が空いていたので、問題はなかった。私の性格がけっこういきあたりばっ たりで、私の旅行スタイルはいつもこんな感じであるが、基本的にアメリカをドラ イブするときに、宿泊を気にする必要は全くないと思う。

前置きはさておき、そのようなワシントンを出発したのは11時頃である。今日は 朝食は、地元のアメリカンダイナーレストランに入った。人のよさそうなおばちゃ んが経営していて、おそらく客は私達をのぞいてみんな顔見知りで常連のようで あった。最初は、その人もいきなりアジア系が入ってきたのでちょっと驚いた様子 であったが、すぐに打ち解けていろいろ話し掛けてきた。

Where are your guys heading for today? (今日はどこまで行くの?)」
Charleston, South Carolina.
Oh, it's great! Where are your guys from? (どこから来たの?)」
We are from New York. And I'm driving to California... (NYから。ぼくは カリフォルニアまでドライブする予定だけど。)」
Are you sure?? (本当?)」
Yeah, .. I'm 100% sure... That's my summer vacation. You know, .. I like traveling and I have never been to South. So, I'm gonna visit South, like Texas... (もちろん、これはぼくの夏のバケーション!ぼくは、旅行が好きでサウス方面に は来たことがなかったからね。だから、テキサスなどのサウスを旅行する予定。)」
Oh, great. You have a nice trip!
Thanks!

あまり覚えていないが、こんな感じである。その後もこのおばちゃんは非常に親切 で、コーヒーのおかわりをもらったり(実はこれは普通)して、今日のルートの 計画を練った。また、ここの朝食は非常においしかった。約30分後にこのレスト ランを出発した。

ルートは連邦道17号線を南下、まずJacksonvilleに向かう。このあたりの景色 は、昨日が暗闇で気付かなかったが、非常にきれいである。のどかな森の中を 走っていたが、おそらく昨日に通った連邦道264号線も昼間に走れば非常に景色 がきれいなのではないだろうか?しばらく、走り出すと交通量もなくなってきて、 左右にとうもろこし畑が見える。どこまでも畑、畑、畑で、たまに麦わらぼうしを かぶったブラックの青年が見える。かごを持ちながら何かを運んでいるが、何回か 映画で見たような光景である。おそらく、プランテーションは今でも昔ながらの 人種差別的なものがまだまだ残っているのであろう。道路のあちこちでブラックが とうもろこしを売っていたが、私達はそれほど興味がなかったのでそのまま通り 過ぎた。

ラジオからはカントリー音楽が流れてき、風景と音楽が完璧にマッチしていた。 どこまでも続くようなトウモロコシ畑とカントリーミュージック。まるで時間が 止まっているようである。「こんなところに毎日暮らしていたら、のんびりする だろうなあ。」ニューヨークのあの忙しさがうそのようである。よく考えてみる と、ナッシュビル・サウンド発祥の地であり、カントリーミュージックの中心地で ある、ナッシュビルとエルビス・プレスリーの町メンフィスがあるテネシー州は ノースキャロライナの隣である。カントリーミュージックを聴きながら「テネシー も機会があれば行ってみたいなあ。」と思いつつ、しばらくその音楽を聴きながら ドライブしていた。

1時間ほどで、Jacksonvilleを通り過ぎ、同じく連邦道17号線をWilmingtonという 町に向かった。JacksonvilleからWilmingtonまでは、とうもろこし畑、森林、湿地 帯などが続き、Wilmingtonに到着したが、ここの町は大邸宅が立ち並び、ストリ ートにはやしの木が植えられており、南国ムードたっぷりである。環境もよさそう で、非常にいい雰囲気の町である。この町をちょっと歩いてみたいという気持ちも あったが、今日中にチャールストンに着きたいという気持ちのほうが強かったの で、寄り道はせずに、そのまま通り過ぎた。

しばらく走るとサウスキャロライナに入ったが、サウスキャロライナに入ると、 一気に賑やかになった。今までは、交通量がほとんどないトウモロコシ畑の中を ひたすら走ってきたが、サウスキャロライナに入ってしばらくすると、マリーン スポーツの店やその他、様々な店が増えだした。理由は、この先にMyrtle Beach という観光地があるからである。実は、私は数年前に友人がここに別荘を持ってい て、友達何人かで招待されたことがある。彼女はサウスキャロライナの出身でお父 さんは地元の会社の社長である。そのようなお金持ちの人がビーチの前に別荘を 持って、夏場にバケーションで遊びに来るのである。実際、ビーチをしばらく散歩 すれば、個性的な別荘群にすぐ気付く(写真参照)。数年前に訪れた彼女の家も かなり大きく、10人ほどで遊びにいったが、部屋とベッドがいくつもあり、まだ 数人は泊まれそうな広さであった。ここは、北部で言えばニューポート(創刊号 参照)のような感じでの場所である。

