■ワンポイント英会話■
- 第3回 " Next & Excuse me! "
by Rieko Shirakura in New York
5.6.2000
“次!”なんて言葉を日本で、しかもお店の店員がレジの前に並んでいるお客に 向かって発したとしたら、多分その言われた人は“なーんて失礼な店員なんだろう! もうこの店ではなにも買いたくない!”と激怒しそうになる事でしょう。ところが
ここはアメリカ。日本語でいう“次!”という“NEXT!”が平気でまかり通ってます。
こちらではレジがいくつかあっても、一つのラインに並んで開いたレジへ行って 支払いをするというところが多いです。銀行などもこの方式を取っていて、 カスタマーたちは行儀よく列に並び自分の順番がくるまで待ちます。レジ係は自分
の担当の客が終わるたびに、列に向かって“Next!”(ネークスという言い方で、 ネの部分にとても強いアクセントをつけて言ってます)で呼び付けます。呼ばれた
人はそのレジ係のところへ行き支払いを済ませるということが繰り返されてます。 たまに丁寧な店員は、
“Next on the
line, please!”
というプリーズをつけてくれるので言い方も和らぎます。 それでも、いまだに“Next!”とやられるのはあまりいい感じはしませんが。
主に“Next”を耳にするのは店内ですが、”Excuse me” のほうは街中いたる ところで、交わされてます。こちらではちょっと体が触れたり(ぶつかるまでは
いかない時でさえ)“Excuse me” といって謝ります。言われた方は、
“That’s O.K.” |
“It’s all right.” |
“No problem.” |
などと言いますが、もしもぶつかった方が何も言わなかった場合は少々険悪なムード になってしまいます。おとなしい人なら何も言わずに黙ったままですが、何か言わな
ければ気が済まないような人であれば黙ったままなんてとんでもない。ある時の こと、電車に旅行者らしき人達が乗ってきました。ところがその場にいた高校生 ぐらいの女子達を押しのけるように乗ってきたらしく、しかも謝りもせずに。
だから彼女たちの一人は怒ってこう言ってました。
“These people
don’t know fucking “Excuse me!”
(エクスキューズ・ミーも知りやしない!!)
でもどうかここで彼女が言ったfucking なんて言葉は使わないでください。 教養のある人達は絶対に口にしない言葉ですから。
たった小さな一言があるとないとでは大違いです。それがあるだけで人の気持ちを 和やかにもできます。皆さんもExcuse meと Pleaseは忘れずに言いましょう。
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