■ワンポイント英会話■
by Rieko Shirakura in New York
6.17.2000
“ We can hang out, right?”
とクラスメートのあるアメリカ人の男の子から言われた時ちょっと待てよ、と思いました。その時の状況はクラスが終わった後、学校を出てたまたま一緒に地下鉄の駅までそのクラスメートと歩いている途中のことでした。そのクラスではプロジェクトを2つ要求されており、隣同士に座っていたその男子学生と“一緒に協力してやろうか”と話をしていたところでしたが、話をしていくうちにどうもそれは違う方向へと進んでいくのです。例えばこんな具合に。
“Do you cook?” (料理する?) |
“Yes, I do. Not everyday, though.”
(うん、毎日じゃないけど) |
“You should cook for me, someday.”
(じゃ、今度ぼくに作ってよ) |
何で私がこの人に料理すべきなの?(should cook の直訳で言ってみると)と少し憮然としましたが、そのあとに HANG
OUTという言葉を彼が出した時、ああそういう訳ね、と納得するものがありました。
ここで使われているHANG OUT というのは、“男女が付き合う”という日本語の意味とほとんど同じと見てよい
でしょう。もう少し軽いニュアンスですが友人としてではなくて、相手に興味を 持って出かけるの意味が込められています。こちらで“私たち付き合ってるの” という時には“We
are together.” とか “ We are going
out.” と言います。
Hang Out しようと言われた時、私は困ったな、こっちにはそんな気全然ないのにと思い、とっさに出たのは
“ Sorry, but I have a boyfriend.”
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でした。すると面白いことに、彼は突然プロジェクトは一人でやることにすると言い出し、その後二度と一緒に地下鉄の駅まで帰ることはありませんでした。私にとってはその方が好都合でした。なぜなら私は自分のペースで進めて順調に行きましたが、彼はプロジェクトが完成できずに提出できなかったからです。
アメリカではちょっと話をしただけでろくに知りもしない人から気軽にHANG OUT しようなんていわれますが、面倒だったり、いやだなと思ったらはっきり断って大丈夫。
“Sorry, I’m seeing someone.”
(付き合ってる人がいる) |
“ Sorry, I’m engaged.” (婚約してるの) |
などと言って逃げてしまう手があります。“婚約している”という作戦の場合は念のため、左の薬指に指輪をはめておくのが言い訳になるでしょう。単に忙しいからという理由よりも決まった相手がいるといった方が相手を納得させやすいです。
“Can we hang out?” (付き合おうか?) |
と気軽に誘ってみてはいかが。
では、また次回にお会いしましょう。
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