ビーチに近づくと、レストランやモールなども増えだし、交通量もかなり多く、 完全な観光地の雰囲気である。友人が水着を持ってきていないので、それを買う ためにモールにちょっと寄ってみた。そのモールは、普通のモールではなく、観光 客用のモールで非常におしゃれで、どこにでもある普通のモールの雰囲気では ない。子供がアイスクリームを食べながら、散歩しており、一種のテーマパークを 歩いているような雰囲気である。また、このあたりの特徴はパターゴルフが多い。 近くにゴルフコースが多いのであるが、それも影響していると思われる。私は、 数年前にきたときにパターゴルフに初めてチャレンジしたが、これがけっこう 楽しかった。それほど難しくなく、だれでもでき、ちょっと遊ぶにはちょうど いい。

今回は、ゴルフはやらずビーチで休憩することにした。ビーチは相変わらずの 広さで、どこまでも続くようである。昨日と全く違って人はそれほど多くなく、 静かである。大西洋の波の音を聞きながら昼寝をし、その後散歩をするが、どこ まで歩いてもビーチで景色はほとんどかわらない。しばらくそこで遊んでいたが、 夕方になりつつあったので私と友人は出発することにした。写真に友人のビーチ でのアート作品がある(笑)。

ビーチからチャールストンまでは約90マイルで、途中の景色は畑である。2時間 ほどだっただろうか、カントリーミュージックを聴きながらついに、最初の目的地 であるチャールストンに着いた。ここで印象的だったのは、チャールストンのすぐ 手前にある巨大な橋である。この橋はつり橋ではなく、何本ものコンクリートの柱 が下から支える形態で、最初はひたすら登っていく。その後下りになるが、その 感覚がジェットコースターのような感じで興味深かった。このような橋は日本には それほど多くないが、アメリカにはこのような形態の橋が多い。橋の途中からは 完全な下りで、チャールストンの町が見え、これがまたきれいだった。

チャールストンの町は実は、私は数年前に友人の別荘を訪れた時に、友人と一緒に 来たことがある。その時はほんの2時間ほどしかいなかったが。ここを訪れる日本 人はあまりいないが、非常に美しい町である。海岸沿いには昔の大邸宅が立ち並び、 それぞれが非常に個性的である。また、チャールストンは南北戦争発端の町でも ある。映画”Patriot”を見れば最初のほうで昔のチャールストンが登場する。 昔は南部最大の町で、馬車が行き交い非常に栄えていたらしい。チャールストンの 詳細は次号で紹介することにしよう。

チャールストンには私の友人の友人がここに住んでいる。それゆえ、今日はその彼 の家に泊めてもらうことになった。私達を泊めてくれたのは、イラン生まれの ユダヤ系アメリカ人ドクターである。病院で働いており、年は30代前半であるが 一戸建ての家を持っている。ついこの間買ったらしい。したがって、家は立った ばかりでまだペイントのにおいがした。特別何もなかったが、アメリカの家である ためかなり広い。このようなところに1人で住んでいるのである。彼はチャールス トンに移る前はニューヨークに住んでいて、コロンビア大学で電気工学の修士号を 取得した経歴も持っている。

彼の車はBMWでNYナンバーであった。このような話をすると、「彼氏に したい!!」と思う人も多いんじゃないだろうか(笑)。個人的に思うにもの すごくもてそうで、うらやましい(!!!)。しかも、彼は研究熱心で非常にまじめ なタイプである。

その後、彼を含めて3人でウォーターフロントにある景色がきれいなレストランに ディナーに行った。彼が言うには、NYナンバーの車はサウスでは嫌われるらしい。 理由を聞いてみると、南北戦争で負けたからである。「If you drive a car with NY plate, you get killed!!!」と言っていた。もちろんジョークだけど。 大統領選の話、ドライブの話などをしながらしだいに夜はふけていった。 また、そこから見えるチャールストンを海の夜景が非常に美しかった。

いろいろ話してみると、ドクターの仕事も大変らしい。夜中に突然起こされること も多く、患者をみながらリサーチをする必要があるので、忙しく、朝も7時ごろに 家を出るらしい。しかも翌日にプレゼンテーションがあるとのことであった。その ような忙しい中、私達を泊めてくれたアルフレッド(彼の名前)には非常に感謝し ている。

Alfred, thank you very much!

次号に続く。


*写真

ショッピングモール、ビーチ、ビーチの前の邸宅など。

http://www.j-newyork.com/info/us-travel2/index.html




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