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■ワンポイント英会話■
by Rieko Shirakura in New York
8.19.2001
ニュースによると日本も毎日36度以上の暑い日が続いているようですね。
NYも先週の一週間は毎日36度から38度の蒸し暑い日の連続で、ニューヨーカー
達はその暑さにうんざり、ぐったりしていました。朝起きると一応その日の天気と気温
を確認するのですが、その日の最高気温が97度以上(これは華氏です。アメリカ
では摂氏は使いません。華氏の90度は摂氏でいうとおよそ32〜33度です)と
アナウンサーが言っていると、ああまた暑い一日か、と一気に力が抜けていきます。
ところで、天気予報を聞いていると毎日”暑い”ということを表現する単語が微妙に
違う事に気づきます。今回はそれらの単語を皆さんにご紹介します。
まずは”蒸し暑い”という単語です。一番一般的に日常会話で使われるのは
Humid です。このHumidという単語は日本でも学校で習うと思うのですが、
湿度が高くむしむししていることを意味しています。
Muggy これもHumidと似たような意味で使われます。蒸し暑さに加えさらに
暑苦しいという意味も含まれてきます。
Steamy 皆さんもこの単語の発音(スティーミー)から想像できると思いますが、
まさに高温多湿という意味です。
これらの単語が多用されている事からも分かるように、NYの夏はカラッとはして
いません。風もなく気温が高くて湿気があり、道を歩くとアスファルトの照り返しも
じりじりと肌を刺していきます。このように”非常に暑い”ということを表現する時、
Sizzling という単語があります。Sizzle は動詞と名詞の両方の意味がありますが
ジュージューという音が立つものを指していったりします。
Hazy というのはぼんやりとかすんでいるという事ですが、これはなぜかすみがかるのか
というとあまりにも高い気温のためです。
こんな風に毎日暑くてまさにNo Relief!(息抜きなし!)で、涼しさを求めて行き着くのが
学校の図書館です。先週の一番暑くなるという日にも私は図書館で涼んで教科書を読んで
いました。授業は午後5時過ぎからなので結構時間もありのんびりとしていたのですが、
3時30分を過ぎたころでしょうか、突然学校のセキュリテイーの人が図書館にやってきて
こう言うのです。
"Library and school are closed because of the weather!!" |
(図書館と学校は天候のため閉めます!!) |
えっ、天候のためってどういうこと?外は嵐にでもなったんだろうか?と驚きましたが聞いて
みると”天候”というよりも”気温が高くなりすぎ”たためだったようです。その日は華氏100度
を越えると言われていました。そんな事突然言われても、クラスはどうなるんだろうと思った
私はそのセキュリテイーの男性に聞いてみました。
"What's happened to a class? I'm here for the lecture." |
(クラスはどうなるんですか?そのためにここにいるのに) |
そのセキュリテイーは私の方を見ながら、それでも他の人にも分かるように大きな声でこう
言いました。
"All classes are cancelled! No class today!" |
(授業ははすべて休講!今日はクラス無しです!) |
その後図書館にいた学生達はすべて追い出され、家に帰るように言われたのです。そんなに
学校を突然閉めるほど気温が上がったのなら、今私達を涼しい図書館から外に出す方が
危険なんじゃないのか?これは学校が冷房代を節約するための陰謀じゃないのだろうか、と
私はしぶしぶ図書館を後にしたのです。
NYは毎年一週間は非常に暑い日が続きますが、その後は少しずつですが気温が下がって
過ごしやすくなります。ですから先週の暑い日々が終わり、今はかなり楽になりました。
皆さんも夏ばてに負けない様に元気に過ごしてください。
Take Care & Enjoy a Hot Summer!
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